コスモス色のまち

僕は今も不思議なんだ 大人は外見で物を見て
一方的に値踏みする事の何が面白いんだ
傷つけられない為の盾が いつしか突き落とす武器になり
それすら気づけない大人になるなら もう大人は辞めてしまおう

風はもう冷たいけど ペダルを漕いで
コスモス色のまちまで行こうよ

ただいま ただいま あの日の僕らよ
純粋だった君は 笑っているかな
ただいま ただいま 返事は無いまま
まだ其処でコスモスは揺れていた

ずっと抱えている憤りの正体さえも分からないまま
靴底ばかりが厚くなっていた 僕はあの日の僕に言いたい
未完成な君は隠してもいい ただそれを忘れて大人には
ならないでよ 君が弱い事 君に憶えていてほしい

コスモスは咲いていた
君が転んで 顔をグシャグシャにして 泣いた日も

おかえり おかえり 呼ばれた気がしたけど
振り返れば またあの日のように
子ども達が此処で はしゃいでいただけ
あの日の 僕が交差して行った

ただいま ただいま コスモス色のまちまで
やっぱり君には戻れないけど
ただいま ただいま 傷だらけの盾を
そっと置いて僕らしく前を向こう
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