少女病「狂聲メリディエ」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
不完全犯罪依存症少女病少女病少女病ピクセルビーピクセルビー凶報 大恐慌 さぁ狂想 震えよセカイ この場で 定められた 指針こそが 法となって  それが どんな 矛盾に満ちた 裁定で 落涙 落命 何が起ころうと抗えない  「遅れている第4の魔女リフリディア、 そして第5の魔女の着席を待たずして。 セカイの行く末が今ここで決定付けられるとまで言われる、 五魔女会議の幕が上がる」  瓦解の 潜む夜に 星が堕ちる 空を抱く 狂気を 濫用して 神降ろしの 機は逸した  帝政? 王政? そんな飾りは 意味為さず ここに 集う “絶望”が真の最深淵  最終章に至る 余白を消し去れ 安息だと 成り済ました 歪(ひずみ)を 再始動へ集え 美しき胎動よ 歓迎しようか 新たな魔女を  「最も美しく、且つ最も醜悪と歌われる第3の魔女、メリクルベル。 彼女は新参の若き魔女を挑発するように、その姿をねめつけた」  「なぜ? まだ人を 捨てきれていないような 不幸ぶった娘がah ここにいるの? ねえ、笑えない。 選んだ神は盲目?」 牽制の暴言に 耐え 若き魔女は 冷静 沈着 抱えてた疑問投げかけた 功も 罪(ざい)も ない日々への扱いを  鈍感とは劣等 報復の刃 裁きとなり 突き刺さるその前に 「命の灯(ともしび)を どれだけ消したとして 決して満たされない。わかっているでしょう?」  「自らもその手を薄汚く穢しているのにも関わらず 綺麗ごとを口にする新参の魔女シスフェリアに、 メリクルベルが刹那的に攻撃の手を向ける。アイリーンが制し、 魔女同士の殺し合いは禁忌だと囁いた」  撒き散らされた殺意は それだけで地表を揺らす 激情 劇場 観客は誰? 幕開けだ 物語<<ストーリア>> 不完全犯罪依存の 密教徒はその身を投げて叫ぶ 「救いを……!救いを……!」 世界像を 描(えが)き変える物語<<ストーリア>>  「ふふっ、ようこそ、暗色しかないセカイへ。歓迎するわ。こちら側は、 どこまでも深くて暗いわよ……?ふっ、あははははっ……!」  自覚 症状のある 破損は 致命傷 修復は不可能……?  撒き散らされた殺意は それだけで地表を揺らす 激情 劇場 観客は誰? 幕開けだ 物語<<ストーリア>> 不完全犯罪依存の 密教徒はその身を投げて叫ぶ 「救いを……!救いを……!」 世界像を 描(えが)き変える物語<<ストーリア>>  「黒い花の咲き乱れる、深く仄暗い森。その奥に佇む虚飾の楽園。 真白国で紡がれる、第三の魔女の物語」  「私が与えるのは、劣化のない……永遠」
真白国へようこそ少女病少女病Mitsukiピクセルビーピクセルビー「正直、驚いた。 魔女の僕、メイメイに手を引かれ、深く暗い森を歩き続けた。 一歩進む度に現実から離れていくような錯覚に襲われて、 現実と幻想の境界がわからなくなってきた頃、突然に視界が開けた。 そこに隠されるように広がっていたのは、陰鬱な光景ではなく、 思いもよらないほどに美しい景色で……」  花々(はな)は色付き舞い踊って 鳥達(とり)は祝福を謳って まるで、地上の楽園であるかのよう  わたしを迎えて微笑む(わらう)乙女達は皆 何の毒も感じない 暗い森の奥見えたものは……絶望じゃなくて。  『ようこそ、新入りさん。あなたの名前は? いいえ、やっぱり言わないで。 だって此処は、誰もが幸せになれるところ。  あなたを蝕んだ不幸は忘れて。 いいえ、思い出さなくていい。 もう誰もあなたを傷つけない。そして、幸せになるのよ。』  『此処には、美しい五人の乙女達が住んでいる。 けれど不思議なことに誰も、 メリクルベルに負の感情を向けてはいなかった」  花々(はな)も恥じらう乙女たちに 鳥達(とり)も歌を忘れるほど 此処はほんとに、魔女のセカイなのかしら?  わたしを迎えた魔女はおだやかに笑んだ。 雪のように白い肌 薔薇のような唇は甘い……毒を忍ばせて。  「ようこそ、新入りさん。