スロウ・スロウ・トレイン七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | I'm still waiting for you. Slow Slow Train. 最後の電車が去ったこと どこかで信じられぬまま 待ち続けてるホームは 閉じられた水族館のよう ひとりずつ消えてく 酔いつぶれた人たちも もういちど走ってきて 誰もいなくなった この場所へ もし無人島で逢えたなら本音が言える ずっとずっと君を待っている なのにどうして 方舟は来ない 誰かのソングライン 胸をしめつける 逢いたい 真夏のシンフォニー すべて君の胸に 捧げたい 湘南新宿ライン 闇を切り裂いて 走れよ 湘南新宿ライン 闇を切り裂いて 列車はもうやってこないと 諦めていたはずなのに 満ちてゆく夜のなかで 初めて言葉を見つけて いつでも肝心なことを 言い損ねた 悲しませた もういちど走ってきて 誰もいなくなった この場所へ いま無人島で逢えたなら本音が言える ずっとずっとここで待っている なのにどうして 方舟は来ない 誰かのソングライン 胸をしめつける 逢いたい 真冬のモノフォニー すべて君の胸に 捧げたい 湘南新宿ライン 闇を切り裂いて 走れよ 湘南新宿ライン 闇を切り裂いて 果てしないソングライン どこへ連れてゆく 逢いたい 季節 途切れて 空っぽの心は 君を呼ぶよ Over the borderline 闇を切り裂いて 走れよ 湘南新宿ライン 闇を切り裂いて 切り裂いて つり革は揺れ 電車はカーブする 街の光が 窓辺を横切る テールライトは 線路を照らして 離陸してゆくんだ 君のもとへ |
ソウルフードを君と七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | クリストファー・コロンブス 15世期の半ば、ジェノバで生まれた探検家 大航海時代の高揚は彼を 未だ見ぬ新大陸へといざなった 過酷を極めた船旅の中で、空腹を満たせないとき、 コロンブスは架空の卵にひびを入れ、船室のテーブルに立ててみせた。 遥か海の向こうでは、 やがてインディオと呼ばれることになる赤い肌の人々が、 岩壁のコンドルたちの卵の表面に、すこしの異変を見つけた。 果てしない暴力や、疫病の兆候を。 コロンブスの上陸後、1492年からのたった 4年間で、 彼らの3分の2が殺された。 1619年 最初の黒人奴隷が新大陸アメリカに降り立った。 奴隷船の船底は苦痛に震える黒い肌で満たされ、 時々誰かが瞬きすれば、宇宙空間に灯る生死不明の星々が織りなす、 数千光年前の約束のよう。 荒波に激しく揺らされるたび、もろい卵の殻のように船体はきしんだ。 しかし故郷を奪われ、言葉を奪われ、名前を奪われても、 彼らのリズムを奪うことは出来なかったという そしてそのフレイバーも SOUL FOOD アルケミストのように フライパンを揺らす 喜びに火を注いで SOUL FOOD アルケミストのように フライパンを満たす 悲しみに塩をふる もういちど ホワイトの農場主が 放り捨ててしまう手羽を 煮立った油のなかで踊らせる ディープフライ それを今じゃ、フライドチキンという SOUL FOOD アルケミストのように フライパンを揺らす 喜びに火を注いで SOUL FOOD アルケミストのように フライパンを満たす 悲しみに塩をふる もういちど 甘いな もうすこし 辛めで 甘いな もうすこし 辛めでいいかな 都会育ちのあの娘のスープ 今日はなんだか懐かしい味 忘れようもない この酸味 悦びと哀しみ 遠い故郷の景色 SOUL FOOD コンクリートのうえで フライパンを揺らす 喜びに火を注いで SOUL FOOD アルピニストのように フライパンを満たす 悲しみに塩をふる もういちど 甘いな もうすこし 辛めで 甘いな もうすこし 辛めでなければ 越えられない この分かれ道 臆せば 越えられぬ あの鉄線の向こう 21世紀のパンデミック 地球儀を塗りつぶす ミネアポリス I can't breathe 無人だったはずの街を、埋め尽くしていく人々 「鍋を出せ」「フライパンを、キッチンナイフを」「もっと強火で」 「ブラックペッパーを」 ああ、そんな声に、海の向こうで誰かが呼応して さあ、食料を運び続けよう SOUL を運び続けるんだ、誰かのもとへ 僕の小さな友だち、アフリカンの父親と生き別れ、 日本のママと暮らすあの子は エリザベス マイディア エリザベス マイディア 君の涙をあっという間にとめる 魔法のひとしずくをスプーンに垂らして フライパンの上の輝く卵にさっと一振り SOUL FOOD 夢にまでみた味 |
