闇犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | その深海魚は小林の顔をしていた もう長くはないだろう なぜなら製薬会社の利益のために 犠牲になった者たちの怨念で この海水は満たされているのだから みんなが闇を生きてきた みんな病んで生きている 呼吸が苦しくなったら 気管支拡張剤やステロイドを吸入すれば 何食わぬ顔をして日常を生きていられるけれど 本当はとっくに死んでるんだ もう長谷川は死んでるのさ! さっきから冷や汗がとまらないだろう? いよいよ発作が始まったんだよ もう長くはないだろう 杉山も高橋も佐藤も そうやって死んで行った 大村も井上も死んだ みんなが闇を生きてきた みんな病んで死んでいった 今度はお前の番だ 今度はお前の番だ 今度はお前の番だ |
新宿ゴーゴー犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 「わたくし 流れ流れて新宿で番を張ります人呼んでカミソリの凶子です」 甘ったれのヨーコ 内気なミキ おどけものレーコ ナオミはみなしごさ ネオンの海に流れ着いて 肩寄せ合って生き抜いてきたのさ 命のひとつやふたつ惜しくない 欲しけりゃくれてやる 腰抜け チンピラ ろくでなし さあ覚悟を決めな! ゴーゴー!こんなあたいでも ゴーゴー!夢を見たいのさ 死に物狂いで踊れ 夜が明けるまで ひとり流した涙のあと あたいの何を知ってるのさ 上っ面だけの優しさはいらない ネオンの海に流れ着いて たったひとりで生き抜いてきたのさ 帰るところも寝床もありゃしない ため息がでちゃうわ 金も恋も花も人生も ふるさとに捨てた ゴーゴー!こんなあたいでも ゴーゴー!夢を見たいのさ 死に物狂いで踊れ 夜が明けるまで ひとり流した涙のあと 「あたいとやろうってのかい? いい度胸じゃないか どっからでもかかってきな! 容赦しないよ!」 命のひとつやふたつ惜しくない 欲しけりゃくれてやる 腰抜け チンピラ ろくでなし さあ覚悟を決めな! ゴーゴー!こんなあたいでも ゴーゴー!夢を見たいのさ 死に物狂いで踊れ 夜が明けるまで ゴーゴー!きらめく星空 ゴーゴー!夜の蝶が舞う 欲望の街に轟け ロックのリズム ひとり流した涙のあと ここは新宿 |
悪逆無道犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | ちぎれ雲の隙間から 憐れみ深き神の声 聖なる御霊を穢す者 ひとり残らず焼き払え 光届かぬ闇の果て 飛び交う邪悪な魂が 指の先から入り込み 私の身体を支配する 赤くゆがんだ眼の中に 悪逆無道の火が宿る 暗く沈んだ胸の奥 残酷非道の火が宿る 復讐の雄叫びが 天空に舞う 朔の一夜に黒不浄 月が満ちれば赤不浄 波は高く荒れ狂い 私の心をかき乱す 赤くゆがんだ眼の中に 悪逆無道の火が宿る 暗く沈んだ胸の奥 残酷非道の火が宿る 復讐の雄叫びが 天空に舞う 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 誰も彼も気が触れる 誰も彼もが死んで行く 嗚呼 |
生命の起源犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 嗚呼 ついに誰とも分かち合えなくて 嗚呼 ひとり孤独に街に立ち尽くす 嗚呼 惨い仕打ちに耐え切れなくて 嗚呼 人を憎んだ想いは消えぬだろう 行く当てのない旅 運命のままに 遥かな血の起源 辿って彷徨う 風よ 雲よ 激しい雨よ 遠い国の前世の記憶 星よ 虹よ 光の渦よ うぶな心とり憑く邪鬼よ このまま安らかに眠らせて このまま夢の中で殺して 嗚呼 やり場のない怒りがおさまらず 嗚呼 人を殺めた罪は消えぬだろう 行く当てのない旅 運命のままに 懐かしい血の絆 探して彷徨う 鳥よ 虫よ 流れる河よ 青い空に花びらが舞う 海よ 森よ 輝く雫 脆い心とり憑く神よ このまま安らかに眠らせて このまま夢の中で殺して 行く当てのない旅 運命のままに 遥かな血の起源 辿って彷徨う 風よ 雲よ 激しい雨よ 遠い国の前世の記憶 星よ 虹よ 光の渦よ うぶな心とり憑く邪鬼よ 鳥よ 虫よ 流れる河よ 青い空に花びらが舞う 海よ 森よ 輝く雫 脆い心とり憑く神よ このまま安らかに眠らせて このまま夢の中で殺して |
地獄の家犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 見てアタシの身体、痣だらけでしょう? もうあの家には帰りたくない もうあの家には二度と帰りたくない きっと外からは幸せな家庭に見えたでしょうけど 家の中は地獄だった アタシは毎日毎日両親に怒鳴られて 殴られて 頭から水をかけられて 寒い夜には下着姿で外に閉め出されて 毎日、毎日、毎日、毎日が 地獄だったのよ |
樹海犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 樹海の中で首つった 女が今宵も唄歌う 真っ赤な眼を見開いて 青いお月さま呪ってる 血まみれの腕は強張って 身体に痣が浮き上がる 内臓はとうに腐敗して 地面にどろどろ流れ出す 誰が見つけてくれるのか 故郷のあの人か 肉体は朽ち果てても 風に吹かれ飛ばされても この世で受けた苦しみは 消えは しない 永久に 樹海の奥で骨になる 女が今宵も泣きわめく 髑髏の眼に突きいでた すすきがユラユラ揺れている 誰が気付いてくれるのか 愛し恋しいあの人か 肉体は朽ち果てても 風に吹かれ飛ばされても この世で受けた苦しみは 消えは しない 永久に この世を嘆くものよ この世を儚むものよ この世にとどまるものすべて 灰に 帰れ 永久に |