ずっと待ってたわ。 そうよ、七番目の乙女。 恐れないで、不幸せは捨ててしまいなさい。  美しさは決して穢してはならない。 永久に穢させはしないわ。 いつまでもいつまでも、私と共にいよう。」  −−−ダメだ、声を聴いたら囚われる −−−やめて、中へ入ってこないでよ −−−ダメだ、深く身体を蔦が這うように −−−絡めとられてしまう……  此処は真白国(ましろのくに) 幸せが包む 薔薇の香りは芳しく 何もかもを幸せで塗り替え、忘れていく  『さぁ、怖がらないで。この手をとりなさい。 甘いお菓子を食べましょう。 真白の姿、美しいまま此処で……死んでいきましょうね。』  「フィーナ、いらっしゃい。ふふっ、いいコね」  「フィーナは迷うことなく魔女の手をとり、 その手に誓いの口づけをした。 私は抵抗して後ずさったけれどその瞬間、 頭に鈍い痛みが走った。メイメイは諭すように言う」  「あなたもすぐに、同じようになれるから……ね」
聖華の双子が祈るのは少女病少女病Mitsukiピクセルビーピクセルビー「美しい双子の少女、ディーとウィー。 優しい父と母、四人での幸せな生活。 何不自由なく暮らしていた双子は、 幸せな日常に忍び寄る影に……気付くこともなく」  「不穏な種は静かに芽吹き、 いつしか取り返しのつかない悪夢と化して。 嵩んだ借金の果ての一家解散。双子は離れ離れに…… 別々の家へと引き取られていった」  何を違えたのか その問いに解はなくて 今はただ、冷たさに耐えるだけ 『聖華(はな)の双子だね』と云われては微笑みあう 幸せな時間(とき)はもう過去の中  帰る家もなく 食べるものもなく やがて離れ離れになった  『いつか、我が家(うち)に帰ろう 三年先の聖夜(きょう)に必ず迎えにくるからね』と 父と母が残したのは 離別(さいご)の口づけ(キス)だけ  「それぞれに引き取られた新しい家で、 安寧を得ることは叶わなかった。 ウィーは義理の姉達から陰湿な虐めを受け、 ディーは過酷な労働を強いられて」  何も望むものはないほどに恵まれてた 水仕事で擦り切れた手を見て 其れは奇跡の上 成り立っていたと知った 幸せな日常(とき)はいつ変わったの?  父は酒に酔い 母は泣いていた いつの間にかそうなっていた  『いつかまた逢おうね』と 三年先に希望(のぞみ)託した 『どんな顔で会おうか』 鏡の前 痩せた頬で笑顔をつくった  「そして、三年の月日が経ち、約束の日が訪れる。 両親が迎えに来てくれることを、 そして片割れに会えることを信じ、 遠く離れた地で苦しい日々を生き抜いてきた」  「粉雪の降る聖夜。ディーとウィーは、 それぞれの家で逸(はや)る気持ちをおさえきれずにいた」  「「これでやっと、本当の家に帰れるんだ……!」」  やっと【逢える】 約束の【焦がれてた】 聖夜(ひ)がやってきたよ【遠い】 迎えにくる父を【母の影を】 待ち続けた...  白雪(ゆき)が世界を染めて 心も白く凍らせていく 箱庭(いえ)を抜け出し駆ける 其処にきっとワタシたちの 本当の家(いえ)があるはずだから  予想していた現実 夢想の残滓 絶望の前 双子は会い見(まみ)えた 「誰か...どうか...幻想(ゆめ)を見せて... 虚構(うそ)でもいいから−−−」  「両親は迎えにこなかった。あると信じて焦がれていた家は、 もうどこにもなかった。 双子は互いの温もりだけを支えに、涙を流す。 すると突然目の前に、カラスを連れた少女が現れて言った」  「あなたたちが、大好きな家族と ずっと一緒にいられる場所へ連れていってあげる。 けれど、これは甘い毒。 『永遠の幸福』が怖くないのなら、このリンゴを受け取りなさい」
