サン・キュー柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | さけがのみたきゃはかばへいけよ ポンしゅにしょーちゅなんでもあるぞ じじいもばばあものろいはしない さけがのみたきゃはかばへいけよ さけがのみたきゃはかばへいけよ ポンしゅにしょーちゅなんでもあるぞ おまえのにょうぼもこどももいない さけがのみたきゃはかばへいけよ さけがのみたきゃはかばへいけよ ポンしゅにしょーちゅなんでもあるぞ こころのやさしいひとしかいない さけがのみたきゃはかばへいけよ さけがのみたきゃはかばへいけよ ポンしゅにしょーちゅなんでもあるぞ おまえのにょーぼもこどももいない さけがのみたきゃはかばへいけよ |
佐野岬柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 3万借りたら5万返すよ くっついてくるつむじの匂い 金なんかなくても俺なんかいなくても なんでもかんでも立派にやってる あんたにわたしの気持ちがわかれば 返事のひとつも来るでしょ年賀状 お金があってもあんたがいなくても こうして書いてる毎年やってる やっぱり来ないや7日に来ないや たましいこぼれて流れる駐車場 落ち着け今夜はまだ6日だ 今まで一度も裏切りは無いだろ 紙切れひとつで金魚をすくって も一度すくって土に返す時 ヨーグルトのスプーンを立てて ペンで名前を書いて拝んでた レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド 男ばっかりの夏のお楽しみ いつも曇りで断崖絶壁 白黒してるきびしい横顔 「人生は長い」聞き流せない 食えよ喰らえよ若いんだから ここから絶対入ってくんなよ 独り占めしたけっこういい部屋 ノックひとつで飛んでくうずら レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド 馬鹿と火傷に薬は塗らない お前の付き添い ヨーロッパくんだり 河を映して崩れた瞳を 抱きしめた時だけ本当だったな 父親の手が悪ふざけをして 死んだ息子の好物を配る ひとりひとつの固い固い桃 知らず知らずのタフなメッセージ レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド 僕の愛情がひとまわりして そこらじゅうが喜びはじめて 喜びすぎてついやってしまった それでもうれしい誕生日が来る! レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド |
マンドリン・ピアノ・デュエット柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 読めない漢字の連続で 何度も電車を乗り間違える 桜が道に散っている 何一つ春のかがやきが無い 川と、 山と、 海と浜 趣味で続けたマンドリン 聴かせてみたいと思ってたけど あなたの耳にたんぽぽの 綿毛が詰まって知らんぷり 僕はピアノをたくさん弾くよ 私は歌をおおきく歌う からだの色がピアノに似てる だから仲良くできるはずだよ 私が歌っていても 僕はピアノに夢中 どっちが大事かなんて 決して選べるものか ひとの住まないとこにふたりで 住んでみたのはいいけれど 僕がピアノを弾いてるあいだ 私はどこか出かけてる 見上げてみると君が見える 私は僕のうしろで歌う 恋のはなしをしいてるあなたは かわいいけれど死んだような目 だから、だから、 だからピアノを弾いていて 聴いて、聴いて、ほらマンドリン だから、だから、 だからピアノを弾いていて 聴いて、聴いて、ほらマンドリン |
天使を見てる柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | オールナイトロング ミカエル ガブリエル ラファエル 白けてる ザビエル パスピエール きのう夜おそくに きみのつくった映画を見たよ 雪景色のなかでおどる女の子 そよ風がたしかにほほに触ってくれて きれいなきもち オールナイトロング さみしい部屋に 座る3,000円の古いヘビのあたま みんなむこうで燃えている ぼくはなにひとつ捧げる気にならず しばらく目も開かず景色も見えない 好きなひとの好きなものばかり 集めてしまう かなしいの集めをやめられないのは なんでだろうね 春はぽかんとしてる |
A・B・C・D・いいこちゃんうどん兄弟 | うどん兄弟 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | なんにちかぶり なんかげつかぶり そういうのは全く 支度する! 考えてたこと 夢のデート いつか京都 一泊旅行はまだまだ まってまってまって 日記につけてる思い出ひろば 毎日耐えてる おっとそんなこと こつこつ なる靴 半径5m以内に近づく 空気の中にあなたの気配を めーいっぱい吸って吐いて ウって止めたりピタッとする準備 電車の中でコツコツ自撮り 白目と黒目 どっちが好きでも 困らないように うちまた そとまた 練習しとけば いつか その癖 わたしに張り付く 半分以上でたらめの山 いっしょに登ろうヨ・ヨ・ヨ・ヨロレイヒ ヤッホー 見えますか こちらからはそりゃもうありありと なにからなにまで見えて 見えるよ ちょっと気をつけてよ 捨ててあげようか 携帯電話 手ぶらで山登り しようよ 持ってったって ゆくゆく ソーナンなんだし Aちゃんのつぎわたし Bちゃんのつぎわたし Cちゃんのつぎわたし Dちゃんのつぎわたし Aちゃんのつぎわたし Bちゃんのつぎわたし Cちゃんのつぎわたし Dちゃんのつぎわたし わたしはいつも会いたいとか 普通なコが思うことぜんぜん 信じてないことたくさんあって 言ってることも もう全部うそだと思ってるから さいしょから平和な 野原に眠ってるおんなの子 Oh Cちゃんです あなたのC子ちゃんです ぜんぶ差し上げちゃって カラッポ中身ないちゃんです 手放したら 風船なんですヨ おもりをつけてから ばぶばぶしてヨウオウオウネエーエー みなさ~ん、おひるごはんですよ~ 食べよカゴのバスケット まんたんイッチ サンドイッチ 誰でも彼でもおいでよおいで 香水シュッシュ かざかみダッシュ 香りがあなたのとこまでひゅうと 届いて、にっこり どう?サンドイッチ ピクニック日和にお電話ちょうだい 雨の日にはないのね あれ、キグウね なにしてんの? こんなきたない地下街 だれと? だれと? だれと? だれと? 待ち合わせ? ほこり かぶってるカメラ屋さんの なにこれ?インスタントカメラって言うのかな いっせいフラッシュ あれ、どしたの? わたしでしょ? わたしでしょ? わたしでしょ? わたしでしょ? あなたはぼんやり見ているだけの 血を血で洗う息止めっこ競争に いちばん勝ったら これから 息も止まるような 息できないよな はっぽうふさがりのハワイ旅行 片道切符でぜんぜん平気 Aちゃんのつぎわたし Bちゃんのつぎわたし Cちゃんのつぎわたし Dちゃんのつぎわたし Aちゃんのつぎわたし Bちゃんのつぎわたし Cちゃんのつぎわたし Dちゃんのつぎわたし |