昔みたいに犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | さよならね いい人だけど さよならね いい人だけど もう昔みたいに ドキドキしないの 聴かないわ あんたの歌は 聴かないわ あんたの歌は もう昔みたいに ドキドキしないの 「若いころに成功して あんたは何もかも手に入れた 金も女も名誉も 欲しかったものは全て手に入れた あのころ、あんたに怖いものなんてなかったでしょう? でも夢みたいな暮らしは そう長くは続かなかったわね あんたのロックは プライドと共に地に堕ちた 蛆の湧いたベッドでミミズをまとって寝るがいいわ」 さよならね いい人だけど さよならね いい人だけど もう昔みたいに ドキドキしないの 聴かないわ あんたの歌は 聴かないわ あんたの歌は もう昔みたいに ドキドキしないの もう昔みたいに ドキドキしないの もう昔みたいに ドキドキしないの |
浅草心中犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | 犬神サアカス團 | アンタと暮らせるのならば あたい毎日働くわ 机仕事も水商売も売春だってへっちゃらよ アンタと暮らせるのならば あたい何でも働くわ ニコヨン日雇い運転手 くず鉄拾いに犬殺し 全部あたいが稼いでくるわ あたいが面倒みてあげる だからお願い行かないで 死ぬまで一緒にいて欲しい ねえお願い行かないで 死んでも一緒にいて欲しい それでも行くのなら 殺して アンタの名前 命を添えて この内股(うちもも)に彫り込むわ 一世一代変わらぬ色の 奇麗な墨で入れたいの ダメな男で どん底だけど あたいだけは認めてあげる だからお願い行かないで 死ぬまで一緒にいて欲しい ねえお願い行かないで 死んでも一緒にいて欲しい それでも行くのなら 殺して 極道(やくざ)渡世の ゴロツキだけど あたいにゃ優しくしてくれる だからお願い行かないで 死ぬまで一緒にいて欲しい ねえお願い行かないで 死ぬまで一緒にいて欲しい ねえお願い行かないで 死んでも一緒にいて欲しい それでも行くのなら 殺すわ |
目障りな異分子犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 眼球を潰した生き抜く為に 切り刻んだ血まみれの体 擦り切れるほどズタズタにされて 突き落とされた地獄の底へと もがいていた溺れないように 泣き叫んだ壊れないように 息も出来ない張り詰めた日々は あたしの心蝕み続ける 永遠に続く暗闇の中で気づいた しがみついて怯えているのは誰 お前の首を切り落としてやる 見るも無残な姿にしてやる 目障りな異分子はこの世から消え失せろ もうおしまいさ 古い鎖 朽ちた足枷 力づくで引きちぎるのさ 死ぬまでそこでウダウダしてろよ 沈んでしまえ底なし沼へと 永遠に続く暗闇の中で気づいた しがみついて怯えているのは誰 お前はいつも不安を煽って 悪意に満ちた減らず口たたく 目障りな異分子はこの世から消え失せろ もうおしまいさ |
悪魔のように囁いて犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 骨にしみる青い空 冷えた風吹きぬけて 退屈をしのぐためにまた手首傷つける 抜け出せない日常の遠い雲の裂け目から 溜息を洩らす午後 熱い恋の夢見てる 神のように罵って 悪魔のように囁いて 胸も脚も首筋も激しく愛して 禁断の扉を開いて 満たされない心は日ごと大きくなってく 甘い言葉信じて堕ちた極楽浄土 抜け出せない幸福に内臓は血を吐いて まぼろしと知りながら嘘の恋に抱かれる 神がくれた注射器と悪魔がくれた白い粉 指の先も眼球も激しく愛して 禁断の扉を開いて 神のように罵って 悪魔のように囁いて 胸も脚も首筋も激しく愛して 神がくれた注射器と悪魔がくれた白い粉 指の先も眼球も激しく愛して 禁断の扉を開いて |
神隠しの午後犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | どこからともなく現れて 嵐のように去って行く 真っ赤なテントに魅せられて 子供が街からいなくなる 嗚呼 あの子もさらわれた 嗚呼 あたいも連れてって 明日はどこかの遠い国 |
病葉犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 澄み渡った空の下男が消えた ギラギラと燃える太陽がまぶしく嗤う 理由も事情も行き先も誰も知らない あの淋しげな瞳は何を見てたのか 忘れられた片田舎 寂れた景色 年老いた両親の元で男は産まれた 欲しいものは手に入れた やりたい事も 二十歳を迎えるまでにすべてやり尽くした 満たされて生きてきた 人生の意味も知らず 夢もなく 希望もいだかずに 退屈な 時は流れる 出口を探しても闇の中 季節が過ぎ去るその前に 意識の底に埋もれてる命に火をともせ 荒んだ街の片隅で泣き出す女 ギラギラ ネオンが眠らない夜更けの情景 悪い男に騙されてクスリ漬けにされて あり金すべて巻き上げられて捨てられた うなだれて歩き出す いらだちを覚えながら つらくても誰にも話せない 憂鬱な 時は流れる 出口を探しても闇の中 残酷な運命に遊ばれて 堕落の神が微笑んだ暗黒の底なしの地獄 男は街を彷徨って場末の小さな飲み屋に辿り着く 女は今日も不機嫌に見知らぬ男のグラスに酒を注ぐ それが二人の出会いだった 互いの素性を打ち明けて 男は女の手をひいて 二人は汚れた街から逃げ出した 時は流れる 二人の行く末は風の中 どこかで陽の光を浴びて やり直した人生も悪いものじゃないさ |