Primary period少女病少女病Mitsukiピクセルビーピクセルビー「泣き虫で甘えん坊な少女、ロシェル。 貧しくも母と子、慎ましく暮らしていた。 当たり前だと思っていた幸せな境遇。 それが突然消え去るなど、想像もしなかった」  退屈な平和が奇跡であることを 母に守られていたことを肌で感じた 変わらないものなどありはしないのだと 変わってから気付いたって もう変えられない  遠い町まで一人きり 心が竦む それでも行かなければ……きっと後悔が待ってるから  助けて 誰か聴いて 孤独に揺らぐ声 無数の視線 無意識の棘が貫く 好奇の目に晒され 耳に届く嘲笑 それでも両足(あし)を前へと動かし続けた  新たに芽吹く 僅かな勇気は 幼い心を燃やし続けて  「一晩中駆け回り、どうにか薬を手に入れて、家へと続く道を辿る。 心臓が張り裂けそうに苦しくなっても、 歯を食いしばって涙をぬぐい、ロシェルは走り続けた」  どんなに怖くても 決して諦めない 守られていた温かさを憶えてるから その灯火だけは絶やしてはいけない 何度も転び血が滲んでも立ち上がり、駆けた  帰り着いた家は暗く 伽藍の夜陰 彼女を迎えた絶望は 冷たい墓標の下  どうして 返事をして 虚空へ鎔(と)けた悲鳴(こえ) もう大丈夫 一人でも泣いたりしない 次はわたしがママを助ける番なんだ もう大丈夫……だから、ねぇ…… 目を開けて抱きしめてほしい  「もう甘えたりなんかしない。ワガママだって言わない。 だから……だから、ずっと傍にいてよぅ……」  戻って 打ち破って こんな現実なんて望んでいない 欲しくもない 求めてないよ 無意識に壊れゆく小さな輝きは 夢想 妄想 幻想の先の理想へ  仮初でいい だれでもいいから 幸せな夢を見せて お願い  「ああ、可哀相に。よく頑張ったわね。 これからは強くなることなど忘れて、か弱いままでいていいの。 だって、幸せなあの日に戻れるのだから。 さぁ、ついていらっしゃい」
空導ノ果テ少女病少女病Mitsukiピクセルビーピクセルビー深窓から焦がれた 一片(ひとひら)の理想(ゆめ)は唯遠く 粉雪(ゆき)のように溶けては 悲しき歌声(アリオ)を奏で続けていた  病魔(やまい)はこの身体を 穏やかに死へと誘(いざな)って 心まで屠るだろう 叶わない夢物語(いつか)を祈りながら  まだ……抗ってみせる。  運命(さだめ)を超えて 切り裂く為に 気高き大剣(つるぎ)を纏いたい 何物にも折れない意思は 未来を護る為に この血脈(ち)が繋ぐ 希望の灯火(ほのお) 決して絶やしはしない 全ての願望(ゆめ)を継いで 導く姫君(イヴリィ) 伸ばした双手(もろて)は夜空へと消えて行く 幻想の花を追って  「とある大国の姫君・イヴリィ。 彼女は生まれつき病弱で外を出歩くことを禁じられていた。 身体を治し、将来は両親と国政を支えたいと夢見ていた。 しかしある晩、国家の秩序転覆を企てる一派が クーデターを起こし、それまでの平和は一瞬にして崩れ去った。 非力な姫君はただ無力で……。進化に促されるままに逃げるも、 病に侵された身体は思うように動いてくれない。 衛兵に支えられながら、痛む心臓を必死に堪えて走った。」  不穏な種子(たね)は芽吹き 緩やかに根を伸ばしていた 無力に嘆く少女 その両目(め)に映る凄惨な赤は  もう……洗い流せない。  憤怒(いかり)を薙いで 覚醒(めざめ)の為に 寂滅の大剣(つるぎ)を与えて 刻み付けた王(ちち)の言葉と 王妃(はは)の笑顔を胸に 過去も未来も 葬る劫火(ほのお) 決して忘れはしない 全ての宿願(ゆめ)を背負い、虚空に誓う 伸ばした双手(もろて)が血に塗(まみ)れ穢されても 魂は穢されないと  「姫君は己の非力を責め、無力を呪い、そして力を欲した。 絶望した姫君の前に、黒いカラスを連れた女が 現れ甘言を囁く。」  「そう、力が欲しいの?」  「光栄に思いなさい。その美しさを、気高さを…… メリクルベル様が認めてくださったわ。あなたは救われる」  「復讐がしたいのでしょう?果たしたいのでしょう? 安心なさい、すべてはメリクルベル様のお導きのままに……」  「そして少女は差し出された果実を手にした……」  「望みのまま、おいでなさい 貴女が求めた復讐(ちから)は此処に−−」  毒牙に堕ちて 生かされながら 幻想の大剣(つるぎ)を振るって 無数の死を積み重ねては 終わらない悪夢(ゆめ)を視(み)る 砂礫の夜空(そら)に響く咆哮 何(いず)れ過去も自己も喪い 無(ゼロ)を刻む終(つい)の姫君(イヴリィ) 精神(いのち)尽きるまで 永遠に繰り返す 空導の箱庭に 救済(しあわせ)を捜して  「ずっと私が救ってあげる。決して見捨てたりはしないわ。 ふふっ、美しいわよ。憎らしいほどに。 ……ねぇ、あなたが斬り裂きたいのは、 見知らぬ敵?それとも、あなた自身?」