DAVID BOWIE ON THE MOON七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 携帯は 大気圏外 きみとしか 話したくない 青い星を 抜け出してきたよ 遠く遠く 抜け出してきたよ DAVID BOWIE ON THE MOON DAVID BOWIE HE IS GONE TO HEAVEN I'll be there for you 永遠をみせるよ I'll be 超えてゆく この全てをあげるよ I'll be there for you 何度でも I'll be きみだけに この命をあげるよ 携帯は 大気圏外 きみとしか 話したくない これからは二人きりだね 邪魔者は もういない DAVID BOWIE ON THE MOON DAVID BOWIE HE IS GONE TO HEAVEN I'll be there for you 経験はうすれて I'll be 忘れてゆく この全てをあげるよ I'll be there for you 何度でも I'll be きみだけに その魔法をかけるよ I was a Starman, a Doggies' Diamond, and a Scary MONSTA, but I'm your Man now 何度でも 何度でも言う(ねえ きみがすきさ) 何度でも 繰り返す(ねえ きみがすきだよ) 何度でも 信じてくれるまで(ねえ きみがすきさ) 何度でも 繰り返す(ねえ きみがすきだよ) I'll be there for you 永遠を 見せるよ I'll be 超えてゆく この全てを あげるよ I'll be there for you 何度でも I'll be きみだけに この命をあげるよ two of us two of us in Galaxy just two of us two of us in Milky Way hey... shooting stars flash by hey... shooting stars fall hey... shooting stars dance by hey... shooting stars glow I'll be there for you |
「男娼ネリ」第19夜 シーン8七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 鈴木正人・七尾旅人 | 僕は男娼ネリ。 なぁあんた。 僕に 裏切りや悲しみを教えようったって あんたほどピュアじゃないさ。 夢んなかですら痛めつけられてきたんだ、こっちは。 暗転し 回想シーン タララ。 触手で空振る タララ。体中の器官に失望する。泣いてしまう。 ケガするとみんな冷たい。 100万年も生きてきた様な気分さ。 そして2分後に生まれる。 明度上がっていく 夜魔 来たる 地を震わす声 「ネリ、そばに来い おまえを10枚のろう粘土に戻してやるさ。 俺は3万年も生きてきたが、 あんな老いぼれよりずっと美しい。 全て与えようか? おまえの脳ズイがもつならば。」 タララ 行かないね。 タララ 撃たえば散る。 あんたは克服したイメェジだもん。 波うつ草木の中でプラスチックが恋しくなる。 僕、優しくなれるよ。ねぇ、パパ 消えちゃえ。 路地でのたうちな。 僕、誰かにしかられたり甘えたりしたいけど、 あわれなパパじゃないのさ。 |
ダンス・ウィズ・ミー七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 人生は 悪い夢のようにいたずら 吊り橋はぐらぐら揺れ 僕らを試す dance with me 今夜 変えてしまおうよ dance with me 僕と 二人で踊ろうよ 運命はアルテミスの矢 どこへ飛ぶ だけど 嵐のあと まだ花は枯れずに居た dance with me 今夜から 変えてしまおうよ dance with me ずっと 二人で生きようよ この未来地図 頼りない手書きの紙 見覚えのない景色を描き加えよう dance with you きみと きみのよろこびと dance with you きみと きみのかなしみと 踊り続けて ゆくよ 二人でいてくれよ 踊り続けて 時が尽きるまで 二人で生きようよ |
天まで飛ばそ七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 天まで飛ばそ 隠した願いを あの子は知らない あの子は知らない 天まで飛ばそ 果たしきれぬ夢よ あの子は知らずに ここから旅立つ 道ばたに みえるだろ 忘れた花が 地図もなく 行くならば 数えてごらん 見上げたなら そこには満天の星 案ずることは もう何もない 天まで飛ばそ 隠した願いを あの子は知らない あの子は知らない 天まで飛ばそ 雨上がりの空に 小さな翼を なんども羽ばたかせ |
Dogs & Bread七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | Dogs & Bread パンを一切れ Dogs & Bread 分け与えたら Dogs & Bread どこまでも君はついてきた シリードッグ Dogs & Bread パンを一切れ Dogs & Bread 分け与えたら Dogs & Bread Dogs & Bread パンを一切れ Dogs & Bread きみとかじれば Dogs & Bread 憂鬱さはふきとんだ ファニードッグ Dogs & Bread パンを一切れ Dogs & Bread 分け与えたら もう君は 自分の家にいるような顔して Dogs & Bread パンを一切れ Dogs & Bread 分け与えたら もう君は ぼくの王様みたいな顔して ワーオワー 月に吠える君は 百獣の王のよう Marvelous! ワーオワー ありふれたこの部屋 密林に変わってく Fabulous! ワーオワー 得意げに笑う君 部屋中に夢のように散らばるパン屑 Dogs & Bread |
