long slow distance

遠回りにも見えた あの道の先頭に立ち
情熱の節約を できぬ僕たちは今日も

地球の表面を撫でるように 生まれて初めて意志を拾った
手に負えぬ好奇心で 傷跡も増えたさ
結局生きてゆきたい 暗く美しい宇宙にも
めげずに生きてゆきたい 喜びに押しつぶされるまで

遠くまで投げようと 硬く握りしめすぎた
野球ボール 目の前に 落ちて転がっていった
教えてあげたかった 力を抜いた時こそ
君らしい 本当の 力を出せるんだよと

飽きるまで飛ばしていいよ シャボン玉はミサイルみたいに
人を傷つけないから 飽きるまで 夢を 夢を

夏の日
初めて泳いだ日に 両足をばたつかせた
頑張れば 頑張ったぶん重くなる全身に
教えてあげたかった 力を抜いた時こそ
君らしい 本当の 力を出せるんだよと

当たり障りない言葉を盾に ほんとの痛みを散らしてきたあの頃
懐かしむだけじゃ変わらないけど 逆流していく 季節の中で

青い春の入り口 好きになればなるほどに
素っ気ない フリをして からまわった初恋や
もっと愛したかった もっと愛されたかった
そんな風に 思わせてくれる相手がいたこと
誰にでも あるはずさ まぶたの裏に
その人との幸せを描いたこと
誰に見せるためでもなく描いたこと
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