柴田聡子作曲の歌詞一覧リスト  69曲中 1-69曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
A・B・C・D・いいこちゃんうどん兄弟うどん兄弟柴田聡子柴田聡子なんにちかぶり なんかげつかぶり そういうのは全く 支度する! 考えてたこと 夢のデート いつか京都 一泊旅行はまだまだ まってまってまって 日記につけてる思い出ひろば 毎日耐えてる おっとそんなこと こつこつ なる靴 半径5m以内に近づく 空気の中にあなたの気配を めーいっぱい吸って吐いて ウって止めたりピタッとする準備  電車の中でコツコツ自撮り 白目と黒目 どっちが好きでも 困らないように うちまた そとまた 練習しとけば いつか その癖 わたしに張り付く 半分以上でたらめの山 いっしょに登ろうヨ・ヨ・ヨ・ヨロレイヒ ヤッホー 見えますか こちらからはそりゃもうありありと なにからなにまで見えて 見えるよ ちょっと気をつけてよ 捨ててあげようか 携帯電話 手ぶらで山登り しようよ 持ってったって ゆくゆく ソーナンなんだし  Aちゃんのつぎわたし Bちゃんのつぎわたし Cちゃんのつぎわたし Dちゃんのつぎわたし Aちゃんのつぎわたし Bちゃんのつぎわたし Cちゃんのつぎわたし Dちゃんのつぎわたし  わたしはいつも会いたいとか 普通なコが思うことぜんぜん 信じてないことたくさんあって 言ってることも もう全部うそだと思ってるから さいしょから平和な 野原に眠ってるおんなの子 Oh  Cちゃんです あなたのC子ちゃんです ぜんぶ差し上げちゃって カラッポ中身ないちゃんです 手放したら 風船なんですヨ おもりをつけてから ばぶばぶしてヨウオウオウネエーエー  みなさ~ん、おひるごはんですよ~ 食べよカゴのバスケット まんたんイッチ サンドイッチ 誰でも彼でもおいでよおいで 香水シュッシュ かざかみダッシュ 香りがあなたのとこまでひゅうと 届いて、にっこり どう?サンドイッチ ピクニック日和にお電話ちょうだい 雨の日にはないのね  あれ、キグウね なにしてんの? こんなきたない地下街 だれと? だれと? だれと? だれと? 待ち合わせ? ほこり かぶってるカメラ屋さんの なにこれ?インスタントカメラって言うのかな いっせいフラッシュ あれ、どしたの? わたしでしょ? わたしでしょ? わたしでしょ? わたしでしょ? あなたはぼんやり見ているだけの 血を血で洗う息止めっこ競争に いちばん勝ったら これから 息も止まるような 息できないよな はっぽうふさがりのハワイ旅行 片道切符でぜんぜん平気  Aちゃんのつぎわたし Bちゃんのつぎわたし Cちゃんのつぎわたし Dちゃんのつぎわたし Aちゃんのつぎわたし Bちゃんのつぎわたし Cちゃんのつぎわたし Dちゃんのつぎわたし
愛の休日柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子ころころころころ転がって ころころころころ転がって ころころころころ転がって ころころころころ斜面を ころころころころ転がって ころころころころ転がって ころころころころ転がって ころころころころ斜面を  こらえて...こらえて...  ころころころころ転がって ころころころころ転がって ころころころころ転がって ころころころころ斜面を ころころころころころ... ころころころころ転がって ころころころころ斜面を  みんなに会いに 羽根のように星のように 馬のせなかこぼれる あさつゆのように  こらえて...こらえて... そこをそっとこらえて こらえて...こらえて... そこをそっとこらえて  ころころころころ転がって ころころころころ転がって ころころころころ転がって ころころころころ斜面を ころころころころ転がって ころころころころ転がって ころころころころ転がって ころころころころ斜面を  みんなに会いに 風のように鳥のように 双子の虹をなぞる あまつぶのように  こらえて...こらえて... そこをそっとこらえて こらえて...こらえて... そこをそっとこらえて  ころころころころころ...
悪魔のパーティー柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子年越しそばを食べて 初詣からもちつきまで 寒いところにしばらく旅に いち早く風に吹かれて 梅を愛でて桜を愛でて 夜桜まで見物して ストーブなしで夜を越えて ここからはこれから  1月2月3月4月5月6月までは ちょうど半円のカーブ 8月9月10月11月12月までは まっすぐの細めのリボン  7月は穴 丸くあいた穴 落ちる人があとをたたない すずめの丸い腹のことを 考えながら踏みはずす 玉入れしたい子どもたちは 穴をバスケットの代わりに 赤も白も関係がない ただただ玉を投げ続ける  1発2発3発4発5発6発までは 勝ちも負けもないはなし 8発9発10発11発12発までは おさいせんを投げるポーズで  1軒2軒3軒4軒5軒6軒までは のぞくだけでひまつぶし 8軒9軒10軒11軒12軒までは うそ泣きうそ泣き 泣き落とし
あさはか!柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子この部屋がふとんだらけになればいいのに きみとわたしの実家でいちゃいちゃしようよ  ねーちょっと起きようよとか ねーちょっと起きようよとか ねーちょっと起きようよとか そんな話しながら ねーちょっと起きようよとか ねー少し眠ろうよとか あのテレビの予約全然大事じゃなかった  今日は寒いから今日のことは明日に任せて 明日になったら 明日も寒いから明日のことも明日に任せて ねがいはひとつ  ねーちょっと起きようよとか ねーちょっと起きようよとか ねーちょっと起きようよとか そんな話しながら ねーちょっと起きようよとか ねーなにか食べようととか ばちが当たりそう 明日あたりには  きみと死ぬまでいっしょにいたいなんて そんなこと言わないよ きみと死ぬまでいっしょにいられるわけないから ちょっとさめてしまうよ  あさはかだな どっちが先に死ぬの ちょっとかなしくなるよ あさはかだな どっちが先に死ぬの ちょっとさめてしまうよ
遊んで暮らして柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子岸田繁5年もすれば髪も伸びるよ 顔つきだって変わってしまうよ 女らしくなったって言われてみても 男やってたつもりないけど  恋にうつつを抜かし尽くして 抜かすついでにちょっと転んで 季節は来るより行くばっかりで 犬も食わない幸せな朝  遊んで暮らして思いつくのは らららとるるるとらららだけ  デッドベア似のたぬきが逃げる はじめて好きなところに住んだ るきさん読んだってあきらめつかない 横たわる日々のひざ裏の汗  遊んで暮らして思いつくのは らららとるるるとらららだけ  あの人はここで生まれて育って 家族はみんなやさしい人で 稲穂を黒く塗りつぶしてく 心臓のはやさに電車が追いつく  よみがえってもいつまでも居ても どっちもなんだか居心地悪いな あの人いつか死ぬとしたら あの人の歌 歌うたう真夜中  遊んで暮らして思いつくのは らららとるるるとらららだけ 遊んで暮らして思いつくのは らららとるるるとらららだけ
あなたはあなた柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子やたらと昔からハイヒール履きたがって 年下だからと口紅とってこさせて 別れたときを覚えていないのにあのことだけ 痛みもなくあざやかな春  うわさに聞いたけど銀行につとめてるって 嫁さんもらわずに毎週出かけて行くって  なにかが欠けているなにかがありすぎる 人のきもちとして間違っている 頭が足になるような奇跡が起こらないかぎり ぼくの悩みは間違っている  ぼくのいらないものを欲しい人はいませんか ぼくの欲しいものをいらない人はいませんか あなたの休日はたまに贅沢をして 遠い外国にもひとりで行くって  おみやげなんにも買ってこないで いい匂いだけで帰ってくる おかあさんも知らないような香り わたしはわたし あなたはあなた  放っておいてとも思わないの わかってくれとも思わないよ 好かれても嫌われても人と人とのことだもの いつか赤い屋根の温泉行きたいの  おみやげなんにも買ってこないで いい匂いだけで帰ってくる おかあさんも知らないような香り わたしはわたし あなたはあなた  おみやげなんにも買ってこないで いい匂いだけで帰ってくる おかあさんも知らないような香り わたしはわたし あなたはあなたなのよ  胸のつかえに目薬さしてくれたあなたと観覧車 高いレールの上を走る黄色いふたり乗り自転車 胸のつかえに目薬さしてくれたあなたと観覧車 高いレールの上を走る黄色いふたり乗り自転車
アニマルフィーリング柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子髪をかきあげてアニマルフィーリング すべり落ちたその先に 固い意志も時にはにかむのみ そう ring そう フィーリング 露草のようにしたたるばかりに 身も蓋もない喉元の問い とぼけたふりしてたなれの果て slow quick そう フィーリング  るるるるるる るるるる るるるるる ときどきそういう風に 色とりどりに るるるる るるるるる ときどきそういう風に 見殺しじゃないよ  鍵をかき集めじゃんけんぽん 負けた人と人同士で 流鏑馬したいと言いかねない slow quick そう フィーリング  るるるるるる るるるる るるるるる ときどきそういう風に 色とりどりに るるるる るるるるる ときどきそういう風にフィーリング  1・2・3 で始まる笛が 1・2・3 で終わる 輪になって始まる夢が 輪になって終わる 1・2・3 で始まる笛が 1・2・3 で終わる 輪になって始まる夢が 輪になって そう フィーリング
アワーホープ柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子きっとあなたはたいへんな気分 海よりも山よりも 高くも低くもない踏み台から 見下ろす高速道路  まぶしい蛍光灯をぜんぶ 叩いて割ってまわらないと まぶしい太陽のひかりあふれる窓 まぶしい太陽のひかり ぼんやりにぶいあかり なにかをころさないと  まぶしい蛍光灯をぜんぶ 叩いて割ってまわらないと まぶしい太陽のひかりあふれる窓 まぶしい太陽のひかり ぼんやりにぶいあかり なにかをころさないと
