ひとり暮らしなきごと | なきごと | 水上えみり | 水上えみり | | なかなか減らないシャンプーと 計画的なコンディショナー 浮き彫りになった生活が 愛おしくて腹立つな あぁ、嫌だなぁ 1人深夜のコンビニ あぁ、嫌だなぁ 期限切れの牛乳も あぁ、嫌だなぁ 嫌だなぁ やっとわかってきたんだ ただ慣れてしまっていただけで 暖かさもわかんなくなってたよ だんだん溜まっていくポスト 効率的な洗濯で もう、ひとり暮らし なかなか減らない体重と 健康的な食生活 泣き虫になったはずなのに 少しも変わらなくて腹立たしいなぁ あぁ、嫌だなぁ 1人深夜暗い道 あぁ、嫌だなぁ 期限切れの感情も あぁ、嫌だなぁ 嫌だなぁ やっとわかってきたんだ ただ慣れてしまっていただけで 疎ましさも履き違えていたんだな だんだん変わっていく僕と 楽観的な解釈で もう、ひとり暮らし シワシワになったバン T と アイロンかかったスーツネクタイ あーーーーもう 自由になった ひとり暮らし |
Hanamukeなきごと | なきごと | 水上えみり | 水上えみり | | 早口に君が一生懸命 僕に話してくれるのが 愛しくて苦しいな ふたりもうこんな歳をとったね 僕しか知らないあの日の君の涙も 誰かのものになって 顔を赤らめて少し俯いて これから変わることなんてないよね…? そうだね 僕から君に花束送るよ 端から僕のもんでもないけど 明日には忘れるよ 今だけは僕らふたりで眠ろう 足早に君が一層ますます 綺麗になっていくのに 切なくておかしいな 僕らもうこんな歳をとったね いつしかかわした幼い口約束 もう覚えてないか 顔を寄せ合ってふたり見つめ合って これからも変わることなんてないから そうでしょ? 僕から君に餞送るよ 端から誰のもんでもないけど 明日には忘れてよ 今だけは僕ら子どもみたいだ 花束送るよ…今夜が最後の… 泣いてる君に花束送るよ これからも幸せに. 明日からは2人で踊ろう |
不幸維持法改訂案なきごと | なきごと | 水上えみり | 水上えみり | | 満を持して話した 仕合わせ噺 鼻で笑われてそこから広がらない 話半分で聞いてた?私の噺 残りの半分は垂れ流して どこに消えてった? 凄惨は正義か? 散々な快楽か? 昨今の呻吟 叫んでる嘆いてる 情勢は末期か? そんなんで幸福か? 昨今の呻吟 謳ってる謡ってる 満を持して話してる不仕合わせ噺 不幸が幸せとでもいう口ぶりね 不幸維持法かなんかで定められた 仕合わせになんて慣れない 呪縛のようです 手錠であると知らずに その腕の中で眠る 手錠でないと思えば それも仕合わせ 冥闇の条理か? 偶然の才覚か? 反魂の審議 叫んでる嘆いてる 双生の尊儀か? こんなんで満足か? 盤根の新進 謳ってる憂い得る 不幸の方が幸せとか 誰かが決めるもんじゃないし 本当の仕合わせを教えてよ 凄惨は正義か? 散々な快楽か? 情勢は末期か? そんなんで幸福か? 凄惨は正義か? 散々な快楽か? 昨今の呻吟 叫んでる嘆いてる 情勢は末期か? そんなんで幸福か? 昨今の呻吟 謳ってる謡ってる |
D.I.D.なきごと | なきごと | 水上えみり | 水上えみり | | 読みかけの漫画積上げて 俯瞰した今日を蔑む 最近いいことないやって つぶやいたところでなにもない 飲みかけのコーラぶちまけて アタフタの僕を蔑む 全然いいとこないなって 誰よりも 1番わかっている あとはまかせてよ 表裏一体僕の出番さ さっさと片付けよう 2人の夜はこれからなのさ やりかけの問題 手につかない そもそもやる気にすらならない アフタ性口内炎も 治りが悪くて困ってる ふりかけの相場にすら かてないぼくの恋愛勘定論も まとめて見るだけ無駄だって 「2人の関係も割り勘でいいですか?」 あとはまかせてよ 表裏一体僕の出番さ 格好悪いよって 睨む君も悪くないな?なぁ、否 ハーブティー飲みながら そこのソファでさぁ、まっててよ さっさと片付けよう 2人の夜はこれからなのさ あとはまかせてよ さっさと片付けよう あとはまかせてよ 表裏一体僕の出番さ 格好悪いよって 睨む君も悪くないな?なぁ、否 ハーブティー飲みながら そこのソファでさぁ、まっててよ さっさと始めようよ 2人の夜はこれからなのさ 伝記にならんし割増タクシー そんなんなんならまだまだマシだし ソーサーシーサー これは言いたいだけだわごめんね |
フィルターなきごと | なきごと | 水上えみり | 水上えみり | | ねぇ、もう、気にしなくていいんだ 照らされた分だけ浮き上がる 当たり前のことなんだね もう、迷わなくていいんだ 月並みなことを言うけれど 君は君だけだ よく見て、よく聞いて、 何と向き合うべきか よく観て、よく聴いて、 自分で決めていいんだ 海に浮かぶ月のように 声が届いたらいいな 空に浮かぶ鳥のように 風になれ 君が ねぇ、もう、気にしなくていいんだ 何を見つめるべきかフィルターをかけよう 闇に浮かぶ蛍のように 柔らかい灯が届いて 夜に浮かぶ雲のように 君の靄が 消えてなくなれ 君だけの声を君だけの歌で |