LIVE REPORT

DOLL$BOXX ライブレポート

DOLL$BOXX

『DOLL$BOXX First oneman Tour「DOLL$HOW 2012」』

2012年12月16日@新宿BLAZE

撮影:大塚秀美/取材:土内 昇

2012.11.20

Gacharic SpinとLIGHT BRINGERのヴォーカリストFukiによるスペシャルバンド、DOLL$BOXXの初ワンマンツアーの初日。ツアータイトルが“DOLL$HOW”ということもあり、笑いあり、涙あり、感動ありのショーだった。“どうすればお客さんを楽しませられるか?”を信条としているようなGacharic Spinをご存知の方なら分かると思うが、不意にコミカルな要素を入れて“笑い”のツボを突いてくるのは、このバンドでも同じだ。真剣に音楽と向き合っているからこそ、真剣にふざける...わけだが、さすがにやりすぎるとFikiの鉄砕牙(ガ●ャピンのスリッパ)が炸裂! そのやりとりもまた彼女たちらしいところ。
逆に“涙あり”は、大事にしているぬいぐるみたちの気持ちになって書いたと、Fukiが歌詞に込めた想いを伝えた後に披露されたバラード「Doll'sBox」。圧倒的なヴォーカリゼーションとドラマチックな音像で届けられた彼女のピュアな心情は、フロアを埋めるファンの大半は男性だとはいえ、その胸に深く響いたことだろう。
そして、“感動あり”は、やはり演奏だ。パワフルで表情豊かなハイトーンヴォーカルを武器とするFuki、タッピングを絡めた華麗なソロを聴かせるギターのTOMO-ZO、ベースが打楽器に思えるほどのスラップに目と耳を奪われるF チョッパーKOGA、高速ドラムから変拍子まで自在に繰り出すはな、楽曲に広がりを与える音色を操りつつ突飛なパフォーマンスでも存在感を発揮するキーボードのオレオレオナ...そんな5人が個性を120パーセントを出さないと成立しないDOLL$BOXXのナンバーは聴き応え十分! しかも、牙を剥くような緊迫感をはらんで襲いかかってくるのだが、印象としては“楽しさ”が勝るというのが最大の特徴である。さらに、カバー曲に至っては彼女たちのガチの演奏の凄まじさに、ただただ圧倒されるばかり。圧巻の超絶テクで魅せるプレイは、まさに感動ものだった。
ワンマンツアーの初日で、初のワンマン公演。百戦錬磨のライヴバンドであるGacharic SpinとLIGHT BRINGERの合体ということで、妙な緊張感や焦燥感などなく、“DOLL$BOXXお披露目パーティー”のような華やかなショーだったことは想像に容易いだろう。2013年はそれぞれの本体のバンドで忙しくなるようだが、また再集結してくれることだろう...いや、きっとしてくれるはず! フロアはもちろん、ステージ上も終始、笑顔だったのだから。
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    現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。

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