Reebok柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎 | こうしてるのもよして ラテでも買いに出ようよ 投げ出した右足で空中に描く丸 着替えない服を見てもう何日だろう いまにも雨が降りそう むこうの空もにび色 この部屋を見渡しても 傘以外しかない のけぞって笑う かわいた喉がせきこむ 背中から巻きついて かたにあごを置いて 犬のまねをしたら泣き出した 信号が変わったら かんたんに腕をほどいて 踊るように雨のなかを 光も影も連れずはじけ飛んで きみが笑えば笑うような つまらないわたしで居させて 思ったよりも降るね びしょ濡れのパーカー冷たい 雷で聴こえない 氷を口に転がして いい匂い なんの木? 割れた香水瓶 染みないの?その白のReebok そこそこ濡れてて不快 犬をなでてたら泣き出した いいかげんに買ったひとつの傘に寄り添い そんな必要もないほど つよく抱きついてくすぐる どこに行こうか? きみの行くところに行くような つまらないわたしで居させて |
捧げます柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | いのち膨れる(ふくれる)低いメロディー 腕をつかんでやっと引き止める 女神立つ かもめ鳴く 晴れただけの一日 もっと気軽なスーツで相撲とっても だれも怒らないし だれも憎まないし 捧げます! パパパパ パパパパ パパパパ 壁にはりつく白いメロディー やけに悲しいワルツしかもう 弾けぬ自動演奏ピアノ 切れる明かりのひもが垂れてる 愛で何かが変わったとしたら 変わるんだとしたら 捧げます! パパパパ パパパパ パパパパ |
思惑柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | わたしね急いで さいごの電車帰るふりして かくれて待ちぶせ 声をひそめて背中まるめて たすけてどうして みてはいけないものみた かっぱかっぱかっぱだ ぱぱぱかっぱかっぱかっぱだ かっぱはおどおど 妖怪じみたオーラめらめら 見つけてほしいと 見つけないでの間の気分 ほんとはうれしい いてはいけけないとこにいるの かっぱかっぱかっぱだ ぱぱぱかっぱかっぱかっぱだ わたしの一番星とっくに帰っちゃった 今夜のいち大事は水平線に沈む 世の中全然思惑通りに いったらいったで 1, 2, 3, 4! かっぱははにかみ いじいじしてこっちをちらちら 朝までかっぱと 行ける店などあるはずもなく 川べり ふるさと思い出して かっぱがぽろり かっぱかっぱかっぱがぽろり かっぱかっぱかっぱが 今ごろくやしさ こみあげてきてどうしようもない ぽかぽかなぐった 気の向くままになぐりつづけた かっぱはおどろき ぽろりと泣いて怯えている かっぱかっぱかっぱがぽろり かっぱかっぱかっぱが |
ジョイフル・コメリ・ホーマック柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 道端には ジョイフル・コメリ・ホーマック 来るな春よ ジョイフル・コメリ・ホーマック あれやこれの使い道わからないまま ひんやりした銀色の筒をなんとなく買ったね 道端には ジョイフル・コメリ・ホーマック 店はいつも ジョイフル・コメリ・ホーマック 自転車に乗って坂道を雨に打たれ 駆け込んで自販機のあったかいボタンなんべんも押したね 道端には ジョイフル・コメリ・ホーマック だれにも内緒でバス停の片隅 丸太ひとつの手作りベンチこっそりと置いたね 道端には ジョイフル・コメリ・ホーマック 道端には ジョイフル・コメリ・ホーマック うんざりするほど ジョイフル・コメリ・ホーマック 行くな春よ ジョイフル・コメリ・ホーマック No one knows your mind. No one knows your mind. |
いやな日柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 出来れば山小屋で会いたい こんな建物じゃなくて 普段着ないもこもこの 寒い日用の服着て 今日は約束もなくて 特に目標もなくて 終わればラッキーなくらいの ことがふたつあるだけ 握った手の中にコーヒー 小さくて安い 山の中なら 森の中なら ああ さらにもっとうまい なんと興味深い 奥深さなら 負けないのでは 君とは山小屋で会いたい |
ぼちぼち銀河柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | ぱらぱらぱらと鳴り出した拍手に 連なる熱のお下がり 伸ばす手は当たっちゃうガラス張り ここはまさか銀河 ララルラ ゴールデンレコードの中では 意気投合に散々あったじゃない 話し合いに化かし合いに 大笑いに泣き 反対に賛成も 耳元で怒鳴ってよもう一度 なんのこれしきもあえなく空振り なすすべなくはなればなれ 引き寄せ合うひかりもなつかしい 星真似の夢 ぼちぼち行こうかねって吐いた息の白さも消え 遠い記憶のせいでちと引きずるね ぼちぼち行こうかねって声も響かない 体の中の真っ暗闇のカーテン開ければ いっぺんは親に見せてやりたい光景 かんかんかん鍋ぶっ叩いても吸い込む蛇腹 扇風機に嘆き ああ 言った覚えのないバイバイさよなら 旅立ちまで321数えてくれる人がいないなら 数えてあげたい 気持ち分かる だんだん身を切る寂しさと見間違う寒さ びりっと破ってきたは漫画4コマ 凪いだ海に浮かぶラッコたち 引き寄せあったはじまりの頃も色だけの夢 ぼちぼち行こかねって思い直しても指が動く いい思い出のせいでやっぱ引きずるね ぼちぼち行こうかねーっ 伝わるとしたら 声になる前の息になる前の こっちに吹いてこようと そよぐ風をひるがえそうと待っていた花びら になる前に吸った水も知るには知るも ためらいもなく別れ別れ別れ また別れたことさえまだ遠い 引き寄せ合せあうひかりもなつかしい 星真似の末 ぼちぼち行こうかねって思い出し笑い おかげさんで万年光年 お隣さんとすれ違うまで ぼちぼち行こかねーっ |