いい人柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子ああ 祝福は遠い 人のつぶてを踏んづけてきた 踏んづけてきた あの日のあの時のあの人の心は そこにあっただけ そこにあっただけで 気がつけばあざになっていた 気がつけばあざになっていた ありふれたあざ ありふれたあざ ありふれた朝に  私は悪い人で とびきり悪いやつで もう道は細く もう窓は重い あじさい畑の一輪も雨をあきらめて しゅんと折れていた しゅんと折れていた それに水をやる人を見た それに水をやる人を見た ああ いい人を見た ああ いい人を見た ああ いい人のした いいことを見た 見た 見た 見た 喜んだ 見た 見た 見た 焼きついた ビバ ビバ ビバ 間に合った 見た
いやな日柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子出来れば山小屋で会いたい こんな建物じゃなくて 普段着ないもこもこの 寒い日用の服着て  今日は約束もなくて 特に目標もなくて 終わればラッキーなくらいの ことがふたつあるだけ  握った手の中にコーヒー 小さくて安い 山の中なら 森の中なら ああ さらにもっとうまい なんと興味深い 奥深さなら 負けないのでは  君とは山小屋で会いたい
うつむき柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子・岡田拓郎帽子の厚い毛で隠れたうつむく横顔 画面いっぱいに映る眉毛から唇の下まで 踏みしめる雪の音だけつぎからつぎへと 吐く息が前を邪魔する 自分のものじゃないみたいに  考え事は浮かんでは消えていく 丸めて放り投げて 振り返るのも寒い 途切れなくしんしんと降りてくる綿の中を行く あの壁にタッチして帰り道になるまで  うつむきながらでもふしぎに歩いている うつむきながらでもふしぎに歩いている  奥行きもなく一色に閉じ込められてる 空で眠る雲 飛び乗れるほど硬いか 指で描き分けられるほどか  年々どんどんきれいになる 寝転がって見た星の気ままな散らばり 私も知らないくらい 知ることもないくらい  自転車に乗りたい 理由があるのは重々承知でも 勘弁してよねじいちゃんばあちゃん 勝手に想うのを先回りで想ってくれよ  いつのまにかけもの道 知った角で行き止まり いつかはどこかに出るし ひとしきり右左 人気ないのに灯る明かり 秘密の近道はない 考え事は  溶けるまでこらえきれずに消えていく 舐めて飲み込んで 振り返るのも寒い 途切れなくしんしんと降りてくる綿の中を行く あの壁にタッチして帰り道になるまで  うつむきながらでもふしぎに歩いている うつむきながらでもふしぎに歩いている
n,d,n,n,n柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子目の覚めるままに起きてみてるの この頃 鍵かけないまま出てくあの人困るの そろそろ  流れる雲 見上げてから横断歩道を渡る すぐ赤になる 4月の約束 小走り まだ守れるはず  ここがどこだか 2時間かかって遠かった 今日もお仕事 パチンコ行かないでえらいでしょ  くすんだ黒のこの夜の向こうにあふれる 太陽ではないあかりが 画用紙に切る小さい穴から 夜景や夜空になって漏れ出す  そこがいつかは大人気の街になるんだって 今日もお仕事 パチンコ行かないでえらいでしょ
MSG柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子開けたらそこは夢よりも夢のただなか 公園で遭難した次の日は次の日は 恐竜を見た 干からびた骨のあとかた 例年になく雪の無い冬だった 冬だった  ゆるい弧を描く 吸い込まれる運命の上をすべる 涼しくがんばるチワワ ナイスバランス!  ここへきたなら絶対ペプシは飲まねば いくらでも払いますわ 9ドルでもよろこんで 長いマフラー好みじゃ無いけど巻いてきた 寒い寒い気を付けろって散々うるさく聞いてたからさ  熱を帯びたら そっけないふりも飽き飽きで 思わず溢れた真っ白なハッハー&ワーウ 組んだ指 コートの中の肩 脚も溶けた あたま揺らせば 目の中プールが波立って  あと何回分のまばたきが残っている 確かめてみる まだそこにあるのかを 何十年なんて短いなと呟く 遠くて遠くてわからなかった夕暮れが目の前  地下鉄の乗り継ぎ怖くて小走り ストライキで遠巻きに見る女神 あまりにも風が強くって可笑しい さっきまでの不機嫌忘れて可笑しい  待ってました!君の出番が来た 立ち上がればそこかしこが敵も味方 あーおしゃれだー 息の根が止まるような たった一回首を振ったくらいのあいだに
狼少年パグ柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子とじてとじてあけないで そっとそっとしずかにして ぬいてさしてえらぶ足 月がどんなにきれいでも おこさないで よばないで 山びこは眠ってる  おおきい声をださないで 急にあかりをつけないで 口のなかに羽がある はがゆい思いをしていても それとこれは 別のこと 他はみな眠ってる  たのしい夢をみせないで きたない口をきかないで かかとの高いくつはもう 海に捨ててきたけれど おこらないで 泣かないで 山びこは眠ってる 山びこは眠ってる 山びこは眠ってる
思惑柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子わたしね急いで さいごの電車帰るふりして かくれて待ちぶせ 声をひそめて背中まるめて たすけてどうして みてはいけないものみた かっぱかっぱかっぱだ ぱぱぱかっぱかっぱかっぱだ  かっぱはおどおど 妖怪じみたオーラめらめら 見つけてほしいと 見つけないでの間の気分 ほんとはうれしい いてはいけけないとこにいるの かっぱかっぱかっぱだ ぱぱぱかっぱかっぱかっぱだ  わたしの一番星とっくに帰っちゃった 今夜のいち大事は水平線に沈む  世の中全然思惑通りに いったらいったで 1, 2, 3, 4!  かっぱははにかみ いじいじしてこっちをちらちら 朝までかっぱと 行ける店などあるはずもなく 川べり ふるさと思い出して かっぱがぽろり かっぱかっぱかっぱがぽろり かっぱかっぱかっぱが  今ごろくやしさ こみあげてきてどうしようもない ぽかぽかなぐった 気の向くままになぐりつづけた かっぱはおどろき ぽろりと泣いて怯えている かっぱかっぱかっぱがぽろり かっぱかっぱかっぱが
Kizaki Lake柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子・岡田拓郎Please ジジッ 鳴き切る蝉 ピピッ くろつぐみ リリッ 軽々秋 リリリリリリリリ ンー? ききかえす靄に 木々ひそひそ話 キキッ ストップしてリンリンリン鳴らす羽根  サップがうねる木立のスリットで場面になる オールがみずうみの金型の中を均して 亀が岩に一列に わずかな波が苔立つ墨の匂いを吹きかけ 延々けぶる桟橋  崩れそうに落ちそうになると 無邪気を混ぜて飛ぶ青トンボ ここからだとせわしないプレパラート 近づけば爪が欠けるロンズデーライト  ヒヒッ 小生意気 ジジッ 落ちる花火 きりなく遊び 散り散りになるこどもたち Sleep しじまの肩に ギギッ もたれかかり しじま広がり ピーピーピーと耳鳴り  揺らしてかき混ぜて波立たせてふざける 鏡のしごとも鏡に任せて  山を降りて水面に組み上がり 来たところよりは暗いコピー 首を倒す伸びてきもちがいい 夜明けからひらいたDecalcomanie  ジジッ 鳴き切る蝉 ピピッ くろつぐみ リリッ 軽々秋 リリリリリリリリ ンー? ききかえす靄に 木々ひそひそ話 キキッ ストップしてリンリンリン鳴らす羽根
結婚しました柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子やっぱハワイより船に乗ろうよ 麦わらの影の網目 なんにも変わらないね こっちだけが休みで悪いね  うちのチワワと亀と鳥は今日も明日もまたかわいいね 閉じこもってしまう部屋は無い方がいいと思う  つくりもののまつげからこぼれ落ちる涙のうしろを マツダの軽で追いかける泥まみれの赤い靴  芍薬でしょうか薔薇でしょうか あの日の花火を例えるなら 今好きなことどれくらい 好きでいられるかなんて話  夢見た 夢のために今日も なにもかもやりすごせそうな気配  はじめて大きな音をたてて こだわりのテーブルを叩く よろこんで買って来た 箱の中身はちばてつや  振り返ると春夏秋冬と 気づかなくなってきた髪の毛の 色や長さに気をつけないと あっという間に謝れないまま  流れる川が ただ流れる 流れていくのをただ見て居る だますよりはだまされる方が まだいい まだいい まだいいよ  雪もあんまり降らなくなって 暮らしやすい楽な北国 明日の朝の雨降りは ふたりでは持てぬ傘が要る  絵に描いてた梅は散ってしまい 枝だけ広がる画用紙も 許せるようになった日々が お待たせと頭を掻いて  広げた手はとぼけたふりして 何もかも知りながら待っていた 離されない手をただ離さないように 離されない手をただ離さないように
後悔柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子ああ、きた、あの曲がきた ねえ、いま、きみも気づいた? 目深の帽子の奥の まぶたに光が跳ね返る  背すじを伸ばして準備する 気もちをおさえて準備する みんなは気づいてないみたい 暗やみの中で踊りだす  ああ、足のうごきがいいね! うつむき加減の背中 抱きしめたくなっちゃう ああ、手を取り合うこともないけど 夢のようにただたのしいね  きのう名前を変えたよ きっちり外国風のに 赤いソファーが届くよ 畳に置いたら変かな?  ここからしあわせ祈ってる 遠くのあの子に祈ってる みんなもみんなで祈ってる ありがとう、おめでとう、また会おう!  ああ、バッティングセンターで スウィング見て以来 実は抱きしめたくなってた ああ、ほほえみ合うだけで 何もかも忘れてただたのしいね  ああ、抱きしめていれば 抱きしめ合ってれば 自然と本気に 抱きしめてくれたら 抱きしめていれば 抱きしめ合ってれば 自然と本気に 抱きしめてくれたら