骨壷犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | あたしのこと憶えてますか? ええ 昔の唄に出て来た女です 噂くらいは訊いてるでしょう? ずいぶんと長い間 あたしは闇の中で あなたのことを見ていました あれからあなたは見知らぬ女と結婚した もちろん分かっていました それが愛のない政略結婚だったこと あなたを助け出せるのはあたしだけ あたししかいないのよ 暗い夜道で後ろから首を絞めました 人の命なんてあっけないものでした あの女を殺したのはあたしです これであなたはあたしのものよ うふふ 咲いて散るのが宿命でも 咲かずに枯れゆく花もある 飛んで焼かれる宿命でも 怖くて飛べない蝶もある この世に大事なことなんて あると思っていなかった あなたに出会ったその日から あたしの人生変わったのよ 人を愛する喜びを 人を信じる生きがいを 今夜も闇に潜んで あなたを見てるわ 咲き乱れる花よりも 密かに貴い花が好き 屍肉に群がる獣より 高く空に舞う鳥が好き 命を捧げるものなんて あると思っていなかった あなたを見初めたあの日から あたしの世界が変わったのよ 人を愛する喜びを 人を信じる生きがいを 今夜も闇に潜んで あなたを見てるわ 何年もの間あなただけを見てました うすうす気付いてるんでしょう? あたしの存在を いつの日か白い骨壷の中に二人で入りましょう あははは この世に生きる価値なんて あると思っていなかった あなたに出会ったその日から あたしの人生変わったのよ 人を愛する喜びを 人を信じる生きがいを 今夜も闇に潜んで あなたを いつまでもいつまでもこの場所で あなたを見てるわ |
夜行列車犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 闇夜を照らす あやかしの光 死に急ぐ者たち むかえる狐火 萎えた心と うつろな瞳 青ざめた顔には 絶望が浮かぶ 過ちから 踏み外した 栄光への線路 暗い未来 苦い涙 人生のダイヤは乱れたままに 遥かな地をめざして独り汽車に乗りこむ 花に囲まれて美しく死ぬために 二度と戻れないこの世に別れを告げれば 胸の高鳴りと共に発車のベルが鳴る 生まれたときから 迷い込んだ迷路 抜け出せない螺旋の 終わらない悪夢 極楽の切符 握りしめる夜 命とはオサラバ 未練も捨てた 辛い現実 逃げて行くのは 幸福への線路 胸に残る 古い傷痕 運命の軌道は外れたままに 走り出した汽車はやがて街を抜け出し 星のない夜空の果てに吸い込まれる いくつかの思い出が窓の外浮かんで消える 鮮やかな彩りの儚い恋の記憶 |
ことづけ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | あいつが死んだのは春の昼下がり 遠い故郷の夢をみて独り静かに首をつった あの娘が死んだのは暗い夏の朝 裏切りの腹いせに農薬を飲み干した 親父が死んだのは秋の夕暮れ 苦い宿命に耐えきれず線路にむかって身をなげた お袋が死んだのは寒い冬の夜 休める時もないままに疲れ果てて眠ったのさ そしてお前も死ぬのかい? 覚悟を決めたのかい? 握りしめた包丁をじっと見つめ震えてる いずれ人は死んで行く どんなにあがいても 幸せも不幸せも そのときすべてが無に還る もしもあの世に行ったなら 奴に伝えて 傷ついて苦しんで泣きながら あたしはもう少し生きてみると |
あだうち犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 誰に何を言われても 気にしちゃいないさ おかしな目で見られても 構いはしないさ あいつのベッドに 蛇をしのばせろ 悪魔に心と身体を 売り飛ばしてでも 恨みはらせ 月のない夜 悪意には悪意で 痛みには痛みで あだうち 裏切られたあの夜を 忘れはしないさ 騙し取って知らぬ振り 許しはしないさ あいつの背中に 硫酸をかけろ 悪魔に心と身体を 売り飛ばしてでも 恨みはらせ 月のない夜 悪意には悪意で 痛みには痛みで あだうち 誰に何を言われても 気にしちゃいないさ おかしな目で見られても 構いはしないさ 後ろ指をさされても 卑怯者と呼ばれても 牢屋にぶち込まれても 覚悟決めたのさ 悪魔に心と身体を 売り飛ばしてでも 恨みはらせ 月のない夜 悪意には悪意で 痛みには痛みで あだうち |
死に行く日に犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 死に行く日に 唄を捧げましょう 楽しいこと なかった貴方へ 死に行く日に 唄を捧げましょう ひとりも友達 なかった貴方へ 苦しく辛いだけの 浮世から 解放されるのよ おめでとう この星には 未練はないでしょう うらみ話は また会う日に 苦しく辛いだけの 浮世から 解放されるのよ おめでとう この星には 未練はないでしょう うらみ話は また会う日に |
虎の威を借る狐犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | あたし以外のやつらはみんなキチガイだ どいつもこいつもあたしの足を引っぱって 楽しそうにヘラヘラ生きてやがるぜ 今すぐひとり残らず死んでしまえ 恥ずかしくないの?何様のつもり? とてもじゃないけど真似出来ない 辛い苦しい悲しい息も出来ない もっと大事にしてよと要求ばっかり いい加減に黙れようんざりするぜ 今すぐおまえひとりで死んでしまえ 恥ずかしくないの?繊細なフリして とてもじゃないけど真似出来ない 部外者のくせに あたしの話遮って 優位な立場決め込んで 的外れのお説教 あたし以外のやつらはみんなキチガイだ どいつもこいつもあたしの足を引っぱって 楽しそうにヘラヘラ生きてやがるぜ 今すぐひとり残らず死んでしまえ 恥ずかしくないの?何様のつもり? とてもじゃないけど真似出来ない |
黒い花が嗤う犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 気高く咲くのは白い花 麗らに咲くのは赤い花 命は儚く短くて この世を眺める暇もなし 人目忍んで咲いていた 不気味に揺れる黒い花 才気にあふれる白い花 美貌をふりまく赤い花 生まれた意味も死ぬ言味も 明日を煩う暇もなし 見向きもされず咲いていた 醜く嗤う黒い花 可憐な花よ 愛しい花よ 人は褒め立てる 求められて 手にとられて そして 摘み取られて 死んでしまうのさ 気高く咲くのは白い花 麗らに咲くのは赤い花 命は儚く短くて この世を眺める蝦もなし 人目忍んで咲いていた 不気味に揺れる黒い花 あたし黒い花 |