Synergy柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎 | ねずみ色の羊雲に染み込み 日増しに澄み渡り潤むオレンジ まだまだ良くなりそうなシナジー どこでどう巡り合い 同じ季節に寄り添って どこでどう分かれてくのか出口は 山道 葉っぱを ふみふみ 焚き火を 囲んで 月並みなものを放り込んで焼いて 火の前ではちょっと霊感の感度も過ぎて振り切れる 煙の 前でこうして いるから ピンときた いっしょに会社起こしてオフィス構えようか 悲観に楽観に展望にバカンスも 信じているだけで 怖くなくなるおまじない 蛇くらいしか避けられない 2歩戻って5歩すすむ秋 ねずみ色の羊雲に染み込み 日差しになり代わり馴染むオレンジ まだまだ良くなりそうなシナジー どこでどう託し合い 同じ景色に飛び乗って どこでどう捧げ合うのか持ち物 あっという間に死んでしまうし 始めよう いろいろ首かしげる前に 始めよう 信じているだけで 怖くなくなる思いつき 信じているだけの 柱に細い松の木 信じているだけじゃ って日の迫る静かな息 やりすごしても乗り越えても 自然と明けてしまう夜 ねずみ色の羊雲に染み込み 東に透き通りたなびくオレンジ まだまだ良くなりそうなシナジー どこでどうこぼし合い 同じ地面に広がって どこでどう乾いていくのか期待は |
狼少年パグ柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | とじてとじてあけないで そっとそっとしずかにして ぬいてさしてえらぶ足 月がどんなにきれいでも おこさないで よばないで 山びこは眠ってる おおきい声をださないで 急にあかりをつけないで 口のなかに羽がある はがゆい思いをしていても それとこれは 別のこと 他はみな眠ってる たのしい夢をみせないで きたない口をきかないで かかとの高いくつはもう 海に捨ててきたけれど おこらないで 泣かないで 山びこは眠ってる 山びこは眠ってる 山びこは眠ってる |
ポイズンレークパーク柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 心がね心がねって胸のまえで 心がね心がねってまるをつくって そこに心なんてあった試しが無いけど まるいかたちが月に似てるね 空気がね空気がねって息を吸って 窓がね窓がねってさびしがるけど 置いた花をけろりと忘れて 枯らすよこがおが心づよいね 1・2・3 1・2・3で魔法がかかって 1・2・3 1・2・3で鳥になって 飛んで行きたいといつも言うのに 家を買う人を好きになるね |
むぎゃむぎゃ花田ゆういちろう、小野あつこ | 花田ゆういちろう、小野あつこ | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | ぶらんこしよう ぶらんこ せーのっせーで はしりだす でもやっぱり やっぱり やーめた どんぐろ おちばを どうぞ やっぱりかえして おねがい しゃぼんだま してるのはだれ むーぎゃ むぎゃむぎゃ こころが むぎゃむぎゃ どうしてこんなに むぎゃむぎゃ あのこも そうなのかな おにぎりたべて すべりだい ひとりで かけっこ かげふみ ちらっと あのこのほうをみる なにしてるのかな ぎゅーわ ぎゅわぎゅわ こころが ぎゅわぎゅわ どうしてこんなに ぎゅわぎゅわ いつか わかるのかな やっぱり ぶらんこしようって とおくから あのこがよんでる |
24秒柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 止まれよ ああ止まれよ これ以上前に運ばないで 車だってそうしたくってしてはいないって 頭でわかってたって でもすでにある楽しみは突然の悲しみを またいで飛んで 肩をなでて 「そこを右に」勝手に指を指す ただ時計の針を泣いて見つめるだけじゃ 止まらないよ時は ただ去っていくだけ 知って知って知ってばかりなんて あまりにも遠いとこのおはなし 祭りだ でっかい祭りだ 待ちに待っていた今日だ 心よいいよ 失くしていいよ 元気も勇気もやる気もなにもかも 願いはそこらじゅうで 祈りはもう十分足りてる 世界はきっと泣いてくれてるはず 私が家に帰って突っ伏すまで ただ時計の針を泣いて見つめるだけじゃ 止まらないよ時は ただ去っていくだけ 止まることを責めてもくれないなんて あまりにもひどいおとぎばなし 点と点のあいだに金の糸 たとえばあの人の生まれた日と今日を足したら 24になったってきれいに導かれても うすれて かすれて 忘れていくようで 見えなくても消えない電気のひもにみえて ひっぱってみたってつながっていなくって どうしてここでこんなに 24秒を数えても 時計の針が進んでいくだけ 無邪気に袖を引っぱる毎日に ついていきそうになる私よ もうちょっと待って もう少し待って 24秒だけ数えて もうちょっと待って もう少し待って 24秒だけ数えて もうちょっと待って もう少し待って 24秒だけ数えて もうちょっと待って もう少し待って 24秒だけ数えて |
変な島柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 変な島 変な島 変なところに島 変な島 変な島 変なところに島 どうしてそんなとこにひとりで 見つけてもらうの待ってたら 見つけてくれた 森の影 森の影 森の影に枇杷 森の影 森の影 森の影に枇杷 どうしてそんなとこにひとりで 見つけてもらうの待ってたら 見つけてくれた 袖の中 袖の中 袖の中にひよこ 袖の中 袖の中 袖の中にひよこ どうしてそんなとこにひとりで 見つけてもらうの待ってたら 見つけてくれた 見つけてくれた 見つけてくれた |
