宗谷遥かに

雪と氷の オホーツク
遥か宗谷を 橇(そり)が行く
吹雪の中で 声かけあって
無事を知らせる 仲間たち
つらくはないか 淋しくないか
きつめの酒を まわし呑む
寒ければ 寒いほど
絆を固く 大地に生きる

南風吹き 流氷も
解けて宗谷が 春を呼ぶ
連絡船に 乗り込む人の
笑顔はじけて 鳥が鳴く
元気でいたか 変わりはないか
歌声高く 空高く
遠ければ 遠いほど
想いはつのる ふるさと永遠(とわ)に

海山丘よ 風雪花よ
岬に集う ものたちよ
厳しさと いとしさに
命を燃やし 大地に生きる
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