どんどん季節は流れて七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 一生君を守り続けていくと くずみたいな男のくせに 願いらしきもの いつしか抱えて FALL IN VAIN ぬかるんだこの道で 君の手を引くだけ 走るだけ どうしても僕らにはあの星が見えないの? どうしても僕らにはあの花がとれないの? どんどん季節は流れて 追い越せずに どんどん季節は流れて 追い越せずに 手を伸ばして 息切らせ がむしゃらに すすむけど どんどん季節は流れて 追い越せないまま FALL IN VAIN ぬかるんだこの道で 君の手を引くだけ 走るだけ どうしても僕らにはあの星が見えないの? どうしても僕らにはあの花がとれないの? どうしてもこの世界に喜びは満ちないの? どうしても皆して遠くへ行っちゃうの? どんどん季節は流れて どんどん季節は流れて どんどん季節は流れて どんどん季節は流れ流れて消えてゆくよ OH だけど BABY そう この腕で 君の前にお日さまを この腕で 君の前に星々を この腕で 君の前に 君の前に 君の前に 終わらない 終わらない 終わらない 夢を どうしても どうしても どうしても どうしても そうするよ あー どんどん季節は流れて 季節流れて行くけれど 変わらないものもあるよ この熱い思い そして君への愛 come with me baby baby baby |
なんだかいい予感がするよ七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 大騒ぎの後まだ生きてる 誰も欠けずに残って なんだかいい予感がするよ こんな時だけど ちょっとそっちに行ってみよう 大騒ぎの後まだ生きてる 今夜は不思議な感じ なんだかいい予感がするよ こんな時だけど 大騒ぎの後まだ生きてる 誰も欠けずに残って なんだかいい予感がするよ こんな時だけど |
入管の歌七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | アクリル板の向こうに 切り離されたパパは 大きくなったねと その壁越しに 私の髪をなぜて だけど私も大人になれば きっとこの場所に 閉じ込められるの 帰る国を失い ニッポンの檻のなか アクリル板の向こうに 切り離されたママは 1日ごとに おかしくなってく 自分の髪を引き抜いて だけど私も大人になれば きっとこの場所に 閉じ込められるの 帰る国を失い ニッポンの檻のなか |
BAD BAD SWING!七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 誰が誰かもわからぬ闇の中 誰が誰かもわからぬ闇の中 指と指からめあい そして 踊りだしてる人々 パーティーは続く パーティーは続く 誰が誰かもわからぬ闇の中で パーティーは続く パーティーは続く 笑い声はとまらない 笑い声はとまらない パ!!パ!!パ!!パ!!パ!!パ!!パ!! PUNK JAZZ! 誰が誰かもわからぬ闇の中 誰が誰かもわからぬ闇の中 21世紀! 2001 2002 2003 2004、5、6、7、8、9、10 誰が誰かもわからぬ闇は続く だけど 笑い声はとまらない 笑い声はとまらない きしみあげて踊り狂う 燃えあがるこの命 きしみあげて踊り狂う 燃えあがるこの命 燃えあがるこの命 燃えあがるこの命 パ!!パ!!パ!!パ!!パ!!パ!!パ!! PUNK JAZZ! People sing in this way ♪「こ・よ・い 抱き・抱き・抱き・抱きしめてよ あなたのその手で チキ・チキ・チキ・ラリパッパのわたしは つま先でDancin'! 誰が誰かもわからぬまま Dancin'! 誰が誰かもね!」 「BASS!」 「/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★」 「/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★」 「/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★/☆/★」 「こうして僕たちは、 夜通し歌い、踊り続けたのです。」 「summeer never ends まだ寝ません」 |
