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人並みに逆らい歩く夜道
すれ違うのはアルコールの香り
小さなポシェットに急いで詰め込んだ
コンタクトケースと財布とタバコ

「待ち合わせは現地で」の一言だけ
横断歩道の向こうから近づくあなたを
なんとなくなんとなく気づいてないフリ
目的も今日も何もわからぬまま

そっとそっとあなたは背を向けながら
ぱっと光ってるパネルに指をそわせた
2番目でも3番目でもないあなたにとっての
「その他」のカテゴリー

携帯は手離さずそわそわしている
タバコとシャワーの往復を眺めているだけ
鳴り止まないバイブ音埋まらない会話を
深夜のバラエティの音で誤魔化してた

そっとそっとあなたに背を向けながら
ぎゅっとしてよって小さな声でつぶやいた
2回目でも3回目でもどこも見ていないまま
細く声だけをあげてる

そっとそっとあなたに背を向けていたら
ぱっと光ってる朝日に差し込まれていた
昨日よりもいつもよりも冷たくても
「会えない」が言えなくて

そっとそっとあなたは背を向けながら
ぱっと光ってるパネルに指をそわせた
2番目でも3番目でもないあなたにとっての「その他」でいいから
「またいつでも」と指が動いてる
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