それでも貴方に逢いたくて犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 伝えたい事はいくつもあるのに 目の前に立つと上手く話せない 切ない思いをこらえきれずに 涙枯れるまで今日も泣きくれる 陽気な貴方と内気な私が つり合わないのはわかっているけれど それでも貴方に逢いたくなって 一晩中ここに潜んでいたのよ 貴方のベッドの下で… その腕の中に抱かれてみたいけど このクチビルを奪って欲しいけど 素敵な貴方といじけた私が つり合わないのは運命のいたずらね それでも貴方に逢いたくなって 何日もここに潜んでいるのよ 貴方の天井裏で… その腕の中に抱かれてみたいけど このクチビルを奪って欲しいけど 素敵な貴方といじけた私が つり合わないのは運命のいたずらね それでも貴方に逢いたくなって 何日もここに潜んでいるのよ 貴方の天井裏で… |
暗黒礼賛ロックンロール犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 地獄の底 死人の目 うごめく毒蜘蛛 串刺しの罪人が 淫らな血を吐く 退屈な天使たちは皆 コールタールに身を投げて 悪魔になりすます 夜が張り裂けて 腐敗して 堕落の極みのロックンロール 神々の首を締め 暗黒礼賛ロックンロール この世の闇 他人の目 身動きもとれず 縛られて切り刻む 赤く染まる月 中絶の胎児たちが今 屋根裏を埋め尽くし 恨みの火を灯す 夜が張り裂けて 腐敗して 堕落の極みのロックンロール 神々の首を締め 暗黒礼賛ロックンロール どうせこの世は生き地獄 されど死んだら地獄行き どっちを向いても地獄なら いっそ狂ってロックンロール 地獄の底 死人の目 うごめく毒蜘蛛 串刺しの罪人が 淫らな血を吐く 退屈な天使たちは皆 コールタールに身を投げて 悪魔に春を売る 夜が張り裂けて 腐敗して 堕落の極みのロックンロール 神々の首を締め 暗黒礼賛ロックンロール 張り裂けて 腐敗して 堕落の極みのロックンロール 神々の首を締め 暗黒礼賛ロックンロール |
残酷楽園犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 赤い着物に花かんざし 白粉はたいて紅をさせば 立てば芍薬歩けば牡丹 乱れるその姿は百合の花よ 理性脱ぎ捨てイカれちまえばいいさ あなただけの弥勒になってあげる 極楽に誘うも地獄に堕とすのも 意のままにあやつる 女郎蜘蛛のように 覚悟決めたらくちづけを 夢の残酷楽園 熟れた果実に溢れる蜜は 淫楽の限りを叶える媚薬 波の間に間に溺れちまえばいいさ あなただけの救世主になってあげる 極上のもてなし我を忘れて 狂おしい刹那の快楽を貪る 命の炎が尽きるまで 夢の残酷楽園 理性脱ぎ捨てイカれちまえばいいさ あなただけの弥勒になってあげる 極楽に誘うも地獄に堕とすのも 意のままにあやつる 女郎蜘蛛のように 極上のもてなし我を忘れて 狂おしい刹那の快楽を貪る 命の炎が尽きるまで 夢の残酷楽園 |
サキュバス犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 縛り付けられ 爪を剥がされて 首を絞められ 自由を奪われた 強い吐き気に襲われながら これは夢だと言い聞かせた 意識が不意に吹き飛んで 心が誰かと入れ替わる あたし自身の存在が 失われ消えてゆく 深い眠りの底で 闇を解き放て 悪魔の子供を宿す 憂いのサキュバス 子宮の痛みを堪えながら 途切れ途切れの記憶を繋ぐ 意識が不意に吹き飛んで 心が誰かと入れ替わる あたし自身の存在が 失われ消えてゆく 深い眠りの底で 闇を解き放て 悪魔の子供を宿す 憂いのサキュバス あなた自身の存在が 失われ消えてゆく 深い眠りの底で 闇を解き放て 悪魔の子供を宿す 淫らなサキュバス 胸に刻み込まれた 遥かな空へ いつも辿り着けない あたしはサキュバス |
空の色は何色ですか犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 死ぬまで静かに穏やかに 誰にも心を乱されず 生きていきたいと願うのは 愚かな夢かもしれません 「可愛い子だね、さあおいで」 誘われるままについてゆく 見知らぬ男の掌が 優しく包んでくれたから あたしはただ消えたかった あの家から逃げたかった この男に飼ってもらえば 世界が変わる気がした 新しい名前が嬉しくて 空の青さがまぶしくて このまま暮らしてゆけるなら あたしは何もいりません 暗い部屋に閉じ込められ 水の中に沈められて 下着姿で放り出される 地獄に戻りたくない 誘拐されたわけじゃない 男はちっとも悪くない 帰りたくないと叫んでも あたしの声は届かない 再び地獄に堕ちました |
ハイエナ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 私にだって自尊心ってものがある お前から受けたあの屈辱を忘れることなんてできない お前のやってることは最低だ お前のやってることは人として間違ってるんだ それを知ってるのか知らないのかお前は イケシャアシャアと振る舞って今日も 反省の色もなく同じことくり返す そうやっていつまでも調子にのる気なのか 私はお前を許さない お前を許さない 許すものか お前はまるで、まるで、そうさ、まるで… ハイエナ いつもお前は ひとの獲物を 横どりするんだ 欲しくもないのに いつもお前は ひとの獲物を 横どりするんだ 腐っているのに ハイエナ ハイエナ ハイエナ ハイエナ ハイエナ女を始末しろ! いつもお前は ひとの男を 横どりするんだ 好きでもないのに いつもお前は ひとの獲物を 横どりするんだ 腐っているのに ハイエナ ハイエナ ハイエナ ハイエナ ハイエナ女を追い払え! にやけた口からヨダレをたらし 蛆虫たかった腐肉を食らう 卑しい心に卑しい体 卑しい目つきでこっちに寄るな!! いつもお前は ひとの手柄を 横どりするんだ 苦労もしないで いつもお前は ひとの手柄を 横どりするんだ プライドはないのか! ハイエナ ハイエナ ハイエナ ハイエナ ハイエナ女を始末しろ! ハイエナ ハイエナ ハイエナ ハイエナ ハイエナ女を始末しろ! |
