金沢望郷歌

桜橋(さくらばし)から 大橋(おおはし)みれば
川の岸辺に かげろう揺(ゆ)れる
流れる雲よ 空の青さよ
犀星(さいせい)の詩(うた)を うつす犀川(さいがわ)
この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街

春の風ふく 香林坊(こうりんぼう)に
小松砂丘(こまつさきゅう)の句(ことば)がのこる
過ぎゆく歳月(とき)よ 街は変われど
辰巳の用水(みず)は 今日も流れて
この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街

君を見送る 兼六園の
雪の白さが 心にしみる
飛びゆく鳥よ また逢う日まで
秋声(しゅうせい)の思い 胸にきざんで
この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街

この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街
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