ハッピーエンド

風を集めた窓をあけて
夏が日差すそれと同じように
ゆれる髪が目をさしたはじまりを感じた

明日に描きうつす小説の中の僕は
怖いくらい手が早くて
これじゃ追いつけないな

「次回作に期待」
第二章でとまった下書き
明日になれば明日になれば
物語はすすんでいくよもう少しまってて

いつだって
ハッピーエンドをまってる
僕と君の終わりに向かった
駆け引きは二人の間
離し縮めていくように
タイトルはもう決まってる
だからもうほんの少しだけ待っていてよ
今君がいる窓際の外見つめて

手を振る君と目が合って
ふさぎこんだ僕の後悔も
間に合わない過ぎ去っていく
君とのチャンスは
書きつらねた君と僕が手を繋ぐシーンまで
あとどれくらいのページがあるの
終わりが見えないな

いつだって
ハッピーエンドをまってる
僕と君のあの日に出会った
序章も終われないような
物語、止まって進まない

ハッピーエンドをまってる
僕と君の終わりに向かった
駆け引きは二人の間
離し縮めていくように
ハッピーエンドをまってる
正気になってペンがとまった
見ているだけでいいかななんて
終わってしまった
Sunlightstory
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