誰かにそっと

帰り道 ひとり ため息ついたら
街頭の灯り ぼんやり滲んでゆく

どうして 辛い時ほど 笑ってしまうんだろう
どうして 心で思ってもないのに 平気だと口にしてしまうんだろう

誰かに そっと 誰かに そっと
誰かに そっと 打ち明けたら
本当は きっと 本当は きっと
楽になれたりするのだろう
今より もっと

好きだった花も 好きだった映画も
ひとりだと全て モノクロに見えるんだね

どうして 時が経つほど 忘れられないんだろう
どうして 街で似た人を見かけると 気づいたら追いかけてしまうんだろう

誰かに そっと 誰かに そっと
誰かに そっと 頼れたなら
本当は きっと 本当は きっと
幸せになれるのだろう
今より もっと

紫陽花が 揺れる季節が来るたびに
雨と共に流れる涙を 止められないでいるの

誰かに そっと 誰かに そっと
誰かに... そうじゃくて
あなたじゃなきゃ あなたじゃなきゃ
他の人じゃダメなんだって あなたじゃなきゃ

今でも ずっと 今でも ずっと
あなたに ずっと 会いたくて
元気ですか? 笑ってますか?
届くはずない 気持ち抱え これからも...
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