バニフォーおもちゃ工場の連中だよ! ~露コナツ最初の日~七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 手。 手、たたいてた。 ケイタイごしプレ...プレーンの匂いがした様な不快な朝を 弾き飛ばすためかもね。 そう。僕のオペは、明け方まで続けられた。 世界最高のスタッフによって。 そん時、僕はといえば、長い長い夢の中に居た。 “ポシェット”っていう部屋の中に居た。 そこで僕は1302曲を書き、そんで43800本の煙草を吸い 5009回手を洗って、306回泣き、 64匹のアゲハに名前をつけ、2人愛し、5人憎み、 46回飛んで、3回ジグソーをあきらめ 752冊のマンガを読み 4042錠の安定剤を飲み下しながら 四六時中 こっから抜け出す方法を考えた。 あ...。「♪チュルッチュチュチュ」 あれは?なんだろ? 「♪チュルッチュチュチュ」まただ! イラつく! わかんないとイラつく。わかるともっとイラつく。 安心する。わかんないと安心する。わかるともっと安心する。 あ...。白...。 白い部屋。“ポシェット”と違う部屋。 病室? ぼんやりと見える。 誰か僕の顔をのぞきこんでいる。 僕にそっとキスをする。 僕は、1回目の涙を流す。 誰だろう。すごく、優しい。 |
『パン屋の倉庫で』七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 周囲の心配も知らずに あまりにも若い結婚 勤め先のパン屋の 倉庫に住み着いた二人 慣れない街も やがて家になる 真夏の台風のあと 二人は親になる 二人はまだ子供 お金がなくても平気さ パン屋の倉庫で パン屋の倉庫で 七十年代の終わり 確立されない障害者の権利 世間は笑う 何もできやしないさと 若い二人の密かな夢 いつかこの小さな店の みんなで一緒に 世界一のパンを焼く 二人はまだ子供 お金がなくても平気さ パン屋の倉庫で パン屋の倉庫で 最初の息子の僕は タオルにくるまれ イースト菌の匂いを嗅ぐ それが膨らむ音を聴く やがてカタカタをついて立ち上がり 倉庫の隅まで歩いたよ いろんなパンで溢れてた アンパン食パンクリームパン 僕らはまだ子供 お金がなくても平気さ パン屋の倉庫で パン屋の倉庫で アンパン食パンクリームパン カレーパン 丸パン フランスパン 犬パン猫パン ライオンパン 象パン ロバパン ペリカンパン パンはどんどん形を変え 車になって気球になる 赤子を乗せて 地面を離れる 僕らはまだ子供 お金がなくても平気さ パン屋の倉庫で パン屋の倉庫で 二人はまだ子供 お金がなくても平気さ パン屋の倉庫で パン屋の倉庫で |
左腕◇ポエジー七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 鈴木正人・七尾旅人 | 彼女の左ウデで伸び縮みする、 ほりたてのブルー。 ラフレシア、浴ソウで揺れた。 ギンギラってする。クラクラってする。 枯れないんだね... はれてるのはそこの細胞が... 「熱を持ったからじゃ、ないよ。」 ....じゃあ? はらら...生命に酔うんだ。 な?な?な?な?な?な?... 僕がいる。左腕に刻んでった。 そんな悪かないぜ。 虚空をえぐりとった。 トゥルル... 肩から→指先の時差をゆくんだ。 スロウな動作で。 静脈は根のように、 よれ、からまって 心ゾウに着いた。 ほんの少し泣いてしまう。 なんだかうれしくなって... はらら。 彼女のウデをつかんだ。 ねじ曲がるブルー。 ちょっぴり切ない。 ラフレシア、痣にも見えた。 夕ぐれには、日蝕に見えた。どっかの宇宙の様 強く発音した。強く発音した。 強く発音した。理解した。 はらら...永遠て嫌い... な?な?な?な?... 僕がいる。左腕に刻んでった。 笑い方を編み出す... 「とりあえず教えて?ほっぺたをどうすんの?」 理解した スロウな動作で、ぎこちない笑顔。 「生命。」 僕、おもわずふきだした。 ラフレシア ゆらめいた。 なんだかうれしくなってしまう。 |
火の鳥のうた七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | いま流れ落ちた ひとつぶ涙 永すぎる夜 見逃された声 いま舞い落ちた 金色の羽 耳を澄ませて 静寂のひらめき 誰かを 誰かを 誰かを 探して 野山を 水面を とこしえの果てへ あなたを あなたを あなたを 探して 銀河の彼方へ とこしえの果てへ 「どこで みつけたの きんいろのはね わたしにもみせて ぴかぴかのはね もしも鳥なら それはまるで火の鳥ね」 いま流れ落ちた ひとつぶ涙 遠すぎる空 言いそこねた夢 いま舞い降りた 金色の羽 抱きとめられた 生まれたての花 誰かを 誰かを 誰かを 探して 荒れ野を 嵐を とこしえの果てへ あなたを あなたを あなたを 探して 戦火の彼方へ とこしえの果てへ 「どこで みつけたの きんいろのはね わたしにもみせて ぴかぴかのはね」 |
beyond the seasons七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | ゆき過ぎて ふりかえる 曲がり角 なつかしく 荒れ果てた 夢の跡 一粒の種を蒔く 君の指先 春よ行け君の元へ 夏よ行け君の元へ 秋よ降れ僕の元へ 冬よ跳べ僕の元へ あたためていたいものは 君の指先 |
