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【ライヴレポート】 『Fang Music Fes #01』 2023年5月4日 at KT Zepp Yokohama

2023年05月04日@KT Zepp Yokohama

取材:田中隆信

2023.05.10

5月4日、アイドルグループ7組が出演したイベント『Fang Music Fes #01』が神奈川・KT Zepp Yokohamaで行なわれた。“エントランス装飾からステージセットまで一切妥協はしていない”という主催者の意気込みが感じられる会場は、声出しOK(要マスク着用)ということもあり、初開催とは思えないほどの盛り上がりを見せた。SNSでは“最高でした”“#2の開催もぜひ!”との声も。
イベントMCを務めたのは元SKE48の須田亜香里とお笑いコンビ“なすなかにし”。なすなかにしのふたりには今回のイベントの中で一番輝いていた人、つまりMVPを決めるという大きな任務が課せられた。MVPに輝いたメンバーにはお食事券5万円分が贈呈されるということで俄然盛り上がりを見せた。

■ Luce Twinkle Wink☆ ■

トップバッターは宇佐美幸乃、板山紗織、咲本美桜、城崎桃華、小泉かのんという5人組の“Luce Twinkle Wink☆”。オープニングで“シンクロ率の熱いライヴをお届けします。見てのとおり、メンバー5人、5色の担当カラーがあるので、初めて観るという方もぜひペンライトを一緒に振って楽しんでくれると嬉しいです”と意気込み、1曲目の「Symphony」から会場を明るく華やかにして、一気に盛り上げてくれた。
“今日は初めて共演させていただく方が多くてとても緊張しています。Luce Twinkle Wink☆はとにかくダンスの激しさとシンクロ率を武器にやってきたので、全員の方に届くライヴをお届けしていきます!”と挨拶し、アニメ『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』のエンディング主題歌にもなった「ターミナル 〜僕ら、あるべき場所〜」を披露。ダンスナンバーが多いLuceの中でも特にダンスが激しい曲でハイレベルなパフォーマンスを見せてくれた。他に「Shiny Journey」「Wonder Five」を畳みかけ、ラストはメジャーデビュー曲の「恋色♡思考回路」で会場をアツくした。

■ AKB48 17期研究生 ■

2組目はAKB48 17期研究生。メンバーは太田有紀、小濱心音、佐藤綺星、橋本恵理子、畠山希美、平田侑希、正鋳真優、水島美結、山崎空の9人(布袋百椛は欠席)。「Overture」が流れる中、メンバーが登場し、「Seventeen」からスタート。「ポニーテールとシュシュ」「永遠プレッシャー」「フライングゲット」といった代表曲と言えるヒットシングルをフレッシュに聴かせてくれたあと、ニューシングル「どうしても君が好きだ」に収録されている研究生楽曲「あの夏の防波堤」も元気いっぱいにパフォーマンスした。
“今日5月4日は何の日か知ってますか? 今日は17期研究生がお披露目させていただいてから1年が経ちました!”と報告すると会場から大きな拍手と歓声が。その歓声に応えるように“ちょうど1年前、私たちが披露した曲をお届けします!”と言って、「大声ダイヤモンド」を歌唱。声出しOKのイベントということで、サビの部分で会場からたくさんの“好き!”というコールが起こっていた。最後は自ら誕生日を祝うかのように歌詞の中に“Happy! Happy birthday”というフレーズがある「涙サプライズ!」でフィニッシュ。
...が、“17期生の出番はこれで以上になります”と挨拶をした直後、須田が“Happy! Happy birthday”と歌いながらバースデーケーキとともに登場。そこには“AKB48 17期研究生 お披露目1周年おめでとうございます!”という文字とともに10人の顔も印刷されていた。思いがけないサプライズにメンバー全員が感激。“たくさんの方にお祝いしてもらえて嬉しいです...。初めてのことがいっぱいで大変なこともあったんですけど、みんなと頑張れて嬉しかったです”と泣きながらも一生懸命に話そうとする水島に温かい拍手が送られた。

■ 虹のコンキスタドール ■

3組目は今回の出場グループの中で一番の大所帯、虹のコンキスタドール。“虹コン、いくぞー!”と力強く煽り、「戦場の聖バレンタイン」でスタート。続く「キミは無邪気な夏の女王」でテンポアップして、オーディエンスの目を惹きつけ、さらに「限りなく冒険に近いサマー」「in(door) the Summer」と夏曲を繰り出し、盛り上げていく。
他にも「パラダイスな片思い」や“三角形”のかけ声が特徴的な「トライアングル・ドリーマー」も披露し、オープニングで“虹コンのいろんな魅力を感じてもらえるような曲を持ってきたので、必ず何か刺さるポイントがあるんじゃないかと思います”と言っていたとおり、どのオーディエンスにも響く、そして刺さる曲が6曲の中にあったはず。7月にTOKYO DOME CITY HALLで9周年記念ライヴが決まっているが、ここまでに積み上げてきた経験が生かされたステージになっていた。須田も大人数なのに統率の取れたダンスに驚いていたし、なんと言っても、なすなかにしのハートを掴んでMVPに輝いたのは虹コンの山崎夏菜だったことを考えると、この会場の盛り上がりにも納得できる。

■ #ババババンビ ■

続いては、キングレコードからメジャーデビューが決定している#ババババンビ。“馬鹿騒ぎ日本一を目指す”がコンセプトで、メンバーは池田メルダ、宇咲、小鳥遊るい、岸みゆ、水湊みお、近藤沙瑛子、吉沢朱音の7人組だ。“みなさん、馬鹿騒ぎしていきましょう!”と岸みゆが呼びかけ、「ばばばばんびずむ〜!」でスタート。ステージ狭しと右へ左へと移動し、1曲目からお祭り騒ぎ状態。「なんたって冒険中!」「とぅまっそ」といったアップテンポナンバーが並び、メロディックな「キスしてほしい」まで一気に聴かせる。
“みなさん、なんと次に披露する曲は#ババババンビ初の映画主題歌です!”と岸が曲紹介をして、新曲「ミカンセイ」を投下。他に切なさも感じる「青春ギルティ」、馬鹿騒ぎ日本一を目指す#ババババンビらしい、お祭り要素も多い「おっとっと」もドロップ。

