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SUPER★DRAGON ライヴレポート

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【SUPER★DRAGON ライヴレポート】 『DRA FES 2020 -BOX WORLD-』 2020年11月15日 at 配信ライヴ

2020年11月15日@配信ライヴ

撮影:笹森健一/取材:吉田可奈

2020.11.24

SUPER★DRAGONが11月15日にオンラインにて開催した毎秋恒例の『DRA FES 2020』。その2部は“BOX WORLD”というコンセプト通り、箱をイメージさせるステージからひとりずつ登場した。1曲目は初披露の新曲となる「BLACK BOX」。シリアスで緊張感あふれる楽曲を真っ黒のクールな衣装に包まれたメンバーが熱く強く歌い上げるスタートに、期待が膨らむ。

そのままライヴハウス全体を縦横無尽に駆け巡りながら歌うのは「hide-and-seek」。まさに彼らとのハイド&シークを楽しみながら、会場のポイントごとにメンバーのダンスブレイクを楽しみながら構成されるパフォーマンスはオンラインライヴならではの演出。大人数を活かし、逃げる彼らをそれぞれを追い詰めるかのように追うカメラと、色を変える照明とともにセクシーなダンスで魅せていく。一転、古川 毅が伸びやかに歌うオープニングが印象的な「Mr.GAME」では数々のBOXが用意されたステージで全員がシンクロダンス展開し、一気に一体感が。1部の“龍﨑高校学園祭”での学ランの姿とは全く違うこのギャップも堪らない。

MCでは恒例の個性しかない自己紹介で盛り上げたあと、神秘的なイントロから始まる「PANDORA」へ。畳みかけるラップで圧倒させ、メンバーが踊る真ん中に現れたゴージャスな椅子に君臨する池田彪馬がセクシーに歌い上げる姿は“帝王感”にあふれている。青と赤の光に照らされて妖艶に響く「WARNING」では、背中合わせに田中洸希とジャン海渡が振り返り見つめ合うシーンで息を飲み、サビ前のダンスブレイクで全員がセクシーに揺れる中毒性のあるパフォーマンスは何度観ても見惚れてしまう。

空気を含んだ彪馬の歌声、切実な想いがあふれたかのような洸希の歌声が続く「Don’t Let Me Down」で息の合ったフォーメーションダンスに見とれていると、メロウな「City Noise」に心奪われる。これまでクールに決めていたメンバーにも笑顔が溢れる表情がとても印象的だ。気持ち良く泳ぐように踊る姿がとても心地良い。

サイレンからスタートする「Ringing, Love」では、まるでMVのようなカメラワークでステージのセットをうまく使い魅せていく。コロナ禍の中でも挫けることなくコンスタントにオンラインライヴを重ねてきた彼らとそのスタッフだからこそできる、逆手に取ったかのような、アーティスティックで美しいクオリティーの映像美と、彼らのダイナミックなパフォーマンスが相まって、とても力強く、美しく、観る者を魅了する。彼らの武器であるビジュアルに執着することなく、その映像の美しさ、パフォーマンスをどう観せるかに重点を置いているからこそ、ここまで印象的で、純粋に“カッコ良い”ライヴ映像を作ることができているのだろう。

真っ赤な光に包まれた金網のBOXの中に入ったジャン、洸希、松村和哉のラップから始まる「Set It Off」はその周りを煽るように、囲うように魅せるパワフルなダンスが圧倒的な存在感を放ち、「La Vida Loca」では両サイドと後ろのビジョンからオリエンタルな映像が流れ、まるで灼熱の太陽の中で踊っているかのようなパフォーマンスに心を奪われる。その熱さが伝わってくるダンスブレイクではそれぞれのダンスの個性が垣間見れるのも面白い。どんな時でも冷静に、前を見据えているような柴崎 楽のダンスや、がむしゃらさが観る者を刺激する伊藤壮吾のダンス、さらにダイナミックで力強いダンスの飯島 颯、繊細でいながら印象的なパフォーマンスで魅了する志村玲於など、パフォーマンスチームのダンスも個性が突出しているところが彼らの武器なのだ。

“自らの考えを真実とするだけでは、前に進めない”“絶体絶命は、絶好の機会”“この世界を抜け出して見ろ”というメッセージがビジョンに映し出され、カジュアルな衣装で再登場。「Dragonfly」で拳を前に突き出したパフォーマンスで煽ったあと、横一列となり、拳を振り上げ、『SUPER★DRAGON』で《俺たちが時代を変える》《あるがままの俺らについて来い》と歌い上げる姿はまさにエモーショナル。玲於が「熱くいこうぜ!」と叫んだあと、疾走感あふれる「BADASS」で真っ直ぐに曲に想いをぶつけ、「Untouchable MAX」では最後の力を振り絞る。

そして、1月23日と24日に419日振りに有観客でのライヴを開催することを発表。1年以上振りにファンの前で歌えることに対しコメントを順番に話していると、壮吾が思わず涙ぐみ、言葉が詰まるシーンも。ライヴでの活動を重視してきた彼らだからこそ、この419日、彼らが今までいろんな形でファンを楽しませてきてはいたが、この状況がどれだけつらかったのか、この涙に表れていたように感じる。それはファンのみんなも一緒だ。早く一緒の空間で、楽しみたい。そんな想いがあふれた瞬間だった。そして、毅は最後にファンへの感謝とこのライヴがやれたことに対しての喜びを伝え、“僕らのまだ見ぬ世界への夜明けの歌です”という言葉から「Burning in the nights」へ。ラストに毅が不敵な笑顔を見せると全員が走り出し、扉の外へ――。彼らがさらに未来に駆けだす姿を見送るように、この日のライヴは幕を閉じた。

撮影:笹森健一/取材:吉田可奈

SUPER★DRAGON

スーパー★ドラゴン:スターダストプロモーションが手掛ける若手俳優集団・恵比寿学園男子部“EBiDAN”から生まれた、9人組ミクスチャーユニット。通称“スパドラ”。2016年11月にリリースしたデビューシングル「Pendulum Beat!」は人気アニメ『遊☆戯☆王ARC-V』のオープニング主題歌となり、オリコンデイリーチャート3位にランクイン。ヘヴィロックにラップやダンス、メンバーによるヒューマンビートボックスまで融合させた、ニューミクスチャースタイルな楽曲に、目まぐるしく変わる9人のフォーメーションダンス、そしてキャッチーで一緒に踊りたくなる振り付けが特徴。

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