フェスティバルの夜、君だけいない七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | ハロウィーン、クリスマス、お祭りの夜 どこを探しても君だけ居ない ハロウィーン、クリスマス、ゼアハッピーバースデイ どこを探しても君だけ居ない 本当に会いたいのは 本当は君なのに いつもの街 まるで別世界 色とりどりの ファンファーレが 宇宙の塵のように飛び散る 君を探しても見当たらない (もしかして)変装しすぎたのかい? (それとも)最初から来てなかったの? フェスティバルの夜 君だけいない ハロウィーン、クリスマス、お祭りの夜 どこを探しても君だけ居ない ハロウィーン、クリスマス、ゼアハッピーバースデイ どこを探しても君だけ居ない きらめいてるネオンの下 砕かれてくボトルが 宇宙の塵のように飛び散る 君を探しても見当たらない (もしかして)変装しすぎたのかい? (それとも)最初から来てなかったの? フェスティバルの夜 君だけいない ハロウィーン、クリスマス、お祭りの夜 どこを探しても君だけ居ない クランベリー、ラズベリー、ブラックベリーホリデイ どこを探しても君だけ居ない 熱に浮かされた誰かに 燃やされてく高級車の ねじまがったバンパーを避けて アスファルトに視線這わせる 打ち上げられる花火の下 呼ばれることのない名前を呼ぶ 世界中がなにかを祝ってる あの子だけを置き去りにして ハロウィーン、クリスマス、お祭りの夜 どこを探しても君だけ居ない ハロウィーン、クリスマス、ゼアハッピーバースデイ どこを探しても君だけ居ない Calling you どこを探しても君だけ居ない Calling you どこを探しても君だけ居ない 本当に会いたいのは 本当は君なのに 〈Where are you きみはどこ どこどこどこ もう何百年探し続けて どこどこどこだ? もう何億年探し続けて どこどこどこをさがしても あの子だけいない〉 |
迷子犬を探して七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | Ah おしえて かみさま 迷子になった あの子のゆくえ Ah あの子がこの冷たい 雨のなかで さまよわぬように 街から街へ 君を追いかけてく どこにいるの? 僕らは もういちど 必ず出会う そんなふうに言い聞かせて 路地裏の隅を 街の奥底へ Ah おしえて かみさま 迷子になった あの子のゆくえ Ah あの子がこの冷たい 雨のなかで さまよわぬように Ah 聴こえない でもそのまま 途切れ途切れの 悲しいレディオ Ah 可愛いぼくの子犬を 腕のなかまで 戻しておくれ あの子の場所をぼくに教えてよ 星から星へ 君を追いかけてく 無事でいるの? 僕らは もういちど 必ず出会う どれほどに離れてても おなじメロディを知っているから Ah おしえて かみさま 迷子になった あの子のゆくえ Ah あの子がこの冷たい 雨のなかで さまよわぬように Ah 聴こえない でもそのまま 途切れ途切れの悲しいレディオ Ah 可愛いぼくの子犬を 腕のなかまで 戻しておくれ あの子の場所をぼくに教えてよ Oh Baby Baby Baby Baby Where have you gone? My funny singing Dog Baby Baby Baby Baby Hey Where have you gone? My sweet silly Dog |
MIDNIGHT TUBE七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 「今夜も僕が ネット動画を見ていたら、 モニターの向こう側で、 どこか遠くの町の、 ひとりのおじさんが、 歌い始めたのです。」 |
ミファ七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | ミファ音符みたいな名前だから きみはいつも歌の中に しのびこんでくるのさ ミファ音符みたいな名前だから 空シソファ 気まぐれに 飛んでゆくつもりなの 君が屋上から飛び降りたとき 日本人であることに意味はなくなってしまった あの日から時は過ぎて 僕だけが歳をとり ミファ 在日の女の子 あの日から時は過ぎて 僕だけが歳をとり きみは可憐な花のまま ミファ ミファソラシドレ ミファ |
未来のこと七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 悪いニュースばかりで 時は止まったまま 世界中の時計が 止まってしまった夜は 空を見上げ 時を測る 時を測るだけ だけど君と 未来のことを話してみたい ふるえる肩を抱きしめていたいよ 遠すぎる夜も僕がすぐそばにいるから 靴をなくして立ちすくむ君 あの頃の二人がいま胸の中よみがえるよ 子供みたいな笑みをもういちど見せておくれよ どんな悲しみ越えてきたの わかりきれない無言の時 遠すぎたとしても君のすぐそばにいるのに 靴をなくして裸足のまま 歩き出したアスファルトは熱を帯びて 雨を待ちわびている 影法師だけ伸びてく 未来のことを話してみたい 明日がどんな不確かに見えても 遠すぎる夜も僕がすぐそばにいるから いま君と 未来のことを話してみたい 見えない橋を渡り切るその前に もしも許されるなら ふるえる肩を抱きしめていたいよ 遠すぎる夜も僕がすぐそばにいるから 君のすぐそばにいるから 悪いニュースばかり 時は止まったまま 音も止まったまま 空を見上げ 時を測る 1秒先の未来へ |