今夜も呪いの幕が開く犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 人間ポンプに蛇娘 ピエロにブランコ、学者犬 唐の奇術にろくろ首 ほらほら始まるサーカスだ 嗚呼 夢の舞台だね 嗚呼 闇の世界だね 今夜も呪いの幕が開く 「さあさあ、お立ち会い! 世にも珍しい見世物だ。 親の因果が子に報い、 四国の山中で生き埋めにされた死人達が なんと百年ぶりに息を吹き返し、 血なま臭いロックンロールを唄うんだよ。 さあ、お立ち会い」 嗚呼 夢の舞台だね 嗚呼 闇の世界だね お代は見てのお帰りに |
ここから何かが始まる犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | うつろな眼差しの 少女が詩集を売る まるで母のいない子どものように 西口広場では若者が群れをくみ 世間に楯突いて唄声を上げる ひらく夢なんて あるわけじゃないけど たいくつな日常を抜け出したいのさ 今日ですべてが終わり ここから何かが始まる 夜が明けたら一番の汽車に乗り 旅に出よう 日雇い労働にあけくれる 家出人 安い酒をあおり孤独に酔いしれる 望むものがあれば 奪い取ればいい お決まりの人生は息が詰まるのさ 今日で悪夢が終わり ここから希望が生まれる 時代の風はそのときサーカスの ジンタに乗る ひらく夢なんて あるわけじゃないけど たいくつな日常を抜け出したいのさ 今日ですべてが終わり ここから何かが始まる 夜が明けたら一番の汽車に乗り からっぽの世界 見つめる前に 飛んでみようじゃないか 読みかけの本のページを閉じて いま町に出よう 芝居が終わった後 俺はいつもこのバーに来て カウンターの隅に座りながらひとり ウイスキーのグラスを傾けていた 故郷を捨てて何年 俺にはもう帰る家がなかった 貯まっていた家賃は30万円 あの頃 ここにくれば何か見つかると思っていた あの頃 ここにくれば明日が見つかると思っていた あの頃 ここにくれば希望が見つかると思っていた あの頃 ここにくれば夢が見つかると思っていた あの頃 ここにくれば ここにくれば ここにくれば 掃き溜めの街 新宿 教えてくれ 空の色は? (青) 人力で空を飛べるか? (飛べる) 鳥は想像力より高く飛べるか? (飛べない) 一番遠いところは? (心) 一番小さな海は? (涙) 映画は好きか? (ジェームス・ディーン) ロックンロールは好きか? (好き) コカコーラは好きか? (好き) アメリカは? (きらい) 星条旗よ永遠なれ! 僕の名前は… |
海の底犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 深い海の底 記憶が眠る 化石の中に沈む古代の街 果てしない程の夜が通り過ぎ 誰が唄う死人のかぞえ唄 地を這う者の滅びゆく時に 霧が立ちこめ闇は広がる そして今夜も残酷な神が笑う 暗黒のうずに藻屑が揺れる 光も言葉もなく時も止まる 星が支配する遠い夜空から 火の粉が降りて影が動き出す 無垢な命よ一途に狂え 一切衆生は破滅へ向かう そして今夜も残酷な夢が終わる 地を這う者の滅びゆく時に 霧が立ちこめ闇は広がる 無垢な命よ一途に狂え 一切衆生は破滅へ向かう そして今夜も残酷な夢が終わる |
ビバ!アメリカ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | 犬神サーカス団 | 冷蔵庫にひろがった コーラの海を 波にゆられて ひと泳ぎ もぐって見たら白骨体 動かないまま なんでもできる いつも快適 アレコレめんどくさい事 やりたくない アメリカ アメリカ 憧れの国 アメリカ アメリカ 呪われた夢 洗濯機を開けたらば ネズミの群れが 壁にむかって まっしぐら そのまま死んで白骨体 信じるものは 資本と正義 暇になっても アレコレめんどくさい事 聴きたくない アメリカ アメリカ 憧れの国 アメリカ アメリカ 呪われた夢 ABC!LSD!CIA!USA! 私の病気はアメリカ あなたの病気もアメリカ アメリカ アメリカ アメリカ アメリカ アメリカ アメリカ 動かないまま なんでもできる いつも快適 アレコレめんどくさい事 やりたくない アメリカ アメリカ 憧れの国 アメリカ アメリカ 呪われた夢 アメリカ アメリカ 憧れの国 アメリカ アメリカ 呪われた夢 |
血みどろ菩薩犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 滅び行く者の呻き声 電気仕掛けの蝶が舞う 猛り狂う馬は青ざめ 死産の赤子 沈む海 不妊の夜、暗黒の日々、息絶え絶えの血みどろ菩薩 頬に刺さる棘を引き抜き、身の毛よだつ 星の無い夜 震えて眠る女郎グモ 瓶詰め眼球、集める亡者 不妊の夜、暗黒の日々、息絶え絶えの血みどろ菩薩 墓の中の子守唄 他人地獄の苦悩の果て がんじがらめのバリケード… |
カナリヤ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 薄い緑の爪を眺めていると 肉色に染められた 鳴き声がする。 常に束縛が私を襲う 喉を潰して 絞り出す声を 軋む体は強く、痛みだし 何故だか異常な程、膨張してる。 常に束縛が私を襲う 喉を潰して 絞り出す声を ふさぎ込む過食症のカナリヤ 照らしてみる。 焼けただれたゴムの肉のさえずり 足に絡み付く。 「もうじき夜は明ける そしたら、この路地裏にも 光が差し込むのサ。 さびれた店の中にだって、ポリバケツの中にだって、 公衆便所の汚物入れの中にだって 朝は訪れるんだ…」 |