心の中の猫柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子田舎の山を下って 港の見える丘まで 窓の外の青空は 隠しても眩しかった  ただいまとドアを開け 床たたくマシュマロが お互い気が向いた時に なついたりほころんだり  聞こえないはずなのに 聞こえた気がするような  日差しの中で声のかぎりを聞かせてほしい 猿になっても 雉になっても きっとわかるから  さびしむし楽しむし 腹に乗る膝に乗る 風呂のふたに寝そべる 心の中 猫が居る  寒い足指先に さわった気がするような  光の中できみの鳴き声聞かせてほしい いつになっても 灰になっても きっとわかるから  まだ枯れそうもない恋しさに返事してほしい ニャーでいいから それでいいから 返事してほしい
コーポオリンピア柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子こころこめすぎたら 変なプレゼント よろこんでる よろこんでくれてる  変なところから 変なそよ風が そよいでいる そよいでいる  なにも思わずに なにも考えずに  青空にそびえたつ コーポオリンピアの2階では うかれさわぎ コーポオリンピアの2階では うかれさわぎ うかれさわぎ うかれさわぎ  もちつもたれている 怒り怒られてる ふたりだけで ふたりだけで  できない そうはさせない 言えない そうはいかない もどるところはひとつ コーポオリンピアの2階へと つづく扉 コーポオリンピアの2階へと つづく扉 つづく扉 つづく扉
Side Step柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子・岡田拓郎Side Step…… Side Step……  でかい穴は期待され覗き込まれている きっと何かがあるはず 潜んでいるはず 予想や想像を捨てて 周りを回り続けてみて ステップをひらめく 褒め言葉を探しながら嫉妬  フレッシュなステップ 砂を蹴るステップ 瞬間のステップ 曇りないすごい明快な数回のステップ 遠心力にまかれて 有意義も無意味もふらふら  Side Step…… Side Step……  全員足元仕組まれたみたい おくれてひらくのは痛い おそろいでこの幅くらい 気合い さりげない  Side Step…… Side Step……  回りませんか? 粒のひとつとして 回りませんか? ステップのひとつとして 回る力で私は溶けてしまったとして 今しかないっていうことにしてへりを回り  Side Step…… Side Step……
サイレント・ホーリー・マッドネス・オールナイト柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子やることはやるだけやったからもう待つのはやめて ケーキもチキンも2人分食べちゃおう 織姫彦星 アダムとイブ どこかしこもややこしい 引きよせた毛布の中漏れた「あー、よかった!現代で」  オールタイムロンリーなど無いと分かっているけれど ろうばい ろうばい ろうばいしてるこのサイレントホーリーナイト 労働、耐久戦のようなどこにでもあることを オールナイト オールナイト オールナイト オールナイト 悩んでる  飾るものが無いから さるぼぼとサングラス 飾る木だってガジュマル 風水としては論外 ただよろこぶ顔が見たい 持て余すような時が無い時は無いだけ無いのに今夜ときたら  山登り 川下り 例えばそんな上がり下がり 良き友で 良き夢で 良き悲しみでもあり 祈る神は土日祝は休み 熱は計らずにおでこに手を当て横たわる 月曜の朝9時を待つ  オールライト、オッケー、大丈夫だよこんな時はいつも ローラーローラースケートで駆け抜けるオンリーナウマイロード緑道 おや だれかの忘れた三輪車の影から おや おや おや おや 何が覗いてんのかな  論理 論理 論理ばかりで冷静にならないで そんな そんな そんなに怒らないで どっちもして そして オールタイムロンリーなど無いと分かっているけれど オールナイト オールナイト オールナイト オールナイト 悩んでる  ホームアローン見よう ホームアローン見よう ホームアローンを見よう そんで寝ちゃおう そんで寝ちゃおう そんで寝ちゃおう  ホームアローン見よう ホームアローン見よう ホームアローンを見よう そんで寝ちゃおう そんで寝ちゃおう そんで寝ちゃおう
捧げます柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子いのち膨れる(ふくれる)低いメロディー 腕をつかんでやっと引き止める 女神立つ かもめ鳴く 晴れただけの一日 もっと気軽なスーツで相撲とっても だれも怒らないし だれも憎まないし 捧げます!  パパパパ パパパパ パパパパ  壁にはりつく白いメロディー やけに悲しいワルツしかもう 弾けぬ自動演奏ピアノ 切れる明かりのひもが垂れてる 愛で何かが変わったとしたら 変わるんだとしたら 捧げます!  パパパパ パパパパ パパパパ
佐野岬柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子3万借りたら5万返すよ くっついてくるつむじの匂い 金なんかなくても俺なんかいなくても なんでもかんでも立派にやってる あんたにわたしの気持ちがわかれば 返事のひとつも来るでしょ年賀状 お金があってもあんたがいなくても こうして書いてる毎年やってる  やっぱり来ないや7日に来ないや たましいこぼれて流れる駐車場 落ち着け今夜はまだ6日だ 今まで一度も裏切りは無いだろ 紙切れひとつで金魚をすくって も一度すくって土に返す時 ヨーグルトのスプーンを立てて ペンで名前を書いて拝んでた レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド  男ばっかりの夏のお楽しみ いつも曇りで断崖絶壁 白黒してるきびしい横顔 「人生は長い」聞き流せない 食えよ喰らえよ若いんだから ここから絶対入ってくんなよ 独り占めしたけっこういい部屋 ノックひとつで飛んでくうずら レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド  馬鹿と火傷に薬は塗らない お前の付き添い ヨーロッパくんだり 河を映して崩れた瞳を 抱きしめた時だけ本当だったな 父親の手が悪ふざけをして 死んだ息子の好物を配る ひとりひとつの固い固い桃 知らず知らずのタフなメッセージ レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド  僕の愛情がひとまわりして そこらじゅうが喜びはじめて 喜びすぎてついやってしまった それでもうれしい誕生日が来る! レジェンド レジェンド レジェンド レジェンド
さばーく柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子言っちゃうばかも 言えないばかも どっちもばか のうなしの憂い いっちょまえに いきぬきしすぎ せいせいしすぎて こわい  ラブレター ラブレター 日々の支え 悪趣味バーで 待ってて 暇してまして 羽目外しそう  温泉が出るんだ センスだけで掘ってやんだぜ ポリカーボネイト ポン・ワッツ・オン かんちがい はずかしい あーあ  さばーく さばーく ハウス夢みる野生のあなた ソウル・ル・ル・ルール テレビぱきんと 割れしゃれこうべ  まったくね (がっかりね) ごめんね (てんてんてん) 歩いてオアシス行こうかね あるのね世界に まさか世界が  ユー・アー・マイ・ファイア 土手に呼び出して 星影迫る この一本道で 沈丁花 んふふ 金木犀 んふふ まんなかで 折れ曲がる季節 すきっぷ すきっぷ すきっぷ すきっぷ すきっぷ すきっぷ すきっぷ すきっぷ すきっぷ すきっぷ すきっぷ すきっす 言っちゃうばかも 言えないばかも
サン・キュー柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子さけがのみたきゃはかばへいけよ ポンしゅにしょーちゅなんでもあるぞ じじいもばばあものろいはしない さけがのみたきゃはかばへいけよ  さけがのみたきゃはかばへいけよ ポンしゅにしょーちゅなんでもあるぞ おまえのにょうぼもこどももいない さけがのみたきゃはかばへいけよ  さけがのみたきゃはかばへいけよ ポンしゅにしょーちゅなんでもあるぞ こころのやさしいひとしかいない さけがのみたきゃはかばへいけよ  さけがのみたきゃはかばへいけよ ポンしゅにしょーちゅなんでもあるぞ おまえのにょーぼもこどももいない さけがのみたきゃはかばへいけよ
雑感柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子だんだんと消える霧の中を走って行く この調子なら明日には静岡くらいには着くはず 私ほど運転が上手い人もなかなかいないです 車よりバイクの方がぜったい速いときがあります  どこにだってあるものでもこことそこじゃちがうので ここにないからどこかにあると思って来ただけです 毎日のせいで涙を流す暇もないだけです 片目で歩いているのを偉いって言われるのも妙です  霧の中をありえないような速さで行く 考え抜いた末にしたことで恨まれて愛される 積み木を崩さないように見ていないとこで押さえている ように見せかけていつだって離せるのは私です  揺れながらあたたかい朝を待っているだけです あなたなんかにはきっと一生分かるはずない夢です 染みついたものばかり抱き寄せて眠らせている ずっと勇気になって私のとこに住んでるだけです  どこのあたりにキスをしたらよろこんでくれる それはそういう野原に出た時のためとっておく トイレの鏡に映る私は私を焚きつける 諦めない顔と目つきは格好良くてしびれる  車はぜったい羽根や自由ではないです エンジンかければ誰でも動かせる危ない 手招きをされてもまなざしをくれたって行かないです 私には私にしか分からないことがあるんです  頼りにしていた人が死んで途方に暮れている この羊の前でどんな私でも羊は羊です この頃は暇なのでこれまでの分まで黙ってます ここは夢の中だから何をしてみたっていいんです  いつもの扉を開けて私はどこへでも行く 続いてはさらなるあたたかい夢のなかほどを行く 毎日のせいで涙を見落としているはずだから さあ今ならいくらでもやってみて全部受け止める  霧が晴れたら紺色の空に点々と星粒 給料から年金が天引かれて心底腹が立つ 腹が立つ自分でも驚くくらい うーん、腹が立つ 行けるようになったから行きたいとこに来てみただけです 来てみただけです 来てみただけです