萌の歯七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 鈴木正人・七尾旅人 | こたつん中で萌のくちびるを2回なめた時 すごく おっきな声で笑ったね すごくびっくりして僕も笑ったね いつだって守ったげるよ ねえ、僕のナイフで 選ばれて僕ら、恋人になった 神サマはやっぱ、ちゃんとわかってるんだ ここんところ廃ビルと暖かい部屋の往復 もうすぐに僕らのいかした要塞がギンギンに完成すれば 東京制圧に乗り出すんだ 勝ちは最初から見えてんだ ギラギラ、裏ギラギラギン 揺れながら萌のくちびるを指でこじ開ける そこに世界で1番綺麗なものを僕は何度も見つけてしまう 何だって構やしない ねえ、萌のビートで 萌...萌の前歯は綺麗すぎる そいつが差し歯だってことは 俺以外の奴には絶対絶対言わない方がいいと思うよ ねえ、ミステリアスに 選ばれて皆は、僕を憎んだ 神サマはときに、素敵なギャグを 「ブタがブタを切り裂くおもしろい構図じゃない? いいも悪いもないけど不快ね」 んで、続けて萌はこう言ったね 「でもあたしらには刺す権利があるのよ」 まあ、あるかもね 嗅ぎながら萌と要塞の屋上に立ってる もうすぐ夜が明けて、いつものやつを街中が歌いだすんだ 耳すまそう そろそろだよ あくびを2つ「ふあ」「ア~」 『殺シテ 殺シテ 殺シテ...!』殺してやる 『壊シテ 壊シテ 壊シテ…!』壊してやる 萌の歯は、萌の前歯は ねえ、萌のナイフかい...? |
リトルガール、ロンリー七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | Little girl, lonely lonely 誰にも言えないことばかり ナップサックただひとつきり 窓を抜け出す 家出少女が宵闇に消えた 遠い遠い帰り道 戻らないと決めた暗がり また薄れてくあのぬくもり Oh, stray girl is gone Little girl, lonely lonely この世は汚いことばかり 甘い言葉 悪くない話 喧騒の向こうへ 家出少女が路地裏に消えた 遠い遠い帰り道 戻らないと決めた暗がり 閉じられかけていく踏切を すり抜け 遠い遠い帰り道 忘れないと決めた始まり あわく降り注ぐ星あかり Oh, stray girl is gone Little girl, lonely lonely 月の端に腰掛けて休み 大人たちの夢物語 鼻で笑うきみ |
Leaving Heaven七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | あなたは忘れてしまったの? 僕が そばに いたことを どれほど遠く思えても こころは隣りにいた あなたの代わりに生きられるの? 薄汚れた心持て余して あなたの代わりに生きられるのかな たぶん僕には難しいよ 落ちてく翼 いま 天使は 誰かを思い出して ふいにleaving heaven どうして行ってしまったの まだ その時じゃないのに どうして去ってしまったの おれたちを生んでおいて 15のガキみたいに ふてくされて歩く あなたに会いに行く あなたに会いに行く 15の犬みたいに もうすぐいなくなる 体を引きずって あなたに会いに行く 落ちてく翼 いま 天使は 誰かを思い出して ふいにleaving heaven 落ちてく翼 いま あなたは いいわけするためなのかい? ふいにleaving heaven どれほど残酷な雨が あなたの痕跡を消しても ただ あなたとともに生きていく あなたとともに生きていくんだ だれかに 似た鳥が のがれのがれ わかい いなづまに うたれうたれ 地上へちかづく |
ルイノン (9 May '99)七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 手で すくいとっては その雨で 喉を潤す 僕のせいで いろんなもの いろんなことが “鈍色” 色あせてくから... 目で 見えるもの これが意外と 多いもんだから 涙目な位が僕に ちょうどいいんだよ 君が笑み浮かべ 僕がフィルターから見る |
