友だち

僕は歌うことを選んで 君は家庭を守ることを選んだ
どちらが正解ではなく どちらも間違いではなく
ただ進む方向が違っただけだ

小さな頃からお互いの夢を ずっと朝が来るまで語り明かした
追いついて追い抜いて 追いつかれて追い越されて
その繰り返し 繰り返しだった

元気でいるのか もう随分と会ってないし
電話もしていないから どこにいるのかもわからないな

いつか偶然出会って どうしてる?とか やんちゃした頃の話に
花を咲かせ 涙出るほど笑って また朝まで騒ぎたいな いいだろう?

初めて好きになったあの子が 今 地元で花屋をしてるって
立ち寄ってみようか 偶然を装って 少し様子が気になるだけだ

気付いてくれるのか 面影だけを頼りに
名前が出てこなくても 気付いてくれたら大目にみようか

もしもあの日に戻って 一度だけならやり直せるとしても
僕はこのまま一目見るだけでいい
それくらいがちょうどいいんだ そうだろう?

心にいつでも 誰かが住み着いているから
一人になったつもりでも どこかで繋がっているんだ

選んだ道の途中で 枝分かれして 諦めた方の自分に
嫉妬したり 励まされたりしながら また今日を生きていくんだろう

いつか偶然出会って どうしてる?とか やんちゃした頃の話に
花を咲かせ 涙出るほど笑って また朝まで騒ぎたいな いいだろう
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