しあわせ岬

しあわせになりたいなァ
愛する人の胸に抱かれて
ホロホロと泣きたいなァ
悲しみを忘れて あまえてみたい
あゝ 海に赤い夕陽が沈む
あなた乗せた船は 船は見えない
岬に 春が来るというのに

しあわせになりたいなァ
あなたと二人ここで暮らせたら
苦労さえ楽しいなァ
どんなわがままでも 聞いてあげたい
あゝ こんな夜はお酒をつけて
ひとり待てばあなた あなた恋しい
岬に 春が来たというのに

しあわせになりたいなァ
浜木綿が咲く北の岬は
潮さいの音ばかり
くちびるが燃えます 日暮れが来ます
あゝ そうよここがあなたの故郷
帰る時をわたし わたし待ちます
岬に 春が過ぎてゆくけど
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