Long Voyage「停泊」七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 停泊。 意図せざる航海、停泊。 1619年、オランダ船ホワイトライオン号が、バージニア、 ジェームズタウンに到着。 アメリカ初となる黒人奴隷が、乾いた土を踏みしめた。 意図せざる航海、停泊。 1886年、英国船ノルマントン号が、紀州沖で座礁、沈没。 英国籍の船員たちは救命ボートを使用し難を逃れたが、 日本人乗客25名は全員死んだ。 船長は「英語が解らなかったため」と説明。 意図せざる航海、停泊。 1944年、祖父、南方戦線へ。 トラック島で戦火にさらされた後、サイパンでマラリアに罹患。 玉砕寸前で軍務を解かれ、病院船に詰め込まれて祖国の土を踏んだ。 その頃、あなたのハルモニが朝鮮半島からやって来た。 着の身着のままで。まだとても若く、美しかった。 意図せざる航海、停泊。 1991年、漁船が揺れるソマリア沖。 内戦で中央政府は失われ、 軍部と米国企業が放射性物質の混ざった産業廃棄物を、 海中に注ぎ込んだ。漁民たちは銃を取り、漁船は海賊船に変わった。 2009年、米国のコンテナ船、マースク・アラバマ号がソマリア海賊に襲われ、 米第5艦隊司令部は、駆逐艦を動かした。 交戦の末に捕らえられた一味の少年が18歳なのか、15歳なのかが、 裁判の焦点となった。 意図せざる航海、停泊。 2011年、陸前高田。いつもの入江から沖へと出てゆく舟は、 老いた父を乗せて。 春の訪れをまだ遠くに感じながら、それでも波は優しげに、船底を撫ぜ、 ほんの少しだけ、舳先を空に、近づけた。 2015年、ゴムボートの上で寄り添う小さな家族。 シリアの戦火を逃れ、エジプト、トルコ、ギリシャを経由し、 ヨーロッパの中心を目指す。 本当に辿り着けるか。その国の人々は、私たちを受け入れるだろうか。 意図せざる航海、停泊。 2020年、ダイヤモンドプリンセス号。壮麗な大型クルーズ船。 香港で下船した1人の乗客が Covid-19 に感染。 約3700人が横浜の海上にて長期の検疫体制に置かれ、 うち700人に感染が広がった。 意図せざる航海、停泊。 2021年、東京湾フェリー。闘病中の犬を連れて、横須賀から南房総へ。 全員そろった最後の家族旅行。海風が、茶色い巻き毛を揺らしていた。 意図せざる航海、停泊。 2022年、ロシアによる、ウクライナ侵攻。 キエフ、ケルソン、ドネツク、チェルノブイリ、 クリミア半島から港湾都市マリウポリ、 ハリコフ、オデッサ、ヘルソン、そしてザポロジエ原子力発電所。火の手。 意図せざる航海、停泊。 同年、ゆらゆらと浮かぶクレートの中には、黒毛の子犬が。 商用のために繁殖され、売られ、すぐに捨てられた。 酷使された子宮から、泥砂のように生まれた。この子の意志とは関係なく。 なのにどうしてこんなにも、瞳を輝かせて。 意図せざる航海、停泊。 |
私の赤ちゃん七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | わたしの赤ちゃん やって来た 喜びに射抜かれてゆく 世界の祝福よここに 全て集まれ 今夜は わたしの赤ちゃん やって来た 静けさにひたされている 世界の祝福はここに 今にこの子は 喋るわ 魔法の言葉を とろう この光を あろう この光と どんな怪物も今夜は その身を 横たえて ゆく どんな怪物も 怪物も 怪物も 怪物も 怪物も 怪物も 怪物も 怪物も 今に この子は 喋るわ 魔法の 言葉を わたしの赤ちゃん やって来た わたしの 赤ちゃん |
Wonderful Life七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | ああ 誰かが夜空を見上げ 思いがけない 幸運を思う ああ 誰かが夜空を見上げ 思いがけない 幸運を思う時 そのベランダの上 屋上では 飛び降りようか 飛び降りまいか 迷っている男がいて 節くれだった指で 錆びた鉄柵を握りしめ ぼんやりとこれまでの痛みの記憶を反芻している 子供の頃から安堵感を 感じたことがないから 音楽と音楽の間の 静寂が怖かった そばで話しかけてくれる存在の代わりに こんなレコードをかけ続けて 恐怖を紛らわせて Wonderful Life そんな男のさらに上を 薄汚れた渡り鳥 キーキーキーキーと雑音を立てて 静寂を埋めてしまった おかまいなしさ これから終わっていく男のことなんて そして鳥たちの上には 灰色の雲が広がっている 地上の何かが蒸発して あの雲になったというなら さっきのしょうもない精液やよだれや何かも 雲になってしまうんだろうか 魔法のように Wonderful Life 広がっていく雨雲を気にしながら 商売相手にもたれて歩く ひとりのおんな 濃厚接触はいやだけど そうも言っていられない ペストの時代にだって 人々はこう叫んだ 「働くなというなら 食べるものをくれ」って 家ではあの子が待ってる ひとりぼっちで その小さな手のひらだけが わたしの希望 おうちでまってて baby なるべくはやくに お金稼いで そこに帰るよ Wonderful Life おうちでまってる baby ちいさいね、何歳? 父親が死のうとしてることに気づいていない 行かないで 行かないで 行かないでって言ってみることにはきっと意味があるはず なのに知らないんだ 行かないで 行かないで 行かないでくれよ 行かないで 行かないで 行かないで あなたを今も 愛しているのに Wonderful Life おうちでまってる baby ほんとの天使 おうちでまってる baby きみはおれの天使 おうちでまってて baby なるべくはやくに お金稼いで そこに帰るよ Wonderful Life 誰かが夜空を見上げ 思いがけない幸運を思う 誰かが夜空を見上げ 思いがけない幸運を思う時 誰かが夜空を見上げ 思いがけない幸運を思う 誰かが夜空を見上げ Wonderful Life |
