火傷に雨

止まない雨の中
真っ逆さまに手透かして
優しいあの娘の潤んだ右目
冷たく燃えていた?
忘れてた景色さえも泥に塗れていた

すぐにドアを蹴破って
この夜余さず掻っ攫って

雨と舞う
君は発条引く羽根翻し
構わず踊ってよ、
差し出す指が逸れてもずっと
ねえ!今すぐにならその耳まで
囁く声は降りしきって聞こえる?

明日を選んでいた
怠い美化で終わらせたなら
また疼き出すだろ
吐き尽くしたことにして
底で泣き喚く火傷も忘れ

雨と舞う
君は発条引く羽根翻し
構わず踊ってよ
差し出す指が逸れてもずっと
ねえ、笑わせるなよ (さらさら届かない)
囁く声が降りしきってきこえる!

夢見てたんだよ、これからもそうだよ
ずぶ濡れの僕らは切れ切れの反射光
ずぶ濡れで僕らは乱反射して!
気づいていたんだろう
×