どこへも行かないで柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 眠らずじっと天井を見ている こぼれるはがれるそういうものを いたいこわいこっちはついに分からない ひとつひとつばらばらになっていくのを どれだけすごいか追いつかないかってのが どんなかたちにも変わらないように 絶対ちがうけどよく似てる布で くるんで抱きしめて どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで 洗面所の鏡ごしに見てくる 分かるはずないのに分かりたい衝動 足を取られた深い雪の中を 振り返ってくれるけどそっちこそ どれだけかわいいかやさしいかってのが どんなかたちにも変わらないように 絶対ちがうけどよく似てる風景だって 隙間にはまる どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで もがきもせずあらがいもせず 見せてくれたようにやれるかどうか 失くすたびにくれるものを ちゃんと持っていられるかどうか どこへも行かないで 絶対ちがうけどよく似てる どこへも行かないで 絶対ちがうけどよく似てる言葉 どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで |
旅行柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 飛び跳ねようね防波堤の上で ぎりぎりになってぎょっとしてほっとしようね 肩組み合って割れる波を見ようね どっちかがどっちか落っことそうとしてみたりね 長く感じるな道 道 道 さっきのは嘘 嘘だったんだってば 帰りたいでしょ だけど帰れないんだよ うっすら気づいてるけど それでも来たでしょ 話したいこと話そう 思いつくまま話そう 全部話せなくても良いし どっちかがさらけ出したらどっちかがさっと冷めて そうしたら戸惑いからだんだんと勇気になって どっちかはちゃんと食べてどっちかはそうでもなくて そうしたらやっぱここはだんだんとトマトジュース 怪しい門をくぐるくらいならいっそ 引き止めたいけどようやくのってきてるよ散歩 どこまで歩くの暗い中をずっと とりあえず前に足を出していたらいいよ 見て!「世界はーつ」だって!なんで? 違うよ!「はーつ」じゃなくて 「世界は一つ」だよ できることなら転げまわりたいかも よろこびにまかせて 終わりがあるなら 次もあるけどそうも思えないような 浮き輪で浮いていても戦々恐々なんだよ 観光地の手すり 売店 着ぐるみ 旅館で聴くサンバ ボサノヴァ 一瞬だけ月 星を見上げないで コンビニの前で 暇だったって怒って こんなとこに来てまで 帰らないなら帰らないままでも 言い訳もできそうなずっとひどい雨 恐くなったらくっついて名前呼び合おう うるさくて夢も覚めそうな夢を見ているのに気付いた? 気付いた? 今は牧場を走っているのに気付いた? 気付いた? |
アニマルフィーリング柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 髪をかきあげてアニマルフィーリング すべり落ちたその先に 固い意志も時にはにかむのみ そう ring そう フィーリング 露草のようにしたたるばかりに 身も蓋もない喉元の問い とぼけたふりしてたなれの果て slow quick そう フィーリング るるるるるる るるるる るるるるる ときどきそういう風に 色とりどりに るるるる るるるるる ときどきそういう風に 見殺しじゃないよ 鍵をかき集めじゃんけんぽん 負けた人と人同士で 流鏑馬したいと言いかねない slow quick そう フィーリング るるるるるる るるるる るるるるる ときどきそういう風に 色とりどりに るるるる るるるるる ときどきそういう風にフィーリング 1・2・3 で始まる笛が 1・2・3 で終わる 輪になって始まる夢が 輪になって終わる 1・2・3 で始まる笛が 1・2・3 で終わる 輪になって始まる夢が 輪になって そう フィーリング |
Your Favorite Things柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎・香田悠真 | 息も詰まる夏 天井まで届きそうな背 目の耳のおかしくなる できそうでできないダンス できそうでできないウェーブ これはなんの香り 長い白い中指 きみの好きなロックンロールを ひとりで見ているよ 瞳と瞳に映る星が同じだった頃を だめもとで思い出す 瞳と瞳のあいだに トンネルがありますように 今は好きじゃないとしても 東に流れる雲を眺めながら バスに乗って山のふもとまで行くこと Your Favorite 誰からの誘いがあっても 忙しい恋人となんとしても過ごす週末 Your Favorite どうしても心が踊る細さやうるささが 先生になってしまったら ドアから出て公園へ わたしの人生で夜更けと網タイツといえば きみだけじゅうぶん おおげさでなく きみの好きなロックンロールを ひとりで見ているよ 瞳と瞳に映る星が同じだった頃を だめもとで思い出す 瞳と瞳のあいだに トンネルがありますように この景色をそのまま さかさまに映し出すような 集めて写し取るような 気のせいと素通りされても まあいいかとも思える きみの好きなロックンロールを ひとりで見ているよ 今は好きじゃないなんてこと とても考えにくい |
東京メロンウィーク柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク 僕のとこにも来た 東京メロンウィーク そう 君が思った通り 誰より冴えた眼差しが捉えていた よってたかってばかにされた計画 線路沿い垂れたつぼみが かたくかたく縮こまった後に 目を覚ました 秘密がやっと明るい日向に 出て大きく伸びをした今日は メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク 僕のとこにも来た 東京メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク 僕のとこにも来た 東京メロンウィーク そう 君の信じた通り 誰にも止められなかった情熱は 山をひとつふたつ越え 昇る空も知らない限りに 自信と迷いの雲行き 容赦ない荒野 潤み淀む目だけに確かに 見えている景色の先には メロンウィーク ああ メロンウィーク 僕のとこにも来た 東京メロンウィーク メロンウィーク ああ メロンウィーク 僕のとこにも 私のとこへも来た 東京メロンウィーク 君が差し出した 東京メロンウィーク 私のとこへも来た 東京メロンウィーク 君が差し出した 東京メロンウィーク |