one voice (もしもわたしが声を出せたら)七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | あなた来るかしら もしも私が 声を出せたら この深い森を越えて あなたはこう言うかしら もしも私が 声を出せたら 明日はね 明るいと でも できるの? わたしに そんなこと 今夜思うの もしも私が 声を出せたら 最初にね 言いたいことを こぼれてしまいそうなの もしも私が 声を出せたら あなたにね なにを言うの でも できるの? わたしに そんなこと そんなこと 歌うなんて! |
Midnight Zoo (天王寺動物園 2011)御手洗礼(七尾旅人) | 御手洗礼(七尾旅人) | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | MIDNIGHT ZOO 真夜中の動物園で 押し殺す 嘆きの中で MIDNIGHT ZOO 真夜中の動物園で 暗闇で鈍く輝く瞳 MIDNIGHT ZOO 真夜中の動物園で 繰り返し 見上げる 架空の空を しのび寄る 誰かの淡い影 開け放たれてく 檻 檻 檻 塀を越えて 走り出せば 夜風が巻き上げる黄金のたてがみ 眠る街は街灯でぼやけて アスファルトの硬さ踏みしめ run baby run MIDNIGHT ZOO 真夜中の動物園で 押し殺す 嘆きの中で 人知れず 真夜中の動物園で 空っぽになった 檻 檻 檻 塀を越えて 走り出せば 時はまだ無情に刻むよ run baby run ビルの谷間 駆け抜ける君 アスファルトの硬さ踏みしめ run baby run 市街を抜け 幹線道路へ 悲鳴に追われても このまま run baby run 封鎖された高速のうえを 銃弾が横切る おちついて baby きりぬけられるさ 銃弾をすり抜け run baby run おちついて baby 見えるはずさ 朝焼けが燃え立つ このまま run baby run run baby run run baby run run baby run |
音痴の聖歌御手洗礼(七尾旅人) & 小塚路花(矢山花) | 御手洗礼(七尾旅人) & 小塚路花(矢山花) | 七尾旅人 | 七尾旅人 | | 祈りは丸めた紙のように ゴミ箱に入り損ねて 窓辺を抜けて 空へ登っていくよ まだここにいるよと 紙屑の星が 誰かを照らす まだここにいるよと 街角で すれ違うだけの背中は まるで切り絵のようで もしも歌えたら きみのことを歌にするよ 歌えたら いつか歌えたら だけどまだ音痴だな 流れ星 この夜に片隅を横切る きみのかげ 電車に乗って 見知らぬ誰かの街で また働くだけ もしも歌えたら きみのことを歌にするよ 歌えたら いつか歌えたら だけどまた音痴だよ 優しい夜 きみはどこまでも歩いていく 大人になるまで 悲しい夜 きみはどこまでも歩いていく 大人になるまで もしも歌えたら きみのこと 歌にするよ 歌えたら いつか歌えたら だけどまだ音痴だな |
ice cream山下智久 | 山下智久 | 七尾旅人 | Jerry Abbott・Andrew Jackson・Natalia Hajjara | Andrew Jackson・Jerry Abbott・Natalia Hajjara | すぐにゆくよ そこへゆくよ 君のもとまで 季節外れの切ないアイスクリーム 僕だけのひと ブルーバニラとブルーブルーシナモン&ブルーチョコレイトミント ヘーゼルナッツまぶした君はまるでプリンセス baby ice cream 悲しみをとかしたい baby I scream 抱きしめてとかしてあげたい でも君は照れ屋で 冷たくも見えるよ 勇気だして言うよ くちづけをさせてよと 街の片すみ ちいさなパラソル 君は人気者 でもなぜか最近では ひとりぼっちだね ブルーな夜を breakthrough しきれずただブルーにからまって 正直さがますます君をひとりにさせる baby ice cream 悲しみをとかしたい baby I scream 抱きしめてとかしてあげたい でも僕は少しも 上手に言えなくて 胸のなか叫んだ“I wanna kiss you, baby ice cream!” ブルーバニラとブルーブルーシナモン&ブルーチョコレイトミント ヘーゼルナッツまぶした君はまるでプリンセス もしも君が寂しくて 夜の屋根に涙こぼしても ひとりだと思わないで 君を見てる僕がいるからね baby ice cream 悲しみをとかしたい baby I scream 抱きしめてとかしてあげたい でも君は照れ屋で 冷たくも見えるよ 勇気だして言うよ くちづけをさせてよと |