■ NGT48 ■

5組目はNGT48。今回のメンバーは、中井りか、西潟茉莉奈、本間日陽、佐藤海里、藤崎未夢、大塚七海、小越春花、川越紗彩、真下華穂、三村妃乃の10人。1曲目はNGT48初のオリジナル曲「Maxとき315号」。ゆったりとした気持ちにさせてくれるこの曲は、まさに始まりにぴったりの曲。自己紹介を挟んで、藤崎が“ここからはもっともっと盛り上がっていけますか?”と呼びかけ、自身がセンターを務める「シャーベットピンク」を歌唱。本間センターの「ナニカガイル」、西潟センターの「みどりと森の運動公園」、小越センターの「ポンコツな君が好きだ」と次々にセンターが入れ替わり、楽曲の個性と同じようにメンバーの個性もしっかりと見せてくれた。疾走感のあるシングル曲「春はどこから来るのか?」を聴かせたあとは、1stアルバム『未完成の未来』に収録されている「自然渋滞」。このクールなダンスナンバーは2期生楽曲で、大塚、小越、川越、真下、三村の2期生がリードするかたちでパフォーマンスされた。
大塚は“今日はコールもすごく聞こえて、フェスではあまり披露しないあの曲(「自然渋滞」)も披露させていただいたり、本当に楽しかったです!”とフェスに参加できた喜びとレア曲が披露できた嬉しさを伝え、西潟は“良かったら新潟にも遊びに来てくださいね。待ってまーす!”と呼びかける。そして、最後は卒業発表した中井がセンターを務める1stシングル曲「青春時計」で締め括った。

■ TEAM SHACHI ■

6組目は名古屋からやってきた、名古屋レッドの秋本帆華、ドラゴンズブルーの咲良菜緒、むらさきパープル(仮)の大黒柚姫、手羽先キミドリの坂本遥奈という4人組のTEAM SHACHI。秋本が“私たちは4人グループで、今回の中では少人数なんですけど、ライヴの熱量は負けない自信があるので、最高のライヴにしたいと思います”とオープニングで意気込みを見せ、1曲目の「トリプルセブン」から全力パフォーマンスで熱量をたっぷりと感じさせた。
2曲目では“首都を名古屋に移転しよう!という私たちの強い気持ちが乗っています”と話し、「NEO首都移転計画」を披露。MC中にサビの振り付けをレクチャーしていたこともあり、全員で踊り、会場の一体感を作り出した。
その後も「ピザです!」「Rocket Queen feat. MCU」「抱きしめてアンセム」「番狂わせてGODDESS」を立て続けに披露し、加速すると、ラストは戦う力、立ち上がる勇気を与えてくれる「START」を熱唱。オーディエンスも“ヴォイ! ヴォイ!”と拳をあげてメンバーたちをしっかりと盛り上げていた。

■ HKT48 ■

トリを務めたのはHKT48。AKB48が17期研究生というフレッシュなメンバーで登場したが、HKT48もドラフト3期生と5期生という組み合わせで出演。“私たちはHKT48の中で若手メンバーなので、HKT48の未来をお見せできるように精いっぱい頑張ります”というオープニングでの言葉があったが、「意志」で始まったライヴはフレッシュさに力強さを併せ持つグループの輝かしい未来が十分に感じられた。
そして、1曲目のシリアスモードから一転、2曲目の「突然Do love me!」で明るい雰囲気に変える。“会場の熱気が伝わってきますが、みなさん疲れてないですか? その疲れを吹っ飛ばすくらい、私たちが楽しませたいと思います!”と呼びかけ、「君のことが好きやけん」「12秒」といった盛り上がり必至のライヴ定番曲を連投。その後も「夏の前」「大人列車」、そして「少女たちよ」を披露して会場をヒートアップさせる。そして、“バイバーイ!”と手を振りながら、ステージの去り際に“アンコールあるかな?”“あったらいいな”とアンコールを催促する発言も。当然、手拍子と“アンコール”の声が会場に響き、Tシャツに着替えたメンバーたちがステージに再登場。アンコールに応えて、オリジナルでは田中美久と矢吹奈子がWセンターを務めたシングル曲「早送りカレンダー」を披露したのだった。

“アイドルの先輩”である須田亜香里がMCを務め、タイプの違う7組のグループが出演し、それぞれのステージのあとは、なすなかにしを交えてトークを展開。ステージパフォーマンスだけでなく、いろんなつながりやエピソードも楽しむことができる新しいタイプのフェスが誕生したとも言える。グループのレポートの中にも記したが、MVPは虹のコンキスタドールの山崎夏菜が選ばれた。“自転車にスカートが絡まって死にかけたり、「お金を貸してください」って知らない人に追いかけられたり、怒られたり...災難続きだったので嬉しい”と嬉しい気持ちを伝え、終演後SNSでは“まさかMVPに選ばれるなんて思ってなかったのでメイク直ししてなかったのが悔しい...”と嘆きながら、“でも嬉しいからなんでもオッケーハッピー! あだ名、チャンチャンチャンスに変えようかな”と上機嫌で気持ちを伝えていたことも追記したい。

取材:田中隆信

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 3

    3.Shiny Journey

  2. 5

    5.恋色♡思考回路

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