コーポオリンピア柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | こころこめすぎたら 変なプレゼント よろこんでる よろこんでくれてる 変なところから 変なそよ風が そよいでいる そよいでいる なにも思わずに なにも考えずに 青空にそびえたつ コーポオリンピアの2階では うかれさわぎ コーポオリンピアの2階では うかれさわぎ うかれさわぎ うかれさわぎ もちつもたれている 怒り怒られてる ふたりだけで ふたりだけで できない そうはさせない 言えない そうはいかない もどるところはひとつ コーポオリンピアの2階へと つづく扉 コーポオリンピアの2階へと つづく扉 つづく扉 つづく扉 |
サイレント・ホーリー・マッドネス・オールナイト柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | やることはやるだけやったからもう待つのはやめて ケーキもチキンも2人分食べちゃおう 織姫彦星 アダムとイブ どこかしこもややこしい 引きよせた毛布の中漏れた「あー、よかった!現代で」 オールタイムロンリーなど無いと分かっているけれど ろうばい ろうばい ろうばいしてるこのサイレントホーリーナイト 労働、耐久戦のようなどこにでもあることを オールナイト オールナイト オールナイト オールナイト 悩んでる 飾るものが無いから さるぼぼとサングラス 飾る木だってガジュマル 風水としては論外 ただよろこぶ顔が見たい 持て余すような時が無い時は無いだけ無いのに今夜ときたら 山登り 川下り 例えばそんな上がり下がり 良き友で 良き夢で 良き悲しみでもあり 祈る神は土日祝は休み 熱は計らずにおでこに手を当て横たわる 月曜の朝9時を待つ オールライト、オッケー、大丈夫だよこんな時はいつも ローラーローラースケートで駆け抜けるオンリーナウマイロード緑道 おや だれかの忘れた三輪車の影から おや おや おや おや 何が覗いてんのかな 論理 論理 論理ばかりで冷静にならないで そんな そんな そんなに怒らないで どっちもして そして オールタイムロンリーなど無いと分かっているけれど オールナイト オールナイト オールナイト オールナイト 悩んでる ホームアローン見よう ホームアローン見よう ホームアローンを見よう そんで寝ちゃおう そんで寝ちゃおう そんで寝ちゃおう ホームアローン見よう ホームアローン見よう ホームアローンを見よう そんで寝ちゃおう そんで寝ちゃおう そんで寝ちゃおう |
セパタクローの奥義柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | Shining Morning 刺されたくなきゃ 長いズボン 長い袖 籠にのこぎり、なた、かま すいかは今のうち冷やしとけらいでんを すこやかにまっすぐ伸びやかで 節の長さのいいのだけを選んで たおすリズムをうまくやるには サンバサンバそれともルンバ セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー 竹とれ 節とれ 角とれ さーさーさーさーさっさと起きた起きた 竹ならべ山から水汲んで流せ流せ そこの人ひまならほらこっちおいで 流しはじめはぜひ町内会長で ちっちゃい子からとらせてあげなきゃ 咲いた咲いたひまわり咲いた サンタサンタ来ないなサンタ 読んだ読んだ7巻読んだ セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー |
夕日柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 大人子どもおじいちゃんおばあちゃん孫 なにもかも渡って行く道路 思わぬとこに猿の置物 へー、みゆきも住んでたんだ こんなとこで出来るのお勉強 酸素炭素水素窒素空虚 知る人ぞ知る歯医者の窓 へー、なおみも住んでたんだ どこで適当に聴いても泣けてた曲 レコード買って聴いてそうじゃなくても宝物 疲れたからお茶でもどう? お酒でもぜひどうぞどうぞ そのついでに夢を話すと 海も川も土も全部欲しいよう 奥が想像できない顔だけみたいなマンション へー、ここにきょうこも住んでたんだ 夕日のこと話したいけど 話すことが無いの不思議と こんなところに住んだらベランダで告白しよう へー、ここにあゆみも住んでたんだ |
オーロラRYUTist | RYUTist | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 見えるかなオーロラ バス来ないな なかなか はあー ってため息もるんるんらんらーん ぱんぱんになったかばん 何が入ってるの? いっぱいいっぱいいっぱい あの日の約束をちゃんと覚えてる みんなそろって現地集合 かならず安全に来ること そろそろそっちの方も向かってる頃かな わたしたちももうすぐ! 見えるかなオーロラ 人もまばらな街角 じっと眠るカラス 止まったり進んだり おそるおそるじぐざぐに走った 見えるかなオーロラ 四方八方真っ白 凍りつく世界 あーなめてたアラスカ がたがたがた 揺れる車内 手を離さないように 引っ張りあい いたいいたいいたい! 知らない風景に不安になってきても 音も無くしんしんと降る雪の中を行くと 自然と勇気が出る 自信にだって変身していくリズム 見えるかなオーロラ 寒ければ寒いほど澄んで広がる空 出会えるかどうかは 五分五分のチャンスってとこが面白いでしょ なにかが聴こえた かみなりのような 想像よりかは インダストリアルな そのあと光った カーテンのすそが ひるがえって頭の上に降りてくる あれがオーロラ ここまでのことぜんぶぜんぶ忘れちゃったな ずっと見上げていた 目を合わさないまま囁く 「すごーい……」「さむーい……」 そうだ! そういえばハッピーバースデー! 会えなかった分まで かばんいっぱいのプレゼントをきみに そういえばハッピーニューイヤー! 会えなかった分まで いつ喜んでも同じくらいうれしいでしょ そういえばハッピーバースデー! 会えなかった分まで かばんいっぱいのプレゼントをきみに そういえばハッピーニューイヤー! 会えなかった分まで いつ喜んでも同じくらいうれしいでしょ |