赤い蛇犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 草刈り鎌ふりかざし 養鶏所に忍び込む ニワトリの首を刎ねて 生き血すする闇の中 不開の間に潜む 赤い蛇の毒が 身体を駆け巡り 私の狂気が揺れる 夜、悲しく軋むのは 怨みつらみだけの 愛のない家族 父は壊れ始め 母親は焼け爛れ 弟は逃げだし 祖父母は今、死に絶える 罅割れた鏡に 飛び散る血の飛沫 なま微温い風の中 私の狂気が揺れる 夜、悲しく軋むのは 怨みつらみだけの 愛のない家族 |
千里眼犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | あたい全部みえるのよ あの子の内緒の話 お金持ちの家だけれど きみちゃん本当は他人の子供 あたい未来(さき)が見えるのよ 学校が火事になる ノイローゼでおかしくなった 先生が校舎に火をつける ねえ皆教えてあげるわ 気味悪がらないで 特別なあたいだけの力 腫物に触るように いつの間にか ひとりぼっち 化け物を見るような目で 誰もがあたいから遠のいてゆく あたい全部見えるのよ この国の偉い人 真面目な顔しているけど 夜毎万引きを繰り返してる ねえ皆教えてあげるわ 気味悪がらないで 特別なあたいだけの力 腫物に触るように いつの間にか ひとりぼっち 化け物を見るような目で 誰もがあたいから遠のいてゆく あたい未来(さき)が見えるのよ 黒山の人だかり 血だらけで傷だらけの 礫にされたあたいの姿 ねえ皆教えてあげるわ 気味悪がらないで 特別なあたいだけの力 腫物に触るように いつの間にか ひとりぼっち 化け物を見るような目で 誰もがあたいから遠のいてゆく ねえ皆教えてあげるわ 気味悪がらないで 特別なあたいだけの力 腫物に触るように いつの間にか ひとりぼっち 化け物を見るような目で 誰もがあたいから遠のいてゆく |
くだらない話犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | 犬神サーカス団 | 私の頭の中に無数の蛆が湧いてて いつもそれが起こるたび 蝿になって飛び回る 五月蝿くて 五月蝿くて 五月蝿くって かなわない! 私の日常は 寝ても覚めてもそればかり どうりで蝿どもは みんな私の顔してる そろそろ そろそろ 一匹残らず 潰さなきゃ! 酒に酔った父親が 母にセックス強要する 隣で寝たふりしてる 私の頭は冴えわたり 気になって 気になって 私本当に眠れない 熟年夫婦の淫らな性愛 否定する気はないけれど エロい妄想が ぐるぐる頭を駆け巡る 鞭に蝋燭 猿轡 組んず解れつ 夜は更ける 好奇心と嫌悪感 私本当に眠れない 私本当に眠れない 私の頭の中に 無数の蛆が湧いてて いつもそれが起こるたび 蝿になって飛び回る 五月蝿くて 五月蝿くて 五月蝿くって かなわない! 五月蝿くって かなわない! 五月蝿くって かなわない! |
くたばれ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | どの面下げて戻って来たの? 目障りなんだよ今すぐ消えろ ほとぼり冷めたつもりでいるの? アンタの居場所はどこにもないわ 教えてあげる キチガイなのは 100%アンタの方よ まともに生きる アタシのことを 邪魔するのは許さない くたばれ 能無しのくせに くたばれ このクズ野郎 くたばれ 三途の川で くたばれ 血祭りだ アンタが正義振りかざすなら アタシの正義で叩き潰す アンタが主観押し付けるなら アタシの主観で叩き潰す この世の中は キチガイばかり 本当にアンタらうんざりするわ まともに生きる アタシのことを 邪魔するのは許さない くたばれ 能無しのくせに くたばれ このゴミ女 くたばれ 地獄の底で くたばれ 火あぶりだ 清廉潔白馬鹿をみて 誹謗中傷吹き荒れる 品行方正つぶされて 罵詈雑言が飛び跳ねる 責任逃れ言い逃れ のらりくらりなヤツばかり 耳かっぽじって良く聞きな 聖人君子なんかいない 教えてあげる キチガイなのは 100%アンタの方よ まともに生きる アタシのことを 邪魔するのは許さない くたばれ 能無しのくせに くたばれ このクズ野郎 くたばれ 三途の川で くたばれ 血祭りだ くたばれ 能無しのくせに くたばれ このゴミ女 くたばれ 地獄の底で くたばれ 火あぶりだ |
恋唄犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 冷たい海の中、身を沈め 愛しいあの人を想うの 毎日ひどいことをするけれど 本当は優しい人なのよ 二人きりの小さな世界 誰にも壊すことは出来ない 体に残るこの傷跡 アタシを愛してる証拠だと 呪文のように唱えたわ いつまでも側にいたいから あなたの二の腕が恋しい あなたの首すじが恋しい あなたの耳たぶが恋しい あなたの一重まぶたが恋しい あなたのスネにびっしり生えた毛が恋しい あなたのささくれた人さし指の爪が恋しい あなたの微熱まじりの体温が恋しい あなたのくっきりと浮き上がった助骨が恋しい あなたの背中にある大きな黒子が恋しい あなたの指が愛撫した乳房の痛みが恋しい あなたのカミソリが切り裂いた額の傷口が恋しい あなたの拳に殴打されてこみ上げる胃液の味が恋しい 嗚呼、あなたが恋しい… ひとこと「ごめん」って呟いた 取り出したピストルであの人は 自分の頭をぶち抜いた アタシ一人を残したまま アタシ一人を残したまま 冷たい海の中、身を沈め 愛しいあの人を想うの |
