谷山浩子「天空歌集」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
休暇旅行谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子それから 76億年 ふたりの午後は それから 終わることなくつづき 雲は動かず  長い時を過ごした もの言わぬ山脈と がらんと ただ広い空 なにもない 寒い荒れ地  それは 石のテラスでふたり お茶を飲むだけの 長い午後 気の遠くなるような 長い長い午後  あの日 明け方の駅に 見えない汽車がついて 見えない乗客たちが 手招いた 見えない窓  それから 76億年 ふたりの旅は それから 終わることなくつづき この土地についた  どこかの駅で 地図をなくした ふたつに折れた コンパスの針  ここには道標がなく なんの目印もない それどころか 道もない 振り返れば 今わたしたちが出てきた駅も どこにも見あたらない  はるかな はるかな旅をつづけ 遠く遠くへと 永久(とわ)に終わらない夏休み あなたとわたしの  見上げる彼方 空の高みに 炎と海の 銀河が燃える  タマシイだけが 帰ると叫ぶ 炎と海の 銀河の故郷
約束の海谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子打ち捨てられた 星屑のような テトラポッドの上で あなたは 月を撃ち落とそうと 指でねらって笑う 今夜こうして あなたのそばで 黙って海を見てる やさしく深い 鼓動を今 確かに感じて  時よ 時よ 永劫の中の ほんのかすかな 瞬きだけれど わたしたちは ここに生きてる 寄せては返す 幾億の波の 寄せては返す 生命の真昼 生命の暗闇  どこか遠くで 犬の遠吠え 淋しく空を走る 応えるように 口笛を吹く 空に向かって あなた ひとりの時も ひとりじゃないよ そう話してる きっと 同じひとつの 混沌から みんな生まれてきた  時よ 時よ 永劫の中の ほんのかすかな 瞬きだけれど わたしたちはここに生きてる 寄せては返す 幾億の波の 寄せては返す 生命の真昼 生命の暗闇  どんな時代 どんな嵐にも たとえどんなに つらい時でも あなたの手は離さない わたしの中で わたしが目覚める あなたに出会えた 約束の海 約束の岸辺  時よ 時よ 永劫の中の ほんのかすかな 瞬きだけれど わたしたちはここに生きてる 寄せては返す 幾億の波の 寄せては返す 生命の真昼 生命の暗闇
トマトの森谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子おはよう ここはトマトの森です 光が からだの中を 流れている まだ夢の中にいる 白い朝の きみの目がみつめてる 無限の色  ここから きみのきょうが始まるよ 世界が生まれる ここは秘密の場所 透きとおるアルペジオ 冷たい水 つまさきに キラキラと はじけてとぶ  おはよう ここはトマトの森です おはよう ここはトマトの森です  両手をのばせば きみの指先 宇宙の彼方の風に とどくだろう 始まりと終わりとが ひとつになる くりかえし くりかえし 波のように  ここから きみのきょうが始まるよ 世界が生まれる ここは不思議な場所 ふりそそぐ朝の陽や 風や雨に はぐくまれ あざやかに色づくまで  おはよう (おはよう) ここはトマトの森です おはよう (おはよう) ここはトマトの森です  きみ をほんとに育てる力は きみ のいのちの中に 隠れているんだ  大地から生まれ出た 子供たちの 晴れやかな歌声が 聴こえてくる  おはよう (おはよう) ここはトマトの森です おはよう (おはよう) ここはトマトの森です
小さな魚谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子青い春のせせらぎを 水をけり しぶきをはね きらりきらり 銀色の 背を光らせて泳いでいる  荒い波をこえてきた 凍えそうな寒い冬も ひとつひとつこえていけば いつか会えると信じていた  明日はもっときれいになる もっと強くやさしくなる 音をたてて割れていく 氷が自由な水にかわる  きれいになった わたしをつれて 会いに行きたい人がいる はるかな水の流れをたどり いつかあなたに 笑いかける  今 わたしは小さな魚だけれど あなたへと 泳いでいく 今 わたしは小さな魚だけれど あなたへと 泳いでいく  あなたがただそこにいて 生きている そのことで わたしはきょうも生きていける 日射しに顔を 上げていける  雨降る朝に 風の夜更けに わたしはいつも祈っている あなたの額に輝く星が どんな闇にも 翳らぬよう  今 わたしは小さな魚だけれど あなたへと 泳いでいく 今 わたしは小さな魚だけれど あなたへと 泳いでいく
三日月の女神谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子きみの中の商店街を きみがひとり歩いていたら きみの中の駅前の きみの中のキオスクのかげで とんでもない不吉なものが きみをじっとねらっていた  それは三日月 暗い目つきの月 ほんとにいやな目つきの きみのあとをついてくる きみの中の路地から路地へと さてきみはついに袋小路 どこへももう逃げられない  ほら、いやな気分だね ほら、月が憑いてしまった 暴れてももう遅いよ きみは今夜 ヨコシマな月の女神になった ヨコシマな月のヨコシマな女神  きみの中の商店街を きみはひとり歩いているよ きみは不意に憎んでいる きみの中の公園のハトを なぜそんな害のない 弱い 何もしないハトのことを?  きみは三日月 暗い目つきの月 ほんとにいやな目つきの きみの中で焦げるハト きみの中で焦げる麦畑 街が焦げる 炎も上げず じわじわとただ焦げていく  ほら、いやな気分だね ほら、自分の心臓を 投げ棄てたいような そんな気持ちなのに ヨコシマな月はずっと三日月 ニセモノの月はまるくなれない  何かが狂ってる きみにはわからない 何かが狂ってる きみにはなおせない  何かが狂ってる もう誰もきみを好きじゃない 何かが狂ってる もう誰もきみを愛せない
