LIVE REPORT

ONE N' ONLY ライヴレポート

ONE N' ONLY ライヴレポート

【ONE N' ONLY ライヴレポート】 『1N' 2N' ONE N' ONLY 〜Special Live〜』 2020年12月23日 at 配信ライヴ

2020年12月23日@配信ライヴ

取材:清水素子

2020.12.27

西暦2020年、想定外のコロナ禍で大打撃を受けたエンターテイメント業界だが、それは世界中にファンを持つダンス&ヴォーカルユニット・ONE N’ ONLYも例外ではなかった。春に予定していた全国ツアーは中止となり、代わりに7月9月とオンラインライヴを開催。一方でSNSからの発信にも力を入れて、TikTokでは数々の動画をバズらせるなど、しっかりピンチをチャンスに変えてきた。しかし、それでも彼らにとってライヴが重要な位置を占めることに変わりはなく、中でも特別な意味を持つのがクリスマス。2年前の始動以来、毎年なんらかのかたちでクリスマス公演を行ない、昨年はそこで大事な仲間を送り出してきたONE N’ ONLYにとって、2020年のクリスマスをライヴで祝うことは、例え画面越しであったとしても譲れなかったのだろう。

結果、12月23日に行われた3度目の配信ライヴは、SWAGと呼ばれるONE N’ ONLYファンにとっても、実にスペシャルなクリスマスライヴとなった。開演時刻になると10月にリリースされたデジタルシングル「JUST LIKE ME」のアレンジSEが流れ、ライヴハウスの各所からメンバーがステージへとひとり、またひとりと集まってくる。そして、青と赤が混じり合う照明を貫くレーザーの向こうから「JUST LIKE ME」を放つと、躍動的なビートと妖しい身のこなしでSWAGたちを魅了。3ヴォーカルによる艶めかしい歌唱が響き、HAYATO&KENSHINのラップも勢い良く画面の向こうを揺らすが、これまでの配信ライヴに比べて明らかに会場がスケールアップしている分、ライティングも相まってよりドラマチックな効果を生み出しているのは見逃せない。さらに「Breathe」では手首から首筋へと香水をつける仕草を取り入れたダンスに、視聴者から“色気がすごい”とのコメントも。大ジャンプをかましたEIKUも舌をペロリと覗かせ、序盤から予想をはるかに超えるセクシーモードにSWAG(ファンの呼称)たちも瀕死寸前だ。

だが、それもレザーパンツにジャケットという黒づくめのクールなビジュアルのみならず、なめらかでありながらもキメとトメの鋭い、彼ら特有の高いダンススキルがあってこそ。MCでタブレット片手にNAOYAが読み上げた“カッコ良さがえぐい”“震えるほどカッコ良い”といったコメントも納得だが、それだけに「Beautiful」で“可愛い”の文字を殺到させるキュートな笑顔とのギャップはたまらない。一方、客席フロアに降りてパフォーマンスする6人をワンカメラで接写する「Don’t worry」では、それぞれ自分のターンになるとカメラをしっかり見つめて歌いかけ、儚い楽曲が持つメッセージの切なさをより深くアピール。一転、サプライズ披露された新曲「L.O.C.A」はラテンの香り漂う昏いダンスチューンで、6人は頭から爪先まで神経の行き届いたダンスと、メロディーライン、ラップ、ウィスパーと役割分担の巧みな全員ヴォーカルでSWAGたちの心を奪った。少しずつ動きをシンクロさせ、ひとりずつ重なってゆく間奏のダンスには特に度肝を抜かれたが、なんとコレオはHAYATOを中心にメンバー自ら考案したとのこと。構成やフォーメーションはNAOYAが担当したそうで、“サビはキャッチーだから、ぜひ一緒に踊ってほしい”とTETTAも告げた本作は、1月20日にデジタルシングルとしてリリースされる。ちなみにタイトルは“クレイジー”“理性を失う”という意味のスペイン語(女性形)で、HAYATO曰く“好きすぎておかしくなる、動物的な情熱あふれる愛を歌った曲”だそう。実は「JUST LIKE ME」にも“Livin la vida loca(=狂った人生を生きる)”というフレーズが登場しており、すでにスペイン語圏のファンを沸かせていた。南米やヨーロッパといったラテン語圏にも数多くのファンを持つ彼らのこと、この新曲も国境を越えて大きな話題となるに違いない。

中盤にはクリスマスならではのブロックが用意され、“俺らと一緒にリア充しようぜ!”とTETTAが呼びかけると、REI、EIKUを加えたヴォーカル3人でサンタ帽をかぶり、Wham!の名曲「LAST CHRISTMAS」をカバー。レトロなフィルターでにじむ画面に、2番からはサンタスーツのHAYATOとNAOYA、加えてトナカイの被りものを被ったKENSHINがふたりの乗ったソリを引きながら現れ、ともにはしゃぎ合う様子からは、先ほどのクールな姿など微塵も思いつかない。続いて“クリスマスと言えばこの曲!”と、ONE N’ ONLYの母体グループのひとつであるEBiSSHのクリスマスソング「Christmas Time Again」が昨年に続き披露され、前回の配信ライヴからゲスト出演している弟分グループ・BUDDiiSのメンバーもサンタ帽で登場。ハッピーな空気感のなか全員で大きく手を振り、最後のフレーズを情感たっぷりに綴るTETTA、そこに“メリークリスマス”と囁きかけるNAOYA、そんなふたりを笑顔で見守るREIというEBiSSHトリオの仲間愛には、思わず胸が詰まった。