Synergy柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子・岡田拓郎ねずみ色の羊雲に染み込み 日増しに澄み渡り潤むオレンジ まだまだ良くなりそうなシナジー どこでどう巡り合い 同じ季節に寄り添って どこでどう分かれてくのか出口は  山道 葉っぱを ふみふみ 焚き火を 囲んで 月並みなものを放り込んで焼いて 火の前ではちょっと霊感の感度も過ぎて振り切れる 煙の 前でこうして いるから ピンときた  いっしょに会社起こしてオフィス構えようか 悲観に楽観に展望にバカンスも 信じているだけで 怖くなくなるおまじない 蛇くらいしか避けられない 2歩戻って5歩すすむ秋  ねずみ色の羊雲に染み込み 日差しになり代わり馴染むオレンジ まだまだ良くなりそうなシナジー どこでどう託し合い 同じ景色に飛び乗って どこでどう捧げ合うのか持ち物  あっという間に死んでしまうし 始めよう いろいろ首かしげる前に 始めよう 信じているだけで 怖くなくなる思いつき 信じているだけの 柱に細い松の木 信じているだけじゃ って日の迫る静かな息 やりすごしても乗り越えても 自然と明けてしまう夜  ねずみ色の羊雲に染み込み 東に透き通りたなびくオレンジ まだまだ良くなりそうなシナジー どこでどうこぼし合い 同じ地面に広がって どこでどう乾いていくのか期待は
白い椅子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子・岡田拓郎もたれる背もない 青い壁までもやや遠い かわるがわる人が来る白い椅子 一度ひやかす膝の骨を それから風をはらう うるさそうに動く右左に手首が  建物の壁の途中 たまたまくぼんでいる そこに置いて座られる 日に焼けて白い椅子 「栞のようですね。影が」 ひさびさの柔らかさが 嘘か冗談に聴こえて面倒で無言  もたれる背もない 青い壁までもやや遠い かわるがわる人が来る白い椅子 一度ひやかす膝の骨を それから風をはらう うるさそうに動く右左に手首が  ひとつだけ短い脚 揺れたらがたつくのを 左に傾いたままみおつくし 凪のようなしけのような お天気はどれも物悲しい それを情緒と思い込み安心して無言  伏し目の半円弧を突き刺し 大げさにトラックを回す 花屋のお決まりのあいさつに 動かないまつげの先 足を組み指を噛む理由を気にして 言わずに分かってくれる人が好きで無言  もたれる背もない 青い壁までもやや遠い かわるがわる人が来る白い椅子 一度ひやかす膝の骨を それから風をはらう うるさそうに動く右左に手首が  もたれる背もない 青い壁までもやや遠い かわるがわる人が来る白い椅子 一度ひやかす膝の骨を それから風をはらう うるさそうに動く右左に手首が
ジャケット柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子ジャケット 最高のジャケット ジャケット ジャケット 最高のジャケット ジャケット  銀河から落っこちてみたとばかり気取って揺れている 木が刺さったとこから見える真っ暗闇が誘ってくる 完全な姿で著しく欠けているのにお澄まし顔 君は君の魅力のたった1%すら分かっていない 風はずっと向かい風 寸前にちょっとつむじ風 握った手の中のどんぐり すべすべできらきらしてる  ジャケット 最高のジャケット ジャケット ジャケット 最高のジャケット ジャケット  ポケットはすごく小さい 何を入れたらちょうどいい 洗ってまた使うなんていったいどこの言葉ですかあ? 思い浮かべるあなたはいざという時もお澄まし顔 今こそ暑さ寒さ恥ずかしさ痛々しさひとりじめ 日も短くなってきた ステンドグラス粉々 さくらんぼの皮でくるんだ 石ころがちらちらしてる  ジャケット 最高のジャケット ジャケット ジャケット 最高のジャケット ジャケット  ポケット 線だけのポケット ポケット ポケット 線だけのポケット ジャケット
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ジョイフル・コメリ・ホーマック柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子道端には ジョイフル・コメリ・ホーマック 来るな春よ ジョイフル・コメリ・ホーマック  あれやこれの使い道わからないまま ひんやりした銀色の筒をなんとなく買ったね  道端には ジョイフル・コメリ・ホーマック 店はいつも ジョイフル・コメリ・ホーマック  自転車に乗って坂道を雨に打たれ 駆け込んで自販機のあったかいボタンなんべんも押したね 道端には ジョイフル・コメリ・ホーマック  だれにも内緒でバス停の片隅 丸太ひとつの手作りベンチこっそりと置いたね  道端には ジョイフル・コメリ・ホーマック 道端には ジョイフル・コメリ・ホーマック うんざりするほど ジョイフル・コメリ・ホーマック 行くな春よ ジョイフル・コメリ・ホーマック  No one knows your mind. No one knows your mind.
好きってなんて言ったらいいの柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子れんこんの穴にお箸を詰めて 冷蔵庫にそっと置いておいて 見つけたきみは何も言わず お箸を抜いて支度を始める  そんなくらいの溝に苛まれて はげしく怒りを覚える なにもかも許せてしまうのは とても品が無いことだと叱られる  70才と15才と深夜の4丁目で 知らない飲み物飲んで 真っ昼間の5丁目で グレープフルーツジュース飲んで ふたりとも一日二度眠るらしい  そんなくらいの友達でしか 過ごせない店が有るんだという 70才は15才を70才だと 15才は70才を15才だと言う  みずうみ枯れた訳を ここで訊いたら海に失礼じゃないか こんなにすてきなものがあると 心変わりしてずっと見ていようと そればかり見て  安心して心配していたいのにね 忘れたり思い出したりに明け暮れ 安心して心配していたいのにね 忘れたり思い出したりに明け暮れ  ある時間ある人と ある場所で待ち合わせするしか この街で息をして靴をはく理由が無いの 昨日からずっと明後日の 目覚まし時計をかけて 今日からずっと明々後日の 服を着て  安心して心配していたいのにね 忘れたり思い出したりに明け暮れ 安心して心配していたいのにね 忘れたり思い出したりに明け暮れ  パパパヤパパパヤパパパヤパパパ
すこやかさ柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子旅から帰った思い出が たのしいことばかりなら よどみなく青くすらすらと 話し続けたら  イメージの中では何週間も何年間も あたためたはずのやさしさは幻  おそるおそるドアをノックする ノックすると 私が見たのは想像以上の朝 しんとした部屋をそっと行く そっと行くと 見つめ返す すこやかさ すこやかさ  どう?このシャツどう? うーん どうでしょう? うーん どうだろう 低いでしょ 赤いでしょ でかいでしょ 月でしょ もってない言葉で 叫んでるイメージで 以心でしょ 伝心でしょ 努力は大事でしょ  おそるおそるドアをノックする ノックすると 私が見たのは想像以上の朝 しんとした部屋をそっと行く そっと行くと 見つめ返す すこやかさ なだらかな肩
素直柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子・岡田拓郎『ある日から 君の目は空に開き 視線は日差しとして注ぎ』 ふっと出た決まりに座りこみ すがり  『子どもらしくね 簡単ですぐ人にわかる よろこびの言葉でいてね』 不安でほほえみかける  どんな口ぶりで どんな音で 話していたのかなんて自分では忘れる すりかわっていく  ああだったとか こうだったとか そうだったっけ?そうだったって話せないのを 受け入れられないでいる  その声で言ってくれないと わからなくなりそうになる その声で言ってくれないと わからなくなりそうになる  たった一度歌ってくれた あの映画の主題歌は その声でなくちゃ古びて聴くに耐えなくて  恥ずかしさや悲しさは その耳が聴いてくれないと 恥ずかしくも悲しくもなく  君はとっておきの鉛の服 水底で眠り続けるための口実 君は待ちかねた暑さの夏 台風の来た夜  昔に戻って この先を全部知ってしまっていたとして さあ出会うか出会わないか 勝手に決めた 今聴いたのかどうか  君の目が閉じていく わからなくなる 空ばかりになる どうか 君の目が閉じていく わからなくなる 空ばかりになる どうか 君の目が閉じていく わからなくなる 空ばかりになる
スプライト・フォー・ユー柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子新幹線の窓から富士山が見えた 富士山見るのははじめてだった 新幹線には何度も乗ってたけれど 富士山見るのははじめてだった  あいつなんかもう友達じゃないや そう思ってるんだろうな そう思ってるんだろうな 泣きたいほうが涙こらえて 富士山見れてうれしかった いなか者だからね  飛行機から見ても信じられなかったから はじめて富士山見れてうれしかった  窓辺に座るあなたのことを 何度も写真に撮ろうとしても カメラ忘れたり寝坊したりで 結局なにも撮れなかった とっくのとうに日は暮れて  マウンテンデュー・フォー・ユー あるとうれしい泡の飲みもの スプライト・フォー・ユー たまにうれしい泡の飲みもの
セパタクローの奥義柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子Shining Morning 刺されたくなきゃ 長いズボン 長い袖 籠にのこぎり、なた、かま すいかは今のうち冷やしとけらいでんを  すこやかにまっすぐ伸びやかで 節の長さのいいのだけを選んで たおすリズムをうまくやるには サンバサンバそれともルンバ  セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー  竹とれ 節とれ 角とれ さーさーさーさーさっさと起きた起きた 竹ならべ山から水汲んで流せ流せ  そこの人ひまならほらこっちおいで 流しはじめはぜひ町内会長で ちっちゃい子からとらせてあげなきゃ 咲いた咲いたひまわり咲いた サンタサンタ来ないなサンタ 読んだ読んだ7巻読んだ  セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー セパタクロー
