縫層

出口塞ぐはあなただらけの幕間
気化せぬように幾つも束ねて呼ぶ?

肺混線の送電網で
濃い反動を眩くように唾棄して
灰色な夕景へ!
不完全なままの翼に降る雨!雨!

心臓の音が混ざり合う
ときめきに怯えながら
歪んだ音は鳴り止まない
この世で踊るよ!
血走る息の根が伸ばす手は
君の目に打たれていく透明を結う

ほら、めくれた夕どきの空
まだ雨上がりの街中
晴れ間、裂けた空へ燃えた
また造られた花弁...

見上げるほど古い肋の膜目
流れ込んだ木漏れに浸され
あなたの頬を染めてく雨

心臓の音が混ざり合うときめきに怯えながら
歪んだ音が、間に合わないこの手をとるよ!
(ふたり)は足掻くほど近付く?
きっと花弁を浴びるような接吻で
見えるように掻き壊す指までそっと!
泣き声がとれない耳からずっと
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