ようこそ柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | ようこそ よく来たねここへ 岩だのなんだの乗り越え 周りの反対も押し切って 高速も通ってなくて電車も週に1本2本 ロイホにもスシローにも一苦労 スナックは街にひとつ ひとりぼっちのふりしてたけれど そんなことはただの一度もなかったんだけど ようこそ!言ってみたかったんだ今日こそ ようこそ!言ってみたかったんだ今日こそ ようこそ 早く入りなよ家に 風呂場のシャンプーリンスどれでも 冷蔵庫の中こっち麦茶 こっちそば茶まぎらわしい色 毛虫がたまに降ってくるけど 悪さしないからよけといて 言ってなかったけどこちら 一緒に暮らしている人 ひとりぼっちのふりしてたけれど そんなことはただの一度もなかったんだけど ようこそ!言ってみたかったんだ今日こそ ようこそ!やってみたかったんだ今日こそ ようこそ!言ってみたかったんだ今日こそ ようこそ!やってみたかったんだ今日こそ ようこそ |
MSG柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 開けたらそこは夢よりも夢のただなか 公園で遭難した次の日は次の日は 恐竜を見た 干からびた骨のあとかた 例年になく雪の無い冬だった 冬だった ゆるい弧を描く 吸い込まれる運命の上をすべる 涼しくがんばるチワワ ナイスバランス! ここへきたなら絶対ペプシは飲まねば いくらでも払いますわ 9ドルでもよろこんで 長いマフラー好みじゃ無いけど巻いてきた 寒い寒い気を付けろって散々うるさく聞いてたからさ 熱を帯びたら そっけないふりも飽き飽きで 思わず溢れた真っ白なハッハー&ワーウ 組んだ指 コートの中の肩 脚も溶けた あたま揺らせば 目の中プールが波立って あと何回分のまばたきが残っている 確かめてみる まだそこにあるのかを 何十年なんて短いなと呟く 遠くて遠くてわからなかった夕暮れが目の前 地下鉄の乗り継ぎ怖くて小走り ストライキで遠巻きに見る女神 あまりにも風が強くって可笑しい さっきまでの不機嫌忘れて可笑しい 待ってました!君の出番が来た 立ち上がればそこかしこが敵も味方 あーおしゃれだー 息の根が止まるような たった一回首を振ったくらいのあいだに |
白い椅子柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎 | もたれる背もない 青い壁までもやや遠い かわるがわる人が来る白い椅子 一度ひやかす膝の骨を それから風をはらう うるさそうに動く右左に手首が 建物の壁の途中 たまたまくぼんでいる そこに置いて座られる 日に焼けて白い椅子 「栞のようですね。影が」 ひさびさの柔らかさが 嘘か冗談に聴こえて面倒で無言 もたれる背もない 青い壁までもやや遠い かわるがわる人が来る白い椅子 一度ひやかす膝の骨を それから風をはらう うるさそうに動く右左に手首が ひとつだけ短い脚 揺れたらがたつくのを 左に傾いたままみおつくし 凪のようなしけのような お天気はどれも物悲しい それを情緒と思い込み安心して無言 伏し目の半円弧を突き刺し 大げさにトラックを回す 花屋のお決まりのあいさつに 動かないまつげの先 足を組み指を噛む理由を気にして 言わずに分かってくれる人が好きで無言 もたれる背もない 青い壁までもやや遠い かわるがわる人が来る白い椅子 一度ひやかす膝の骨を それから風をはらう うるさそうに動く右左に手首が もたれる背もない 青い壁までもやや遠い かわるがわる人が来る白い椅子 一度ひやかす膝の骨を それから風をはらう うるさそうに動く右左に手首が |
ジャケット柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | ジャケット 最高のジャケット ジャケット ジャケット 最高のジャケット ジャケット 銀河から落っこちてみたとばかり気取って揺れている 木が刺さったとこから見える真っ暗闇が誘ってくる 完全な姿で著しく欠けているのにお澄まし顔 君は君の魅力のたった1%すら分かっていない 風はずっと向かい風 寸前にちょっとつむじ風 握った手の中のどんぐり すべすべできらきらしてる ジャケット 最高のジャケット ジャケット ジャケット 最高のジャケット ジャケット ポケットはすごく小さい 何を入れたらちょうどいい 洗ってまた使うなんていったいどこの言葉ですかあ? 思い浮かべるあなたはいざという時もお澄まし顔 今こそ暑さ寒さ恥ずかしさ痛々しさひとりじめ 日も短くなってきた ステンドグラス粉々 さくらんぼの皮でくるんだ 石ころがちらちらしてる ジャケット 最高のジャケット ジャケット ジャケット 最高のジャケット ジャケット ポケット 線だけのポケット ポケット ポケット 線だけのポケット ジャケット |
Movie Light柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎・香田悠真 | Hey なんだか変だよ 予告はまるく白い光のエンドロール キャラメルを塗って舐める本の端 紙の味の甘さにめくるのがとまらない指 波打つ絨毯のふくらみで 沿ってゆがんで澄ます脚の影 ここからなにが起こるんだろう? となりからひらひらみみうちが 「ずっとずっとこうだよ」 映し出される人がまどう 灯ってるMovie Light ラブラドールの波にこのまま眠ってしまいそう ハプニング 逃げよう 早く凪の瀬へ さきみだれる花のよう 風のうずまくホール 今日は何かが変だな ふきだまるうれしい日 かかげられるかなしい日 Hey おとなしいムーブメント つぎつぎ消える腕 笑い合う声を残して ひとつずつ電源を切る 足の耳の指の腹の胸のおでこの どうしたの?こんな怖いところからは わけもなく立ち去らなくちゃ あたたかい 安らかでうそみたい 「きみだけなら連れだせる」 みみうちににらむでもなくまばたく 暗くなったからだに 残ってるCurly Eyes まるまり反射に身を乗り出している 遮り 応える 灯ってるMovie Light そこまでどれくらい 跳ね返ってくるまで待つしかないあいだに へそまげるうれしい日 つぼみ咲くかなしい日 変じゃなかった日はなかった 窓閉ざすうれしい日 飴を撒くかなしい日 |