大作戦柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子ひっぱり合うひもこっちが強けりゃそっちも強くなる 漕いでるシーソーこっちが重けりゃ釣り合ってくれる 山と山のてっぺんで呼び合ってロマンチック 何から何までたのしいこころに出会った今日です  世界がバランスとってまわってても それでもこのたび自信があります なんだか知らないちからが湧きます いいことしか起こらない気がする  この作戦、大成功する、大成功する、大成功する、大成功する予感 大成功する、大成功する、大成功する、大成功する予感  きっとこの角を曲がればそこにはパピヨンいるはず 世にも不思議な飼い主がパピヨン散歩してるはず そこからあれよあれよとはなしが弾んで喫茶店 行きたいところはないかと訊かれてアゼルバイジャン  こういう具合に世界がまわってても ひたすらサーフィン練習するだけ いらないものまで持ってる気がする 勝手に元気がでてくる気がする  たくさんのチアガールがいる、チアガールがいる、 チアガールがいる、チアガールがいる たくさんのチアガールがいる、チアガールがいる、 チアガールがいる、チアガールがいる  そういうことで世界がまわってても ものかげから太陽を見ている みなぎり溢れてびゅーびゅーしている 最高の一瞬にジャンプできる  スタンドには、応援団いる、野次馬たちいる、 好きな人がいる、こわい人がいる スタンドには、応援団いる、野次馬たちいる、 好きな人がいる、こわい人がいる 100m9秒で走る、9秒で走る、9秒で走る、9秒で走る 100m9秒で走る、9秒で走る、9秒で走る、9秒で走る予感
天使を見てる柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子オールナイトロング ミカエル ガブリエル ラファエル 白けてる ザビエル パスピエール  きのう夜おそくに きみのつくった映画を見たよ  雪景色のなかでおどる女の子 そよ風がたしかにほほに触ってくれて きれいなきもち  オールナイトロング さみしい部屋に 座る3,000円の古いヘビのあたま みんなむこうで燃えている ぼくはなにひとつ捧げる気にならず  しばらく目も開かず景色も見えない 好きなひとの好きなものばかり 集めてしまう  かなしいの集めをやめられないのは なんでだろうね 春はぽかんとしてる
東京メロンウィーク柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク 僕のとこにも来た 東京メロンウィーク  そう 君が思った通り 誰より冴えた眼差しが捉えていた よってたかってばかにされた計画 線路沿い垂れたつぼみが  かたくかたく縮こまった後に 目を覚ました 秘密がやっと明るい日向に 出て大きく伸びをした今日は  メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク 僕のとこにも来た 東京メロンウィーク  メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク メロンウィーク 僕のとこにも来た 東京メロンウィーク  そう 君の信じた通り 誰にも止められなかった情熱は 山をひとつふたつ越え 昇る空も知らない限りに  自信と迷いの雲行き 容赦ない荒野 潤み淀む目だけに確かに 見えている景色の先には  メロンウィーク ああ メロンウィーク 僕のとこにも来た 東京メロンウィーク メロンウィーク ああ メロンウィーク 僕のとこにも  私のとこへも来た 東京メロンウィーク 君が差し出した 東京メロンウィーク 私のとこへも来た 東京メロンウィーク 君が差し出した 東京メロンウィーク
友達柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子絵が描ける友達がいれば 暇してる友達がいれば 会えないのに懐かしくない友達がいれば  ひがんでる友達がいれば 血まみれの友達がいれば 誰かのことばかりしてる友達がいれば  心配ごとは何にも本当にならないよ 君が友達でなんだかとっても得してる ふたつの胸の間にある若い悩ましさに 飛び込む 尻込みするより 飛び込む方を選ぶ  いつか思い付きそう からまる紐がするするとほどけていく答えを 君がそうなりそうに見えなくもない そう思えなくもない 君が友達だって 私は自慢している聞こえないくらいで 呼べばすぐに来てくれなくもない そう思えなくもない  どこかのだれかがうらやんで齧った 爪の先に祈りを 言ってることの半分も分からなくても それは特別な問題じゃない ふたりが親しくしていること以外 それは特別な問題じゃない ふたりが親しくしていること以外  空も飛べそうなのにね 何か悩んでる仕草 何を悩んでいるのさ 君は大変そうに見えなくもない そう思えなくもない 君が友達だって 私は自慢している聞こえないくらいで 呼べばすぐに来てくれなくもない そう思えなくもない
どうして柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子花だんの中で 目が覚めた ひんやりした 土のなぐさめ 足早なんて もんじゃない速さで 通り抜けてく いっせーせので  2時間後には電車にのって舞浜 夏休み最後のディズニーランド ふたりの腕と腕の間に居ると その時ばかりは自分はまるで 人の中でもかなりいい方に入ったような  喧嘩をしても出かけたい土曜日 呼び出された 11時頃 たった一度も話さないままひたすら目指す秋雨の海  ビーチボールや浮き輪を黙々と膨らます 許さないけど遊びたい たまらず海の家を駆けずり回り だけどラーメンも餃子も全く人気が無くて真ん中でにっこり  どうして花を見るように あの時見てくれてたの どうして見下ろすんじゃなくて しゃがんで見てくれてたの  平和も長く続けば続けば遠く 丈夫に見える 11時頃 ぜいたく 孤独 ほつれを望む 滅多なことをしてみないように  解決するには二人では途方もなく 面倒なことがありすぎて 猫を飼うと言い出した時は 私はどたばた転げ回って 反対 猫を飼うのは絶対止めた方がいい  いつもの調子で待ち合わせた 知らない店 11時頃 ふたつ並んだ貝の耳飾り つるつるの服 ぴかぴかの靴  謎の雰囲気担当大臣 私 いくらでもふざけてみせますよ もじもじしててうれしそうなだけ 大事なこと言ってくれないのも 承知しましたこちらも何も聞かず  どうしてあの店つぶれないんだろね 人の居る気配もないのに どうして何度もかけてるのに 市役所つながらないんだろうね  ふたりはすでに仕事に出かけ シーツの皺名付ける 歯ミガキそこに いつものとこに 青い方がちょっと甘いよ エアコン消して テレビも消して またね 星 チャオ 星 星 ハート  どうしてひとりにしてくれるの 私は泥棒かもしれないのに どうしてなにもかものふたを そのつど閉めてないの  気まぐれなんて一度も無くて 必ず守る約束通り だらしなくなくて生真面目で立派 綺麗な部屋に差す薄西日
どこへも行かないで柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子眠らずじっと天井を見ている こぼれるはがれるそういうものを いたいこわいこっちはついに分からない ひとつひとつばらばらになっていくのを  どれだけすごいか追いつかないかってのが どんなかたちにも変わらないように 絶対ちがうけどよく似てる布で くるんで抱きしめて どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで  洗面所の鏡ごしに見てくる 分かるはずないのに分かりたい衝動 足を取られた深い雪の中を 振り返ってくれるけどそっちこそ  どれだけかわいいかやさしいかってのが どんなかたちにも変わらないように 絶対ちがうけどよく似てる風景だって 隙間にはまる どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで  もがきもせずあらがいもせず 見せてくれたようにやれるかどうか 失くすたびにくれるものを ちゃんと持っていられるかどうか どこへも行かないで 絶対ちがうけどよく似てる どこへも行かないで 絶対ちがうけどよく似てる言葉 どこへも行かないで どこへも行かないで  どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで どこへも行かないで
柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子今年いちばんに欲しいものは? そのつぎに欲しいものは? つぎに欲しいものは? すぐに叶えられることは? ちょっとむずかしいことは? きっと無理なことは? 君の好きな人が好き 誰かの言葉ばかり 言ってるのわからないの? 言ってるのわかってるよ 茶柱が立ってた いいことがきっとあるよ うれしい今よりも起きてもないことを信じちゃうよ  ここが朝になったり 夜になったりするように そこが朝になったり 会いたい人に会ったり 寝ないでがんばってたり 目を見て言うよほんとうに 目を見て言うよほんとうに  ある日坂道で考えてた さんさんと日差し浴びた このテーブルにおいでよ その日までがんばるよ 上の階のおやじさんが 今夜も月を見ている 安心して眠って 安心して  なにも変わらない誕生日が 過ぎてった夏の高架 ほっとしてかけた電話 真面目くさった夜の会話 もういよいよ終わりか 踊るように外に出て 踏んだとこから星屑が 舞い上がるきらきらと あの朝昼夜どれのどの時よりも楽しく 久々に通ってみた青い青いもみの木 メリーメリークリスマスフォーユー  ここが朝になったり 夜になったりするように そこが朝になったり 恋しさをこらえてたり 寝ても寝ても疲れてたり わかった全部 わかった全部って思うほど  あーあ すぐに涙がでちゃう 全然泣かないあなたの前で この涙いくつくらいで その涙ひとつくらい あーあ すぐに涙がでちゃう 全然泣かないあなたの前で この涙いくつくらいで その涙ひとつくらい
南国調絨毯柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子ただしく眠るしか能が無かったかのような ついこの間のようなはるか昔があったなら もうこの先はずいぶんつまんないことが 増えたように見えるかな  軽く砂山を蹴った 親指にバッタ 肩にとまった後に黙ってしんとした いつかこうなるの誰が知ってた いつまでも敷いた冬の絨毯の  柄はユートピア とんがったくちばしが並んだ 飛んでったつもりが飛び立たれた ドアの外には砂ぼこりと雪が ひざまずくらくだ 凍りつく甲羅  いつまでも一緒にいるのも心細くなるでしょ いつまでも一緒に いくらでも一緒にいるのに心細くなってても いくらでも一緒に  自分の心も自分でわからないやって水溜りを踏んで 人の心は耳かきついでに聴いたってわかるのになって  見渡せば見渡すほど砂 誰か迎えに来てくれないかな なんてことはないよねらくださん ここには何が入ってるのかな 期待はすればするほど無駄 憧れの見向きもされなかった絨毯の  柄はユートピア どしんどしんと音がした 風か象だか 天井から落ちた埃が冬芽のようで いいもののように眺めた こうなると知ってた ひからびた相談 きりのない紅茶