クルル・カリル(扉を開けて)谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子夜空を動かす ぜんまい仕掛けの かすかなつぶやき クルル・カリル 誰も知らない 秘密の時刻に 何かが起こるよ クルル・カリル  胸躍らせ 待ちわびた 25時25分 たった一度だけの さあ今がチャンス きみの目の前で 扉が開いた ああだけどきみは 今夜も待ちきれず いつのまにか もう眠ってる  時間のネズミが 時計をかじる かすかなつぶやき クルル・カリル 今夜こそ眠らずに 扉の向こうへ 今夜こそ眠らずに クルル・カリル  幼い頃憧れた とても奇妙な草原 扉をあけて 歩いていけば そこで会えるはず もうひとりのきみに ああだけどきみは 今夜も待ちきれず いつのまにか また眠ってる  今夜もきみはまどろみ いつもの夢をみている 夢の中きみは 誰かを待ってる 青白く光る 不思議な草原 いつまで待っても その人は来ない 今夜もきみは待つ 風の中  夢の中ぼくは 誰かを待ってる (扉をあけて 歩いていけば) 青白く光る 不思議な草原 (もうひとりのぼくに 会えるはず) いつまで待っても その人は来ない (ああだけどぼくは 今夜も行けない) 今夜もその人は 眠ってる (今夜もぼくは 眠っている)  扉をあけて 歩いていけば そこで会えるはず もうひとりのきみに 扉をあけて 扉をあけて 歩いていけば ねえ 会えるはず
光る馬車谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子夜空を細長く切りとる 月明りの窓 窓辺にたたずむあなたの影だけを いつまでもわたし みつめてた  あなたの思い出に わたしを残さないで あなたの記憶から わたしをすべて消して  世界のどこにもない街の どこにもない部屋 どこにもいない人 今だけの恋人 今だけの夢を抱きしめた  愛していたことを 風にも教えないで あなたの記憶から わたしをすべて消して  寝静まる青い街並みを 幻影の光る馬車が行く 遠ざかる馬車の鈴の音が あなたの言葉を耳に繰り返す (愛してる きみを誰よりも) (愛してる 時が流れても) (愛してる ぼくは変わらない) 遠のく鈴の音だけが いつまでも消えない  あなたの心に 生きつづけることが 死ぬよりも もっと淋しいの  あなたの思い出に わたしを残さないで あなたの記憶から わたしをすべて消して  愛していたことを 風にも教えないで あなたの記憶から わたしをすべて消して
マギー谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子かすかな鈴の音 通りを横切る 泣いてるあなたの 心を横切る 死んだマギー 身体は 嘘でできている 心は冷たい 記憶でできてる  生きてる人が 影に変わり 死んだあの子だけが 夜の中 輝く  あなたの身体を ガラスのとげが 流れて流れて 心臓のとなり 死んだマギー あなたに くちづけしたよ あなたの悲しい とげを溶かした  淋しさの炎に 焦がされたら あまい悪い夢を 脱ぎ捨てて飛べるよ  かすかな気配が 通りを横切る すべての人の 眠りを横切る 死んだマギー 踊るよ 古い祭歌 踊るよ 踊るよ 凍える真夜中  死んだマギー みんなが きみを忘れても 消せない記憶を 夢に刻んだ 死んだマギー みんなが 死に絶えたあとも 消えない悲しみ 永遠に きみは
やすらぎの指環谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子どんな悲しみも ここでいやされる 星のふる夜の 泉にひたされ つかれた旅人には やすらぎの指環 眠れない子どもには 三日月のゆりかご  たとえばあなたが かなわぬ恋をして 生きていくことが とてもつらいなら わたしをたずねてきて 時の棲む森の 遠い過去と未来が めぐりあう場所へ  最初のくちづけは 涙をかわすため けれどもそのあとはもう 妖しい闇の誘い あなたを迷わせる 小鳥に気をつけてね きっとたどりつけるはず 星座の地図をたどり  どんな悲しみも ここでいやされる 星のふる夜の 泉にひたされ 傷ついた心を 抱きしめてあげる 生まれたままの 無垢な心に返すため  わたしをさがしにきて あなたを待ってる 遠い過去と未来が めぐりあう森で
ひとみの永遠谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子明け方の窓に うつした青空 いつまでも ここにいたい いつまでも このままで  わたしの 視線の 瞬間の 残像 瞬間の 永遠 忘れない 忘れない あなたを……  ふしぎな力が あなたとわたしを ひきよせて ひきはなして そしてまた この朝に  わずかなひととき 言葉をかわして 手をふった 笑いながら 手をふった さよならと  わたしの 視線の 瞬間の 残像 瞬間の 永遠 忘れない 忘れない  あなたを……
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