異国の月

おなじ明るく 照ればとて
異国の月の つれなさよ
じっと堪えて 還るまで
さみしいでしょうが お母さん

月にはるばる 行く雁を
いく秋友と 数えたか
じっと堪えて 戀(こい)しさを
まぎらす故郷の 子守唄

月が沈めば また雪か
港の氷よ 早よ解けろ
じっと堪えて 歸還船(きかんせん)
異国の丘で 春を待つ
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