最初の扉犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | 犬神サーカス団・岩戸崇 | (セリフ)「おやおや、みんな他人の不幸がそんなに好きなの? 幸福な人生は、どれも似通ってるけど、不幸な人生って様々よねぇ(笑)。 じゃあ今日も、ある女の不幸な人生を見せてあげるわ。 さあ、この扉の向こうを覗いてごらんなさいな」 人生は一度きり 「やさしくて真面目なあの人と婚約中のアタシを 無理矢理うばった 憎いやつ 駆落ちしたの 若気のいたり ところがアンタは(ろくでなし) 仕事もつかずに(ごくつぶし) 競馬にパチンコ、キャバクラ通い (借金金、借金)」 「ああ、あの時に戻れるなら ああ、もう一度やりなおしたい ああ、べつな道選んでたら もっと幸せだったろうに…」 (セリフ)「うふふ(笑)。あの真面目な婚約者と一緒になってれば、 こんな人生じゃ無かった筈?本当にそう思う?だったら教えてあげるわ。 アンタの婚約者だった人ねえ、実は…結婚詐欺の常習犯だったのよ。 しかも、ヅラって知ってた? あはははは(笑)」 「ああ、あの時に戻れるなら ああ、もう一度やりなおしたい ああ、べつな道選んでたら もっと幸せだったろうに…」 |
親愛なるあなたへ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | この手紙は貴方に幸運をもたらす手紙です。 元々華南省から始まったこの手紙は何度となく 世界中を駆け巡っています。 そして、ついに幸運が貴方に送られてきたのです。 明後日までに貴方が20人のお友達に同じ手紙を送ることに よって幸運を手に入れることが出来るのです。 もちろんこれは悪質な冗談などではありません。 貴方が幸運を必要としていると思う人にだけ送ってください。 お金を送る必要はありません。 この手紙を手元に絶対に残さないで下さい。 必ず3日以内に手元から遠ざけて処分して下さい。 清水藤吉はこの手紙を受けとっても信じずに捨ててしまったため、 翌日死亡しました。 太田繁男はこの手紙を出し忘れた三日後に溺死しました。 青年団幹部の野口辰造は遺産相続で広大な土地と豪邸を 手に入れましたが、この手紙を出さなかった ために全て失ってしまいました。 長谷川吉三郎は草津で妻を亡くしましたが、この手紙を出した お陰で7億円を手にしています。 また安藤ヨネ子はこの手紙を受けとり、彼女の召し使いに20通 送るように命じた数日後、2億5千万円を手に入れたのです。 この手紙が世界中を巡るためにも、貴方はお友達に同じものを 20通送らなくてはなりません。 数日後、必ず貴方に幸運が訪れることでしょう。 もう一度言います。 お金を送ってはいけません。 そしてこの手紙を保管してはいけません。 これは本当の話なのです。 親愛なるあなたへ |
道行き犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 死に場もとめ彷徨って 辿り着いた木立のかげ 禁じられた恋の果て 二人ついに覚悟を決める 吹雪荒れる夜の 最期のくちづけと 見つめ合う瞳は 来世の誓い 光る刃物を咽に立て 互いの脈を切り裂けば 熱く吹き出す鮮血が 粉雪を朱に染める 身請けせまられ遊客に 金で買われたこの命 偽わりの愛 切なくて 夫婦の義理 辛すぎて 泥沼の憂き世から 救い出してくれた 貴方の恋情け 一緒に死のうと 意識遠のく死際に 寂滅為楽の鐘が鳴る やがて二つの亡骸は 粉雪に包まれる 吹雪荒れる夜の 最期のくちづけと 見つめ合う瞳は 来世の誓い 光る刃物を咽に立て 互いの脈を切り裂けば 熱く吹き出す鮮血が 粉雪を朱に染める 意識遠のく死際に 寂滅為楽の鐘が鳴る やがて二つの亡骸は 粉雪に包まれる |
赤猫犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 赤く燃える松明かかげ あなたの住む街へ 風に吹かれ 火の粉が舞い上がり 星空に踊る 初心な私に冷たい仕打ち 裏切りのあの夜 騙されている事に気付くのが あまりに遅すぎた 安らかな寝息たてて あなたは眠る 薔薇模様 寝室のカーテンに 静かに火を放つ 思い起こせば優しい笑顔 初めての恋 時のたつのも忘れまぐわった 獣の季節 子供孕んで身重の私 階段の後から 突き落とされて流れゆく命 激しく痛む 安らかな寝息たてて あなたは眠る 薔薇模様 寝室のカーテンに 静かに火を放つ 安らかな寝息たてて あなたは眠る 薔薇模様 寝室のカーテンに 静かに火を放つ 静かに火を放つ、静かに火を放つ… |
最後のアイドル犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 時の流れに目もくれず成長こばむ子供達 やがて大人は死に絶える無知な奴等のユートピア 近未来都市「犬神」 I.N.U.G.A.M.I 新しい価値観が光り輝く 時代は今変わるのさ 黒い呪縛ひき千切れ 遺伝子に宿る神よ その目を開け!! 埃まみれの歴史から学ぶものなど何もない 教条主義捨てれば新人類の灯がともる 自由の戦士「犬神」 I.N.U.G.A.M.I 新しい価値観が光り輝く 時代は今変わるのさ 黒い呪縛ひき千切れ 遺伝子に宿る神よ その目を開け!! 自滅モード解除して 永久の命手に入れろ 降臨せし我こそは 最後のアイドル!! |
花嫁犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | 犬神サーカス団 | ありふれた言葉では いい果てぬこの想い 張り裂けそうに 熱く高なる胸 私だけに微笑んだ面影が忘れられず いつもあなたの後をつけていた もしもあなたが死んだなら 私も死ぬわ 火葬場の炎の中で 二人 灰になりましょう… 嗚呼。 寂しくて 切なくて 生きるのが辛い夜は 闇の中に潜んで あなたを見てるわ いつの日か振り向いてくれる事 信じている いじらしい この視線に 早く気づいて いずれ私が死ぬときは あなたも道づれ 白い小さな骨壷に 二人で入りましょう… 嗚呼。 寂しくて 切なくて 生きるのが辛い夜は 闇の中に潜んで あなたを見てるわ 人を愛する喜びを知りました そう それだけが生甲斐なんです あなたはいつか 私の存在に気づくでしょう その時まで何年でも私は待っています もしもあなたが死んだなら 私も死ぬわ 火葬場の炎の中で 二人 灰になりましょう… 嗚呼。 寂しくて 切なくて 生きるのが辛い夜は 闇の中に潜んで あなたを見てるわ |