素直柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎 | 『ある日から 君の目は空に開き 視線は日差しとして注ぎ』 ふっと出た決まりに座りこみ すがり 『子どもらしくね 簡単ですぐ人にわかる よろこびの言葉でいてね』 不安でほほえみかける どんな口ぶりで どんな音で 話していたのかなんて自分では忘れる すりかわっていく ああだったとか こうだったとか そうだったっけ?そうだったって話せないのを 受け入れられないでいる その声で言ってくれないと わからなくなりそうになる その声で言ってくれないと わからなくなりそうになる たった一度歌ってくれた あの映画の主題歌は その声でなくちゃ古びて聴くに耐えなくて 恥ずかしさや悲しさは その耳が聴いてくれないと 恥ずかしくも悲しくもなく 君はとっておきの鉛の服 水底で眠り続けるための口実 君は待ちかねた暑さの夏 台風の来た夜 昔に戻って この先を全部知ってしまっていたとして さあ出会うか出会わないか 勝手に決めた 今聴いたのかどうか 君の目が閉じていく わからなくなる 空ばかりになる どうか 君の目が閉じていく わからなくなる 空ばかりになる どうか 君の目が閉じていく わからなくなる 空ばかりになる |
南国調絨毯柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | ただしく眠るしか能が無かったかのような ついこの間のようなはるか昔があったなら もうこの先はずいぶんつまんないことが 増えたように見えるかな 軽く砂山を蹴った 親指にバッタ 肩にとまった後に黙ってしんとした いつかこうなるの誰が知ってた いつまでも敷いた冬の絨毯の 柄はユートピア とんがったくちばしが並んだ 飛んでったつもりが飛び立たれた ドアの外には砂ぼこりと雪が ひざまずくらくだ 凍りつく甲羅 いつまでも一緒にいるのも心細くなるでしょ いつまでも一緒に いくらでも一緒にいるのに心細くなってても いくらでも一緒に 自分の心も自分でわからないやって水溜りを踏んで 人の心は耳かきついでに聴いたってわかるのになって 見渡せば見渡すほど砂 誰か迎えに来てくれないかな なんてことはないよねらくださん ここには何が入ってるのかな 期待はすればするほど無駄 憧れの見向きもされなかった絨毯の 柄はユートピア どしんどしんと音がした 風か象だか 天井から落ちた埃が冬芽のようで いいもののように眺めた こうなると知ってた ひからびた相談 きりのない紅茶 |
n,d,n,n,n柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | 目の覚めるままに起きてみてるの この頃 鍵かけないまま出てくあの人困るの そろそろ 流れる雲 見上げてから横断歩道を渡る すぐ赤になる 4月の約束 小走り まだ守れるはず ここがどこだか 2時間かかって遠かった 今日もお仕事 パチンコ行かないでえらいでしょ くすんだ黒のこの夜の向こうにあふれる 太陽ではないあかりが 画用紙に切る小さい穴から 夜景や夜空になって漏れ出す そこがいつかは大人気の街になるんだって 今日もお仕事 パチンコ行かないでえらいでしょ |
Side Step柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎 | Side Step…… Side Step…… でかい穴は期待され覗き込まれている きっと何かがあるはず 潜んでいるはず 予想や想像を捨てて 周りを回り続けてみて ステップをひらめく 褒め言葉を探しながら嫉妬 フレッシュなステップ 砂を蹴るステップ 瞬間のステップ 曇りないすごい明快な数回のステップ 遠心力にまかれて 有意義も無意味もふらふら Side Step…… Side Step…… 全員足元仕組まれたみたい おくれてひらくのは痛い おそろいでこの幅くらい 気合い さりげない Side Step…… Side Step…… 回りませんか? 粒のひとつとして 回りませんか? ステップのひとつとして 回る力で私は溶けてしまったとして 今しかないっていうことにしてへりを回り Side Step…… Side Step…… |
うつむき柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎 | 帽子の厚い毛で隠れたうつむく横顔 画面いっぱいに映る眉毛から唇の下まで 踏みしめる雪の音だけつぎからつぎへと 吐く息が前を邪魔する 自分のものじゃないみたいに 考え事は浮かんでは消えていく 丸めて放り投げて 振り返るのも寒い 途切れなくしんしんと降りてくる綿の中を行く あの壁にタッチして帰り道になるまで うつむきながらでもふしぎに歩いている うつむきながらでもふしぎに歩いている 奥行きもなく一色に閉じ込められてる 空で眠る雲 飛び乗れるほど硬いか 指で描き分けられるほどか 年々どんどんきれいになる 寝転がって見た星の気ままな散らばり 私も知らないくらい 知ることもないくらい 自転車に乗りたい 理由があるのは重々承知でも 勘弁してよねじいちゃんばあちゃん 勝手に想うのを先回りで想ってくれよ いつのまにかけもの道 知った角で行き止まり いつかはどこかに出るし ひとしきり右左 人気ないのに灯る明かり 秘密の近道はない 考え事は 溶けるまでこらえきれずに消えていく 舐めて飲み込んで 振り返るのも寒い 途切れなくしんしんと降りてくる綿の中を行く あの壁にタッチして帰り道になるまで うつむきながらでもふしぎに歩いている うつむきながらでもふしぎに歩いている |
目の下柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎 | 何も無いけどここへ 外の空気を吸いに どうということもないよくあるお出かけ 影、雲、木の幹、傘、あたる雨の粒、数 大きいだけでときめき 交わす言葉はひとつだけでも 枝葉をつけては伸びて そうだったら、そうかも、そうでありますように 声、足音、衣ずれ、冷蔵庫の開け閉め 大きいだけで怖い 目の下にくすんだ赤、黒、乾いた白 拭うのもちょっとためらわれるくらい 話す素振りもない 持っておけないのに離しがたい ひとり噛み締める落ち着かなさのにぶい色 ひとり噛み締めたい楽しさを守るにぶい色 ひとり噛み締めることだけに似合うにぶい色 涙の出るほど花や陽がきれい こんなことあるんだね、本当にきれい いきなり飛び立ち戻らない鳩の群 そろそろ閉店の駐車場を出て もうすこし遠回り 花屋の旗たおれてそれきり 月の目だけでは飽き足らない 手に余る目を欲しがる空騒ぎ 目の下にくすんだ赤、黒、乾いた白 拭うのもちょっとためらわれるくらい 歪む呼吸もない口元を通って下へ下へ 流れて落ちるだけで長い長い手紙のよう 直す余地もない襟を 直すふりも空々しい 拭うのをずっとためらって 目の下にくすんだ赤、黒、乾いた白 ひとり噛み締めたい楽しみを守るにぶい色 |