24秒柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子止まれよ ああ止まれよ これ以上前に運ばないで 車だってそうしたくってしてはいないって 頭でわかってたって でもすでにある楽しみは突然の悲しみを またいで飛んで 肩をなでて 「そこを右に」勝手に指を指す  ただ時計の針を泣いて見つめるだけじゃ 止まらないよ時は ただ去っていくだけ 知って知って知ってばかりなんて あまりにも遠いとこのおはなし  祭りだ でっかい祭りだ 待ちに待っていた今日だ 心よいいよ 失くしていいよ 元気も勇気もやる気もなにもかも 願いはそこらじゅうで 祈りはもう十分足りてる 世界はきっと泣いてくれてるはず 私が家に帰って突っ伏すまで  ただ時計の針を泣いて見つめるだけじゃ 止まらないよ時は ただ去っていくだけ 止まることを責めてもくれないなんて あまりにもひどいおとぎばなし  点と点のあいだに金の糸 たとえばあの人の生まれた日と今日を足したら 24になったってきれいに導かれても うすれて かすれて 忘れていくようで 見えなくても消えない電気のひもにみえて ひっぱってみたってつながっていなくって どうしてここでこんなに  24秒を数えても 時計の針が進んでいくだけ 無邪気に袖を引っぱる毎日に ついていきそうになる私よ  もうちょっと待って もう少し待って 24秒だけ数えて もうちょっと待って もう少し待って 24秒だけ数えて  もうちょっと待って もう少し待って 24秒だけ数えて もうちょっと待って もう少し待って 24秒だけ数えて
ニューポニーテール柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子わたしからあなたへの手づくりのプレゼント わたしがずっと使ってきたわたしをあげる! わたしからあなたへのまごころのプレゼント 使い古してきたからできるだけ早く捨ててね  わたし、わたし、下は女、上は男 わたし、わたし! 下も上も使いきって あの波を越えて行けば きらめく砂浜 太陽の腕で眠る  わたしからわたしが消えて真っ青な空と海 目にみえるものはすべてサファイア、ルビー  肉となるための今日、血となるための昨日 骨となるための今日、すみれの花 すみれの花が、すみれの花が すみれの花が、すみれの花が  わたし、わたし、下は寒い川の中 わたし、わたし! 靴無しでは耐えきれない 耐えてこの川を行けば ひらけた山道 汗が光る額  わたしからわたしが消えて真っ青な空と海 目にみえるものはすべてサファイア、ルビー  このからだ何も無い ついに目玉だけになって これ以上無いくらいもうなにも無い! わたしからあなたへのプレゼント、プレゼント プレゼント、プレゼント、もう床が抜けそう  わたし、わたし、下は砂漠、上はひみつ わたし、わたし! つに目まで無くなったら 目の奥に見える景色 万華鏡の壁ぎわに張る虹のくもの巣  わたしからわたしが消えて真っ青な空と海 目にみえるものはすべてサファイア、ルビー わたしからわたしが消えて真っ青な空と海 目にみえるものはすべてサファイア、ルビー  さんご・ダイヤモンド・パール・プラチナ さんご・ダイヤモンド・パール・プラチナ さんご・ダイヤモンド・パール・プラチナ
ばか・あほ・まぬけ柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子朝焼けのふたりはせのびを競う 肌にのこった暗やみをほろう 見守るもの見てるもの何ひとつないのが 自慢の時間、寝ても覚めても進まない  ほとほと疲れてお手上げの夜更かしで むずかしい本もついにめくるページがない  あごがうえを向き 顔があらわれる みすぼらしいポストには 分厚い本がまた届く  高い買い物や待ち合わせの時間を 責め合うちからで磨かれていくひみつ 気づいた生き物はだんまりを決めこんで ゆくえを占うかけごとでもりあがる  目玉と目玉になったあとに奴らは どういう言葉で話し始めるのだろう  いただきで二人は焼け焦げて立ち尽くす 景色にあふれるひとやものに飛び上がる
ファイトクラブ柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子こんな夜中に電話をかけるあの男はあたまがおかしい それを今かと待ちかまえてるあの男もあたまがおかしい そんなふたりのあいだにはさまってにこにこしてる女のあたまが きっといちばん、やっといちばんおかしくなったらせーのの合図で なぶりあい、なぶられあい、なぶりあい、なぶられあい  あの子いいこねと鼻をきかせる女のからだうつくしい あの子いやだと目を光らせる女のからだうつくしい そんなふたりのあいだにはさまってにやにやしてる男の顔は おおかみのような目、光もなにも無いけど いっぽんあしで立ってるすがたを なぐりあい、なぐられあい、なぐりあい、なぐさめあい  夢をみた、女と女がこっちを見ながらひそひそ話して ふたりは一緒にとびらをくぐって光の中の光の中へ 男と男のあいだにはさまって突然に目が覚めた男は 派手なパーマ、思い切った水色、サンバとタンゴのあいだのリズムで なぶりあい、なぶられあい、なぶりあい、なぶられあい
変な島柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子変な島 変な島 変なところに島 変な島 変な島 変なところに島 どうしてそんなとこにひとりで 見つけてもらうの待ってたら 見つけてくれた 森の影 森の影 森の影に枇杷 森の影 森の影 森の影に枇杷 どうしてそんなとこにひとりで 見つけてもらうの待ってたら 見つけてくれた 袖の中 袖の中 袖の中にひよこ 袖の中 袖の中 袖の中にひよこ どうしてそんなとこにひとりで 見つけてもらうの待ってたら 見つけてくれた 見つけてくれた 見つけてくれた
ぼくめつ柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子からだがすごくすごく寒い 具合がすごくすごく悪い めまいと震えがひとつずつ 交互に指をかじってく あの時座り込んだことを 倒れたって言うのかな  人に埋もれて眠りたい 肌に埋もれて眠りたい 前歯ばっかり大きくて はだかみたいなねずみを見たよ 熱にやられた脳の奥で 残るあの日の 遊園地 動物園 水族館  走る煙が走っていく 道を煙が走り抜ける 聖火リレーのインチキに  本気で怒るひとの手に 目玉の溶ける温度の炎 骨もなくなる温度の炎 本当の炎があるのなら 燃やしつくして見せてみて
ぼちぼち銀河柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子ぱらぱらぱらと鳴り出した拍手に 連なる熱のお下がり 伸ばす手は当たっちゃうガラス張り ここはまさか銀河 ララルラ  ゴールデンレコードの中では 意気投合に散々あったじゃない 話し合いに化かし合いに 大笑いに泣き 反対に賛成も 耳元で怒鳴ってよもう一度 なんのこれしきもあえなく空振り なすすべなくはなればなれ  引き寄せ合うひかりもなつかしい 星真似の夢 ぼちぼち行こうかねって吐いた息の白さも消え 遠い記憶のせいでちと引きずるね ぼちぼち行こうかねって声も響かない  体の中の真っ暗闇のカーテン開ければ いっぺんは親に見せてやりたい光景 かんかんかん鍋ぶっ叩いても吸い込む蛇腹 扇風機に嘆き ああ  言った覚えのないバイバイさよなら 旅立ちまで321数えてくれる人がいないなら 数えてあげたい 気持ち分かる だんだん身を切る寂しさと見間違う寒さ びりっと破ってきたは漫画4コマ 凪いだ海に浮かぶラッコたち  引き寄せあったはじまりの頃も色だけの夢 ぼちぼち行こかねって思い直しても指が動く いい思い出のせいでやっぱ引きずるね ぼちぼち行こうかねーっ  伝わるとしたら 声になる前の息になる前の こっちに吹いてこようと そよぐ風をひるがえそうと待っていた花びら になる前に吸った水も知るには知るも ためらいもなく別れ別れ別れ また別れたことさえまだ遠い  引き寄せ合せあうひかりもなつかしい 星真似の末 ぼちぼち行こうかねって思い出し笑い おかげさんで万年光年 お隣さんとすれ違うまで ぼちぼち行こかねーっ
ポイズンレークパーク柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子心がね心がねって胸のまえで 心がね心がねってまるをつくって そこに心なんてあった試しが無いけど まるいかたちが月に似てるね  空気がね空気がねって息を吸って 窓がね窓がねってさびしがるけど 置いた花をけろりと忘れて 枯らすよこがおが心づよいね  1・2・3 1・2・3で魔法がかかって 1・2・3 1・2・3で鳥になって 飛んで行きたいといつも言うのに 家を買う人を好きになるね
マンドリン・ピアノ・デュエット柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子読めない漢字の連続で 何度も電車を乗り間違える 桜が道に散っている 何一つ春のかがやきが無い 川と、 山と、 海と浜  趣味で続けたマンドリン 聴かせてみたいと思ってたけど あなたの耳にたんぽぽの 綿毛が詰まって知らんぷり  僕はピアノをたくさん弾くよ 私は歌をおおきく歌う からだの色がピアノに似てる だから仲良くできるはずだよ  私が歌っていても 僕はピアノに夢中 どっちが大事かなんて 決して選べるものか ひとの住まないとこにふたりで 住んでみたのはいいけれど 僕がピアノを弾いてるあいだ 私はどこか出かけてる  見上げてみると君が見える 私は僕のうしろで歌う 恋のはなしをしいてるあなたは かわいいけれど死んだような目  だから、だから、 だからピアノを弾いていて 聴いて、聴いて、ほらマンドリン  だから、だから、 だからピアノを弾いていて 聴いて、聴いて、ほらマンドリン