死ねばいい犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 死ねばいいったら死ねばいい お前はここにいなくていい 一刻もはやく死ねばいい 役に立たないお前は死ねばいい 殺したいったら殺したい お前を今すぐ殺したい 口にセメント詰め込んで 呼吸器官を完全に塞ぎたい 他人の迷惑少し考えろよ なんでもお前の思い通りになるわけねえだろう? わがまま放題やりたい放題の 勝手気ままで愚劣なひとでなし この世から失せろ 人類のために 死ねばいいったら死ねばいい お前は地球にいなくていい 一刻もはやく死ねばいい 性根の腐った奴など死ねばいい 殺したいったら殺したい お前を今すぐ殺したい お前の身体の細胞を 一つ残らずひねり潰したい その遺伝子を根絶やしにしたいのさ 家族親戚もひとり残らず死んでもらうぜ わがまま放題やりたい放題の 勝手気ままで愚劣なひとでなし この世から失せろ 人類のために 私は真面目に生きてきた いつも真面目にやってきた 約束はきちんと守った 間違えれば謝った くじけそうな人がいれば励ました 具合の悪い人がいれば看病した いつも周りの人に気を遣った 家の仕事も手伝った 掃除もした 洗濯もした 学校には休まず通った 宿題を忘れることはなかった なのになんでお前は邪魔するんだ お前は何者なんだ?偉いのか? お前なんか お前なんか お前なんか死ねばいい 他人の迷惑少し考えろよ なんでもお前の思い通りになるわけねえだろう? わがまま放題やりたい放題の 勝手気ままで愚劣なひとでなし わがまま放題やりたい放題の 勝手気ままで愚劣なひとでなし この世から失せろ 人類のために |
命みぢかし恋せよ人類!犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | 犬神サーカス団 | 大人の言う事を疑うこともなく かたくなに信じて生きてきたけど 裏を覗いてみればデタラメな世のしくみ 誠実なんてまるで見当たらない 欲望のはけ口を求めて夜 街を行く 快楽の代償は決して安くないけれど… タテマエの教育でねじ伏せたリビドー 命みぢかし恋せよ人類 大人になるための常識というやつを ひとつずつ憶えて生きてきたけど 現実の生活にはどうでもいい事ばかり 本質的なものは見当たらない 社会との協調性 特に劣るわけじゃない 妄想が膨らむと怖くて外は歩けない あの世へのハードルはそれ程高くない 命みぢかし恋せよ人類 大人の言う事を疑うこともなく かたくなに信じて生きてきたけど 裏を覗いてみればデタラメな世のしくみ 誠実なんてまるで見当たらない あの世へのハードルはそれ程高くない 命みぢかし恋せよ人類 命みぢかし恋せよ人類 ゆうべもクラスメイトが首つった… |
自殺の唄犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | ダイナマイトに 機関銃 農薬 ガソリン トリカブト 剃刀 長ドス 出刃包丁 焼身 入水 ガス自殺…嗚呼! 私がいなくても 貴方がいなくても 皆が死んでしまっても 誰ひとり困らない それならば 無理してまで 生きていても 意味がない 眠り薬に 猫イラズ 踏切り 屋上 交差点 静脈 動脈 覚醒剤 首つり 服毒 集団自殺…嗚呼! 私がいなくても 貴方がいなくても 地球が爆発しても 誰ひとり困らない つらく切ない事ばかり (死ね 死ね 死んじまえ) 生きる気力も湧いてこない (死ね 死ね 死んじまえ) どうせ いつかは死ぬんだろ? (死ね 死ね 死んじまえ) 長生きしたってしょうがない (死ね 死ね 死んじまえ) (死ね 死ね 死んじまえ) 私がいなくても 貴方がいなくても 宇宙が消滅しても 誰ひとり困らない それならば 無理してまで 生きていても 意味がない |
都合のいい女犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | 犬神サーカス団 | 「お前だけさ」とコクられて その気になりかけて 「お前だけさ」とせまられて 体を許したの あれから月日 流れたけれど 結婚話出て来ない すでに私もいい歳だから はやく決めてよ いつも私は待っている 都合のいい女 いつも貴方は はぐらかす 調子のいい男 このまま何処行くの? 「愛してるよ」と囁いて その気にさせといて 「愛してるよ」と誘い出し 体を求めるの かなり中身は マンネリだけど 他に比べる人もなし そんな貴方が寝言で言った 誰かの名前 「深く追求しないわよ」都合のいい女 「本命なのはキミだけさ」調子のいい男 このまま続けるの? 話があると 呼び出されたの ずっとこの日を待っていた ところがそこに現れたのは 見知らぬ女 「うちの主人と別れなさい」と 差し出されたの手切れ金 念書書かされ罵られたの 「泥棒猫!」と 結局私の立場って 都合のいい女 知らなかったわ妻子持ち 調子のいい男 あんたを許さない 絶対に許さない 人生をメチャクチャに… |
地獄の子守唄犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 目玉をくり抜いた 死体をかき分けて 踊り続ける 月のない夜 ざくろのように 張り裂けた 額の傷口から 流れ出る膿 雨の中 腐りかけた 貴方の亡骸が揺れ 鳥たちについばまれ やがて白い骨になる 地獄の子守唄 唇をこじ開けて 焼けた石を入れ 爛れた内臓に 煙が上がる 手足を切り落とし 皮を剥がされて 煮えた釜の中 放り込まれても 愛の絆は忘れない 人の道逸れた恋 二人の首にくくりつけた あの世で結ぶ赤い縄 地獄の子守唄 愛の絆は忘れない 人の道逸れた恋 二人の首にくくりつけた あの世で結ぶ赤い縄 地獄の子守唄 地獄の子守唄 |