ここでONE N’ ONLYの6人は退場し、代わりにBUDDiiSが初のオリジナル曲「CLICK ME」を初披露。曲調はノリ良く、さわやかながら歌詞は独占欲満点の熱いラブソングを歌い、踊る11人のパフォーマンスは、9月のゲスト参加がグループ自体のお披露目だったとは思えないほど伸びやかで、とにかく楽しそうなのが魅力的だ。ラップやアクロバットも組み込んで、ポテンシャルの高さを軽やかに見せつけた彼らからバトンを戻されたONE N’ ONLYは、ここから負けじとハードで強気な真骨頂を展開。カラフルなセットアップに着替え、タイトル通りの誘惑をかます「Sexy Beach Party Yes!!」で真夏のビートを響かせると、海外からは“Their dance skills improve a lot”のコメントが届く。パルス音で起き上がり、怒りの感情をぶつける「Shut up! BREAKER」でも、画面を汚す指紋のようなエフェクトにデジタリックな歪みが、バーチャル空間での誹謗中傷という楽曲テーマと絶妙にシンクロ。さらに、オリコンウィークリーチャートで初の1位を獲得した「Dark Knight」では、グッと自信をみなぎらせる6人の攻撃的パフォーマンスの上でリリックの文字が荒ぶり、カメラアングルも次々切り替わって、まるでひとつの映像作品のようなクオリティーで目を奪う。そのままサイレン音で繋いで同じくチャート1位作「Category」に雪崩れ込むと、今度はフロアーに降りてきたミラーボールを囲んで「騒げ!」(KENSHIN)と挑発。汗の滲む様子までくっきり見える全力ぶりで観る者を高ぶらせ、HAYATOの野性的なシャウトが衝撃的な幕切れを演出してみせた。

そして、アンコール、NAOYAのプロデュースによる黒パーカーのフードを被って6人が現れ、スモークの中からダウナーな「Black Hole」を投下すれば、一気にダークでデンジャラスなムードが噴出。“息の根止めるつもり!?”というコメントにも頷くばかりだが、一転“世界がひとつになります。休日楽しもうぜ!”と始まった「HOLIDAY」ではピースを決め、画面越しのコール&レスポンスを繰り広げて、ラフな好青年の素顔を露わにする。特にKENSHINは“みんなにとって俺たちONE N’ ONLYがサンタだ! これからも素敵なプレゼント届けるからちゃんと受け止めろよ。今年もいろいろあったけど応援してくれてありがとう。来年も応援してね!”と約束するのみならず、なんと「Você está animado?(=盛り上がってますか?) Bata palmas!(=手を叩いて!)」と、地球の裏側のブラジルの人々に向かってポルトガル語で扇動。海外に目を向けたこんな努力も、彼らが世界中から愛される所以なのだろう。

そこから“今日は本当にありがとう! 最高の時間だった!”とEIKUが叫んでのラストソングは「My Love」。ドラマ主題歌にもなったメロディアスなラブソングを届けるヴォーカル3人の歌力と、それを楽曲のストーリーに沿ったダンスで引き立てる表現力、メンバーの投げかける“My Love”にあふれた微笑みは、アグレッシブなパブリックイメージの裏側にある、ONE N’ ONLYのもうひとつの頂点だろう。柔らかな空気が漂う画面の中ではウイングハートが降り注ぎ、あふれ出すのは言葉にできないほどの多幸感。時に観る者を突き放すようなハードなナンバーで翻弄しながら、最後は温かく抱きしめてくれる――そんな彼らが最後にくれた“2021年もよろしくね。SWAG大好き!”の言葉に嘘はない。

取材:清水素子

ONE N' ONLY

ワンエンオンリー:EBiSSH、さとり少年団(SBC)の2グループが融合した、スターダストプロモーション所属の6人組グループ。YouTube上に公開された5曲のMVは世界各国で注目され、特にアジア圏・南米・欧州からのアクセスが殺到し、合計再生回数は1000万回を突破! 2018年10月にはデビュー前にも関わらず東名阪Zeppツアーを開催し各地で大成功を収め、満を持して同年11月21日にリリースしたデビューシングル「I’M SWAG」はオリコンウィークリーランキング6位を獲得。そして、19年5月8日にリリースした2ndシングル『Dark Knight』はオリコンウィークリーランキング1位、Billboard JAPAN HOT100 総合1位の2冠を達成! 同年10月16日リリースの3rdシングル「Category / My Love」は、2作連続のオリコンウィークリーランキング1位を獲得。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 6

    6. Last Christmas(カバー)

  2. 7

    7. Christmas Time Again(カバー)

  3. 8

    8. CLICK ME / BUDDiiS

  4. 13

    <ENCORE>

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