円 始まり光が芽吹いた円の中 帰り道思い出すまでの間綴る 辿った呼吸や痛みを 私のいつかの姿が「無意味」としても 今日あなたと明日を繋ぐよ  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 始まり光が芽吹いた円の中 帰り道思い出すまでの間綴る 辿った呼吸や痛みを 私のいつかの姿が「無意味」としても 今日あなたと明日を繋ぐよ |
ひのめ 夕暮れ あなたの目だけ見つめてるので 逸れるまでまだ帰らないでいいよね 世界の真ん中 陽が落ちるまでの夢 その夢  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 夕暮れ あなたの目だけ見つめてるので 逸れるまでまだ帰らないでいいよね 世界の真ん中 陽が落ちるまでの夢 その夢 |
その景色 慣れた景色忘れるのも飛び立つが理由と知ろうと 見下ろすこの目の中は無垢な心の在処だった 離れた祈り達も体になった 拾い続けた私の行く末を惜しんでいる私は その景色を忘れないでいたいが返すよ  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 慣れた景色忘れるのも飛び立つが理由と知ろうと 見下ろすこの目の中は無垢な心の在処だった 離れた祈り達も体になった 拾い続けた私の行く末を惜しんでいる私は その景色を忘れないでいたいが返すよ |
塔は白い 正しく混ざった三月の色 あなたと会った庭で積み上げてた 塔は白い どこへ行くのどこに帰るの 余った体が鮮やかな色で汚す 居た詩 走れぬ足射抜いて 怠ける切迫見抜いて また息をするために止まった詩が居るって 尖らぬ心でも刺して 交わる後の話はどう? 見える様に光が当たる場所に 居続けるために這いずる余生 足りない骨が出づる余計  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 正しく混ざった三月の色 あなたと会った庭で積み上げてた 塔は白い どこへ行くのどこに帰るの 余った体が鮮やかな色で汚す 居た詩 走れぬ足射抜いて 怠ける切迫見抜いて また息をするために止まった詩が居るって 尖らぬ心でも刺して 交わる後の話はどう? 見える様に光が当たる場所に 居続けるために這いずる余生 足りない骨が出づる余計 |
小さな亡霊 坂を登って見た あの夕陽を背に従えていた 眩しくて逸らした白い羽追いかけては 飛べそうな気がしていた どうしたって消せないもの どうしたって消えないもの 離れてゆく線なのに私はあの日のあなたに近づいている 小さな亡霊は笑っている どこまで離れたか分からない心を繋げている 繋げている  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 坂を登って見た あの夕陽を背に従えていた 眩しくて逸らした白い羽追いかけては 飛べそうな気がしていた どうしたって消せないもの どうしたって消えないもの 離れてゆく線なのに私はあの日のあなたに近づいている 小さな亡霊は笑っている どこまで離れたか分からない心を繋げている 繋げている |
フェリス 怯え私が隠れている程 部屋の中の夜は星が居ない どうして私は私を続ける 日に日にあなたの国は遠いな 観覧車降りずに追いつくことはないな 絵画似ないと未来も売ろう 誓い合うまいと見ない様相 分かりたくない混み合い朦朧 渡した暗い夜担い申そう 妄想も嘘 追うよ証拠  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 怯え私が隠れている程 部屋の中の夜は星が居ない どうして私は私を続ける 日に日にあなたの国は遠いな 観覧車降りずに追いつくことはないな 絵画似ないと未来も売ろう 誓い合うまいと見ない様相 分かりたくない混み合い朦朧 渡した暗い夜担い申そう 妄想も嘘 追うよ証拠 |
Evacuate/Undertake 走れぬ足射抜いて 怠ける切迫見抜いて また息をするために止まった詩が居るって 尖らぬ心でも刺して 交わる後の話はどう? 見える様に光が当たる場所に 居続けるために這いずる余生 足りない骨が出づる余計  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 走れぬ足射抜いて 怠ける切迫見抜いて また息をするために止まった詩が居るって 尖らぬ心でも刺して 交わる後の話はどう? 見える様に光が当たる場所に 居続けるために這いずる余生 足りない骨が出づる余計 |
See off 羽化したてのままが続いている 今急かされている 校庭で明日追いかけていた 手は振れない老いた目 何度見送ればいい 円の中で亡骸になっていく様を 何度見送ればいい 日々の跡で亡骸になっていく自分を また円の中だ まだ円の中だ  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 羽化したてのままが続いている 今急かされている 校庭で明日追いかけていた 手は振れない老いた目 何度見送ればいい 円の中で亡骸になっていく様を 何度見送ればいい 日々の跡で亡骸になっていく自分を また円の中だ まだ円の中だ |
十二月-Departure 私のいつかの姿を描く旅 終わりに芽吹いた光に気づいた今日だ  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 私のいつかの姿を描く旅 終わりに芽吹いた光に気づいた今日だ |
安全な航海 最初から安全だったはずの旅 ぬるい波にさらわれて溺れている 呼吸はしつつ絞まる首 明日も晴れるといいけど 笑っているせいで歪んでいるのか 怒っているせいで歪んでいるのか 泣いているせいで歪んでいるのか 生まれたての時から歪んでいるのか  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 最初から安全だったはずの旅 ぬるい波にさらわれて溺れている 呼吸はしつつ絞まる首 明日も晴れるといいけど 笑っているせいで歪んでいるのか 怒っているせいで歪んでいるのか 泣いているせいで歪んでいるのか 生まれたての時から歪んでいるのか |
繭 能がない子供の頃から大差ない 今のままじゃ飛べない体 また看取った今日の右側 眠っている守られているね 裸足でも歩ける 優しい繭の外には  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 能がない子供の頃から大差ない 今のままじゃ飛べない体 また看取った今日の右側 眠っている守られているね 裸足でも歩ける 優しい繭の外には |
夏至 濁る目 贅沢な焼け跡に立つ程 選ばない余生も見たい 灯せど消えた今日達の灰を掬い愛しく思う今日だ 春の跡 燃え尽きた火が私を生かした いつかの瀬 消える日の向こうは始まりと似てる 吸った言葉 別れ際の皺 貰った羽で私まだ駆けている 追った黄色 焼きついた朝日 目の前の星 忘れないでいると預かってはいるが  | ひとひら | 山北せな | 山北せな | ひとひら | 濁る目 贅沢な焼け跡に立つ程 選ばない余生も見たい 灯せど消えた今日達の灰を掬い愛しく思う今日だ 春の跡 燃え尽きた火が私を生かした いつかの瀬 消える日の向こうは始まりと似てる 吸った言葉 別れ際の皺 貰った羽で私まだ駆けている 追った黄色 焼きついた朝日 目の前の星 忘れないでいると預かってはいるが |