合鍵とナイフ

星屑に届きそうな 丘で二人、息を潜め
永久へと 鍵を掛けた
夢とか希望だとかと 違うモノを
パンドラの箱に終い 鍵を空へ投げて

不確かな朝日 故に曇った
君の笑顔の意味を紡ぐ
限りなく 透明に見える
ガラスの上を歩くようなもの

だから壊されないように
君をこの手で守りたいから
隠してる合鍵を 僕の右手に預けて

乱れた息は時々 君に尖る言葉となって
心の瘡蓋を剥がす

色彩を変えてゆく 季節の罠に
君は無邪気にわざとハマる
踊れない 玉に乗れない
道化に金をばらまくように

だから縺れた赤い糸
僕のナイフで切らしてあげる
差し出した左手を 明日への術と変えてく

煌めく空を 悠々と羽ばたく鳥が
地上の二人へ 何かをくわえて近づく

だから壊されないように
君をこの手で守りたいから
隠してる合鍵を 僕の右手に預けて

縺れた赤い糸
僕のナイフで切らしてあげる
差し出した左手を 明日への術と変えてく
二人望んだ場所まで
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