Movie Light柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子・岡田拓郎・香田悠真Hey なんだか変だよ 予告はまるく白い光のエンドロール キャラメルを塗って舐める本の端 紙の味の甘さにめくるのがとまらない指  波打つ絨毯のふくらみで 沿ってゆがんで澄ます脚の影 ここからなにが起こるんだろう? となりからひらひらみみうちが 「ずっとずっとこうだよ」  映し出される人がまどう 灯ってるMovie Light ラブラドールの波にこのまま眠ってしまいそう ハプニング 逃げよう 早く凪の瀬へ さきみだれる花のよう 風のうずまくホール 今日は何かが変だな  ふきだまるうれしい日 かかげられるかなしい日  Hey おとなしいムーブメント つぎつぎ消える腕 笑い合う声を残して ひとつずつ電源を切る 足の耳の指の腹の胸のおでこの どうしたの?こんな怖いところからは わけもなく立ち去らなくちゃ あたたかい 安らかでうそみたい 「きみだけなら連れだせる」 みみうちににらむでもなくまばたく  暗くなったからだに 残ってるCurly Eyes まるまり反射に身を乗り出している 遮り 応える 灯ってるMovie Light そこまでどれくらい 跳ね返ってくるまで待つしかないあいだに  へそまげるうれしい日 つぼみ咲くかなしい日 変じゃなかった日はなかった  窓閉ざすうれしい日 飴を撒くかなしい日
目の下柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子・岡田拓郎何も無いけどここへ 外の空気を吸いに どうということもないよくあるお出かけ  影、雲、木の幹、傘、あたる雨の粒、数 大きいだけでときめき  交わす言葉はひとつだけでも 枝葉をつけては伸びて そうだったら、そうかも、そうでありますように  声、足音、衣ずれ、冷蔵庫の開け閉め 大きいだけで怖い  目の下にくすんだ赤、黒、乾いた白 拭うのもちょっとためらわれるくらい 話す素振りもない 持っておけないのに離しがたい ひとり噛み締める落ち着かなさのにぶい色 ひとり噛み締めたい楽しさを守るにぶい色 ひとり噛み締めることだけに似合うにぶい色  涙の出るほど花や陽がきれい こんなことあるんだね、本当にきれい いきなり飛び立ち戻らない鳩の群 そろそろ閉店の駐車場を出て  もうすこし遠回り 花屋の旗たおれてそれきり 月の目だけでは飽き足らない 手に余る目を欲しがる空騒ぎ  目の下にくすんだ赤、黒、乾いた白 拭うのもちょっとためらわれるくらい 歪む呼吸もない口元を通って下へ下へ 流れて落ちるだけで長い長い手紙のよう  直す余地もない襟を 直すふりも空々しい 拭うのをずっとためらって 目の下にくすんだ赤、黒、乾いた白 ひとり噛み締めたい楽しみを守るにぶい色
Your Favorite Things柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子・岡田拓郎・香田悠真息も詰まる夏 天井まで届きそうな背 目の耳のおかしくなる できそうでできないダンス できそうでできないウェーブ これはなんの香り 長い白い中指  きみの好きなロックンロールを ひとりで見ているよ 瞳と瞳に映る星が同じだった頃を だめもとで思い出す 瞳と瞳のあいだに トンネルがありますように 今は好きじゃないとしても  東に流れる雲を眺めながら バスに乗って山のふもとまで行くこと Your Favorite 誰からの誘いがあっても 忙しい恋人となんとしても過ごす週末 Your Favorite  どうしても心が踊る細さやうるささが 先生になってしまったら ドアから出て公園へ わたしの人生で夜更けと網タイツといえば きみだけじゅうぶん おおげさでなく  きみの好きなロックンロールを ひとりで見ているよ 瞳と瞳に映る星が同じだった頃を だめもとで思い出す 瞳と瞳のあいだに トンネルがありますように この景色をそのまま  さかさまに映し出すような 集めて写し取るような 気のせいと素通りされても まあいいかとも思える きみの好きなロックンロールを ひとりで見ているよ 今は好きじゃないなんてこと とても考えにくい
夕日柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子大人子どもおじいちゃんおばあちゃん孫 なにもかも渡って行く道路 思わぬとこに猿の置物 へー、みゆきも住んでたんだ  こんなとこで出来るのお勉強 酸素炭素水素窒素空虚 知る人ぞ知る歯医者の窓 へー、なおみも住んでたんだ  どこで適当に聴いても泣けてた曲 レコード買って聴いてそうじゃなくても宝物  疲れたからお茶でもどう? お酒でもぜひどうぞどうぞ そのついでに夢を話すと 海も川も土も全部欲しいよう  奥が想像できない顔だけみたいなマンション へー、ここにきょうこも住んでたんだ  夕日のこと話したいけど 話すことが無いの不思議と  こんなところに住んだらベランダで告白しよう へー、ここにあゆみも住んでたんだ
ゆべし先輩柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子岸田繁ゆべし先輩 もう忘れてしまいましたか先輩 白い肌 ゆべし先輩 春が来ても冬が来ても先輩 黒い肌  陸上部に入って ハードル飛び越えて もう後ろも振り向かない ゆべし先輩 ゆべし先輩 もう指でぷにぷにできないの  ゆべし先輩 岡山に来たらふと思い出す先輩 白い肌  ゆべし先輩 ラケットが風を横切る先輩 黒い肌 ゆべし先輩 ひとりだけ球がおそいよ先輩 黒い肌  テニス部に入り直して 土にまみれてるうちに 過ぎ去っていく青春 ゆべし先輩 ゆべし先輩 もう外で運動もしないから  ゆべし先輩 春が来たらお別れですね先輩 社会人 ゆべし先輩 残業終わり街をとぼとぼ 先輩 先輩
ようこそ柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子ようこそ よく来たねここへ 岩だのなんだの乗り越え 周りの反対も押し切って 高速も通ってなくて電車も週に1本2本 ロイホにもスシローにも一苦労 スナックは街にひとつ ひとりぼっちのふりしてたけれど そんなことはただの一度もなかったんだけど ようこそ!言ってみたかったんだ今日こそ ようこそ!言ってみたかったんだ今日こそ  ようこそ 早く入りなよ家に 風呂場のシャンプーリンスどれでも 冷蔵庫の中こっち麦茶 こっちそば茶まぎらわしい色 毛虫がたまに降ってくるけど 悪さしないからよけといて 言ってなかったけどこちら 一緒に暮らしている人 ひとりぼっちのふりしてたけれど そんなことはただの一度もなかったんだけど ようこそ!言ってみたかったんだ今日こそ ようこそ!やってみたかったんだ今日こそ ようこそ!言ってみたかったんだ今日こそ ようこそ!やってみたかったんだ今日こそ ようこそ
ラッキーカラー柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子いつも夜が遅いふたりのため喫茶店をつくろう 歩いて行けて歩いて帰れるところにつくろう 雪で止まった電車の窓に遮られ消えるためいき 今日の終わりをなぐさめる火曜定休の店を  君の悩みは聞けば聞くほど仕方がない いつか死んじゃったらどうしようって  ラッキーカラーの深いイスにもたれて 黒い水をすする さっきから目が合わないね 今日のラッキーカラーの深い海にのまれて 身動きの取れないすーすーしてるくちびる  面白いことだけ好きなあなたのために ある日突然空っぽになった部屋をどうぞ 壁が倒れて急に野原の真ん中聴く強いざわめき 裸のままで寝たらしいあなたの凍えて光る腕  これは神様の捨てちゃいけない落としもの どこでそんな風に思ったっけ  淡々とした愛がわからなくなって すぐに地図を見てる いくつも灯台があるね 今日のさっきまでが急になつかしくなって 気づくなら気づくようにぶるぶるぶるしている目  なにも悟らないで なにも承知しないで かばんを開けたのや上着を羽織るのや 席を立つのも意味なんてないよ  ラッキーカラー・ラ ラッキーカラー・ラ ラッキーカラーは黄色とオレンジ  急に離れることのできないふたりのために 毎日少しずつ広がる岸辺と岸辺に住み いつか橋をつくろう
リスが来た柴田聡子柴田聡子山本精一柴田聡子山本精一ぼくは好きな人の名前が どうしても思い出せない ここまで出かかっているのに ノドの方まで出ているのに  リスが来る リスが来る ずいぶん平たくなったな  きみはどこか理不尽で いつもいつも不可思議で ぼくは部屋のあかりをまるで 朝まで消せはしないんだ  ぼくはずっと覚えてる きみはみんな忘れてる なんだかうまく言えないけど そろそろたぶんお別れだ  リスが来る リスが来る 今日もすごく怒ってる?  こどもの頃から手癖が悪い 欲しいものはなんでも盗む 別に食べたくもないけれど 変な顔になるばかり  リスが来る リスが来る ひどい悪口を言いながら  リス リス リス リス リース リス  リス リス リス リス リース リス  ダイエットしながら 太ってんじゃねー!!
旅行柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子飛び跳ねようね防波堤の上で ぎりぎりになってぎょっとしてほっとしようね 肩組み合って割れる波を見ようね どっちかがどっちか落っことそうとしてみたりね  長く感じるな道 道 道 さっきのは嘘 嘘だったんだってば  帰りたいでしょ だけど帰れないんだよ うっすら気づいてるけど それでも来たでしょ 話したいこと話そう 思いつくまま話そう 全部話せなくても良いし  どっちかがさらけ出したらどっちかがさっと冷めて そうしたら戸惑いからだんだんと勇気になって どっちかはちゃんと食べてどっちかはそうでもなくて そうしたらやっぱここはだんだんとトマトジュース  怪しい門をくぐるくらいならいっそ 引き止めたいけどようやくのってきてるよ散歩 どこまで歩くの暗い中をずっと とりあえず前に足を出していたらいいよ  見て!「世界はーつ」だって!なんで? 違うよ!「はーつ」じゃなくて 「世界は一つ」だよ  できることなら転げまわりたいかも よろこびにまかせて 終わりがあるなら 次もあるけどそうも思えないような 浮き輪で浮いていても戦々恐々なんだよ  観光地の手すり 売店 着ぐるみ 旅館で聴くサンバ ボサノヴァ 一瞬だけ月  星を見上げないで コンビニの前で 暇だったって怒って こんなとこに来てまで  帰らないなら帰らないままでも 言い訳もできそうなずっとひどい雨 恐くなったらくっついて名前呼び合おう うるさくて夢も覚めそうな夢を見ているのに気付いた? 気付いた? 今は牧場を走っているのに気付いた? 気付いた?