Passing柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎 | 長い長い渋滞の静けさに雨 見つけてほしいから探すように 光ってる高速の出口 泣くのこらえながら 思ったよりもはやく大人になる とっさのひらめき握りしめた手のひら たまにひらいてみる 「ここ2ヶ月いそがしいの?指が痩せるほど」 見抜いていたきみの前ではとくにしぶとくいたくて とりどりの花が一気に開く蒸し暑い朝まで 眠れないとしても夜毎窓に耳をあて 聴こえるままさえずる たのしそうに溢れる人混みに押されて 彩られていく目が見慣れないほうばかり向く つんのめったところに石ではなく手が待つ 運命かどうか 地面を這ってつかむ ビルにのぼれば 野原のように平らな丘 ぜいたくした 自分をなぐさめるために買った果物 青空の下であたらしいシャツの封を切るときめき 目を閉じ吸い込む布のにおい 恋がしたい |
WOOT!RYUTist | RYUTist | 柴田聡子 | 柴田聡子 | | ぎらぎらしてるひとみ うずうずしてるAlWAYS やってやるぜ 響く鼓動がみちびく はやし立てるステージへ ぎらぎらしてるのって それもそれでいいね よっしゃのったきみの燃える夢 こっちゃ生まれながら抱きこんだ夢 親愛なるみなさま 目かっぴろげて見ろ~ わたしたちはいまたのしいの! (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) みくびらないでこのPASSION 止められないのもうこれ以上 無我夢中で気の向くままの高鳴りで (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) 予言は神様でも NO NO わたしたちが決めるのきっと YEAH! 行こう 行こう KEEP ON! たがを外せよここで あるようでないもんさ 波風立てろ 起こせHAPPENING 騒げAUDIENCE わめけFANFARE 顔に出ちゃってたいへん どきどきしてるちょっと でもそれがなんだ うるさい声もひそひそ声も かき消して SINGING DANCING 運命のみなさま まわりはじめてますよ~ わたしたちといま浮かれなきゃ! どうすんの! 見てるばかりのあなただって とおりすがりのあなただって 無理無理踊り出さないのは それは無理 (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) 予定は後回しでどうぞ 魂燃やさない理由なんか I DON'T KNOW NEVER KNOW I DON'T WANNA KNOW! (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) 行こうよ! もっと行ってみようよ このくらいなんてことないなんてことわかってるよね? (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) 行こうよ! もっともっと行こうよ このくらいなんてことないなんてことわかってるよね? WOOT! (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) ARE YOU READY? YOU READY? YOU READY? YOU READY? (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) I'M READY! I'M READY! I'M READY! I'M READY! (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) IT'S THE TIME! IT'S THE TIME! IT'S THE TIME! IT'S THE TIME! 言えないままじゃ居られないこのきもちは叫んじゃえ WOOT!WOOT!WOOT! 海岸線をぶっとばして だれもかれもをかっさらって 巻き込まれたらHAPPYだって保証する (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) 不安も心配も迷いも 持ったままで笑おう跳ねよう 行こう 行こう 行こう KEEP ON! (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) 行こうよ! 行こう!行こうよ! このくらいなんてことないなんてことわかってるよね? (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) 行こうよ! 行こう!行こうよ! このくらいなんてことないなんてことわかってるよね? (WOOT!WOOT!WOOT!WOOT!) |
Kizaki Lake柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子 | 柴田聡子・岡田拓郎 | Please ジジッ 鳴き切る蝉 ピピッ くろつぐみ リリッ 軽々秋 リリリリリリリリ ンー? ききかえす靄に 木々ひそひそ話 キキッ ストップしてリンリンリン鳴らす羽根 サップがうねる木立のスリットで場面になる オールがみずうみの金型の中を均して 亀が岩に一列に わずかな波が苔立つ墨の匂いを吹きかけ 延々けぶる桟橋 崩れそうに落ちそうになると 無邪気を混ぜて飛ぶ青トンボ ここからだとせわしないプレパラート 近づけば爪が欠けるロンズデーライト ヒヒッ 小生意気 ジジッ 落ちる花火 きりなく遊び 散り散りになるこどもたち Sleep しじまの肩に ギギッ もたれかかり しじま広がり ピーピーピーと耳鳴り 揺らしてかき混ぜて波立たせてふざける 鏡のしごとも鏡に任せて 山を降りて水面に組み上がり 来たところよりは暗いコピー 首を倒す伸びてきもちがいい 夜明けからひらいたDecalcomanie ジジッ 鳴き切る蝉 ピピッ くろつぐみ リリッ 軽々秋 リリリリリリリリ ンー? ききかえす靄に 木々ひそひそ話 キキッ ストップしてリンリンリン鳴らす羽根 |