Reebok柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子・岡田拓郎こうしてるのもよして ラテでも買いに出ようよ 投げ出した右足で空中に描く丸 着替えない服を見てもう何日だろう  いまにも雨が降りそう むこうの空もにび色 この部屋を見渡しても 傘以外しかない のけぞって笑う かわいた喉がせきこむ  背中から巻きついて かたにあごを置いて 犬のまねをしたら泣き出した 信号が変わったら かんたんに腕をほどいて  踊るように雨のなかを 光も影も連れずはじけ飛んで きみが笑えば笑うような つまらないわたしで居させて  思ったよりも降るね びしょ濡れのパーカー冷たい 雷で聴こえない 氷を口に転がして いい匂い なんの木? 割れた香水瓶  染みないの?その白のReebok そこそこ濡れてて不快 犬をなでてたら泣き出した いいかげんに買ったひとつの傘に寄り添い  そんな必要もないほど つよく抱きついてくすぐる どこに行こうか? きみの行くところに行くような つまらないわたしで居させて
わかっているのに柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子ふたりで読めない手紙送り合ってため息ついて パンパンパンパン パパパパパパパン パパパパパパパン パンパンパンパン パパパパパパパン パパパパパパパン わからない言葉をわかろうとしてため息ついて パンパンパンパン パパパパパパパン パパパパパパパン パンパンパンパン パパパパパパパン パパパパパパパン  こんなに泣いて耳鳴り 鼻水ズルズル止まらないのに きっとかみさまほとけさまには 目も耳も鼻もついてないんだ  読ませる気のない手紙送り合ってため息ついて
忘れたい柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子しみのあるカーテン しおれてるサボテンたおれてる そとのあかりは100点満点 軽々持ち上げる黒いバイク  すすきむせび泣く公園 口をきかないで立つ街路樹 タイヤには切られた跡が四つ 踏切が開くのをじっと待つ  忘れたいことを忘れても 忘れられないことを忘れても 忘れても忘れても まだまだまだまだ忘れたい  しずかに閉まるドア 枯れたら愛を失くす窓辺に 最初から枯れたように咲く もう枯れてしまった白い花  おしゃれなコーヒーカップ もらいものだけで生きてる興奮 神様指差しわらっている もっともっと笑ってよ もっともっともっと  忘れたいことを忘れても 忘れられないことを忘れても 忘れても忘れても まだまだまだまだ忘れたい  忘れたいことを忘れても 忘れられないことを忘れても 忘れても忘れても まだまだまだまだ忘れたい
ワンコロメーター柴田聡子柴田聡子柴田聡子柴田聡子2丁目の吉田さんのとこのワンコのことだけど こないだの祭りの日の夜に迷子になってからというもの 呼べど叫べど探せど出てこないよ どこいったの? なにあったの? まるで葬式吉田さんち  ワンコロメーター ワンコロメーター おしえてワンコロメーター あの子のとこまで何メーター? なぞめいた番犬レーダー  ワンコロメーター ワンコロメーター おしえてワンコロメーター あの子のとこまで何メーター? なぞめいた番犬レーダー  ヒマラヤの奥地のテレビ番組中継の アナウンサーのうしろを通り過ぎようとするこども 満点の笑顔 めずらしいもの見てみたいよ そろそろ帰ろうとしてるその子が連れてるワンコが  ここにワンコがいるぞ 吉田さんちの吉田さんちの ここにワンコがいるぞ きみのワンコがいるぞ  ワンコロメーター ワンコロメーター おしえてワンコロメーター あの子のとこまで何メーター? 3684キロキロメーター  ワンコロメーター ワンコロメーター おしえてワンコロメーター あの子のとこまで何メーター? 3684キロキロメーター  遠すぎるよちょっと遠すぎるよ 時が過ぎると人になつくよ  遠すぎるよちょっと遠すぎるよ 時が過ぎると人になつくよ  ワンコロリン ワンコロリン コロリン ワンワン コロリン ワンコロリンワン ワンコロリン ワンコロリン コロリン ワンワン コロリン ワンコロリンワン ワンコロリン ワンコロリン コロリン ワンワン コロリン ワンコロリンワン ワンコロリン ワンコロリン コロリン ワンワン コロリン ワンコロリンワン  2丁目の吉田さんのとこのワンコのことだけど こないだの祭りの日の夜に迷子になってからというもの 呼べど叫べど探せど出てこないよ どこいったの? なにあったの? まるで葬式吉田さんち  ここにワンコがいるぞ 吉田さんちの吉田さんちの ここにワンコがいるぞ きみのワンコがいるぞ  ここにワンコがいるぞ 吉田さんちの吉田さんちの ここにワンコがいるぞ きみのワンコがいるぞ  ワンコロメーター ワンコロメーター おしえてワンコロメーター あの子のとこまで何メーター? なぞめいた番犬レーダー  ワンコロメーター ワンコロメーター おしえてワンコロメーター あの子のとこまで何メーター? なぞめいた番犬レーダー  ワンコロメーター ワンコロメーター おしえてワンコロメーター あの子のとこまで何メーター? なぞめいた番犬レーダー  ワンコロメーター ワンコロメーター おしえてワンコロメーター あの子のとこまで何メーター? なぞめいた番犬レーダー  アア~(アア~) アア~(アア~) アア~(アア~) アア~(アア~) アア~(アア~) アア~(アア~) アア~(アア~) アア~(アア~) ワン!
むぎゃむぎゃ花田ゆういちろう、小野あつこ花田ゆういちろう、小野あつこ柴田聡子柴田聡子ぶらんこしよう ぶらんこ せーのっせーで はしりだす でもやっぱり やっぱり やーめた  どんぐろ おちばを どうぞ やっぱりかえして おねがい しゃぼんだま してるのはだれ  むーぎゃ むぎゃむぎゃ こころが むぎゃむぎゃ どうしてこんなに むぎゃむぎゃ あのこも そうなのかな  おにぎりたべて すべりだい ひとりで かけっこ かげふみ ちらっと あのこのほうをみる なにしてるのかな  ぎゅーわ ぎゅわぎゅわ こころが ぎゅわぎゅわ どうしてこんなに ぎゅわぎゅわ いつか わかるのかな  やっぱり ぶらんこしようって とおくから あのこがよんでる
オーロラRYUTistRYUTist柴田聡子柴田聡子柴田聡子見えるかなオーロラ バス来ないな なかなか はあー ってため息もるんるんらんらーん ぱんぱんになったかばん 何が入ってるの? いっぱいいっぱいいっぱい  あの日の約束をちゃんと覚えてる みんなそろって現地集合 かならず安全に来ること そろそろそっちの方も向かってる頃かな わたしたちももうすぐ!  見えるかなオーロラ 人もまばらな街角 じっと眠るカラス 止まったり進んだり おそるおそるじぐざぐに走った  見えるかなオーロラ 四方八方真っ白 凍りつく世界 あーなめてたアラスカ がたがたがた 揺れる車内 手を離さないように 引っ張りあい いたいいたいいたい!  知らない風景に不安になってきても 音も無くしんしんと降る雪の中を行くと 自然と勇気が出る 自信にだって変身していくリズム  見えるかなオーロラ 寒ければ寒いほど澄んで広がる空 出会えるかどうかは 五分五分のチャンスってとこが面白いでしょ  なにかが聴こえた かみなりのような 想像よりかは インダストリアルな そのあと光った カーテンのすそが ひるがえって頭の上に降りてくる  あれがオーロラ ここまでのことぜんぶぜんぶ忘れちゃったな ずっと見上げていた 目を合わさないまま囁く 「すごーい……」「さむーい……」 そうだ!  そういえばハッピーバースデー! 会えなかった分まで かばんいっぱいのプレゼントをきみに そういえばハッピーニューイヤー! 会えなかった分まで いつ喜んでも同じくらいうれしいでしょ  そういえばハッピーバースデー! 会えなかった分まで かばんいっぱいのプレゼントをきみに そういえばハッピーニューイヤー! 会えなかった分まで いつ喜んでも同じくらいうれしいでしょ
ナイスポーズRYUTistRYUTist柴田聡子柴田聡子こっち向いてよ 今から撮るから 変な顔しないで ちゃんと考えて いっつもふざけて そんなのばっかりで また今度ねって まあしょうがないかって  いつからそんなむずかしくて分厚い本を読むようになったの タイミングの悪い 退屈な主人公 大して起こらない 大変な事態 西日と建物の影を縫って走ってく電車の窓際で うとうとした肩を叩かれて振り返るまばたきの中  いっせいに飛ぶ綿毛 透明な空の手 見えるもの見えないもの 全てをもう信じてしまう こんな時がきたら私はおどろいて立ち止まるはずだったのに  君の主張は 一貫してこうだ 思い出はもっと 目に焼き付けろ 私はそうは 全然思えない 憶えていられないこともあるよ  あの日謝れなかったことをなんとなくうやむやに謝る アイムソーリー ソーソーリー ドンウォーリー ドンウォーリー ハユドゥーイン ハユドゥーイン テイキットイージー テイキットイージー さっきからどこか上の空つまんなそうなほっぺたつっついて 怖がらせないで そんな訳ないよ 絶対心霊写真じゃないよ  終わらないで来週の楽しみ 昨日の夢の中の不思議 いつまでも話していたい こんなこと考える日がくることをぼんやりと知っていたけど  ぎりぎりで青だった横断歩道渡った君と ためらって渡らなかった私 そうだ今だ!行くぞ!  弱々しく見つめない 背中を伸ばし顎を上げて 指でつくった四角 真ん中に据えた君が思い切り地面を蹴って ジャンプして両手でピースをした  ナイスポーズってだけ叫んだ ガッツポーズだけしてみせた ずっと考えてくれてたの? ナイスポーズってだけ叫んだ
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