Still Unforgiven少女病少女病RD-SoundsRD-SoundsRD-Sounds「こんばんは、フィーナ。」 「…誰?」 「私はメイメイ。貴女を救いにきたの。」 「貴女に見せてあげる。“今”の貴女が、 これからどんな運命を辿るはずだったのかを」  「メイメイは語りかける。かつて語られなかった、最も最悪の可能性。」 「メイメイは語りかける。 残酷な運命。その全てを見通したモノの目で。」 「メイメイは語りかける。 フィーナの意思など存在しない、一方的な救済。」 「メイメイは語りかける。その美しい魂の家、損なわれぬよう。」  「これは誰……?まさか……私?」  捻くれた螺旋―― ――運命の神はかくも厳し 赦された罪過―― ――生きることだけを考えよ 終り無き夢想―― ――いつか生まれ来る君を信じ 慎ましき日々―― ――そこに来る悪夢の使者  こちらに向ける目が 哀れそうに私を射抜いて 発せられる言葉が 残酷な運命を告げる 小さな鏡が 映し出した見知らぬ光景 見慣れぬ誰かが “何か”を抱いて泣いていた……  醜い魂に価値などないと吐き棄てて 指し示すその姿は 見てはならない凄惨な赤(いろ)を帯びていた――  響く叫び声 只一つの名前 かつて描いたそれを彼女は叫び続けていた 生まれた時にはと 心に決めていた わが子の名前が刻まれたひとつの瑕  何度も何度もその名を呼ぶは 壊れかけの機械のようで 何度も何度もその名を呼ぶは それが愛しきもの故  「そんな……あれは、私。じゃあ、あの子がエフティヒア……。 そんな……だって、死んでるじゃない……!」  凡そ己とは 認められようもない姿に たまらずフィーナは 呆然として膝をついた いくつもの世界を 垣間見選んだ筈の現実(せかい)に どうしてこんな仕打ち 誰を呪えばいいのだろう  響く無為な羽音が明日を呆気なく壊して その最後待っていたのが わが子を喪った私(ははおや)の姿か  ねえお願いだから その目をあけてよ エフィー!鳴...まだ碌に抱きしめても いなかったのに…… 大切なモノを 奪われる未来に 何の価値があるのかとただ自問し続けた  何度も何度も頭を振って 必死に否定しようとするけど 何度も何度も蘇る光景 そして倒れ伏すフィーナ  放棄せよ ただ嫌悪せよ 生を選び地を這うその姿 絶望せよ ただ恭順せよ 明日も選ぶことのないように その一切から目を逸らしても――  ねえもういいでしょう? 貴女の未来なんて こんなどうしようもない結末しか待っていないのだから 愛しているなら 死なせたくないなら 貴女の“選び取る”道など一つしかない  現実は虚ろ 告解の果てに 全て否定する 薬を一つ これで貴女も きっと幸せに 永遠の世界を歩もう――  「愛を注がれる間もなく、消えていく。そんな可能性は、 最初から生まれない方がいい。そう思うでしょう?」  「大丈夫。全ては嫌な夢。忘れてしまえるからね? 貴女はなーんにも心配しなくていいのよ」  「さあ、目を覚ましなさい、フィーナ。」  「う…貴女は…誰…?」  「知らないのも無理はないわ。私は、 貴女の遠い血縁にあたる者。 倒れた貴女の様子を見ていたの。」  「これをお飲みなさい。今よりも、もっと、楽になれるわ…」  「フィーナ。残酷な運命に翻弄された少女。 そうしてあるときを境に、 彼女の行方は誰も知ることはなかった――」
Mirror Image少女病少女病RD-SoundsRD-SoundsRD-Sounds金糸雀という鳥は 人の為に 自らその翼捧げたなら 二度と羽ばたくこともなく  美しい鳥だという その響きに この心に冠し生きるのには 相応しくない名だと思う  結ばれていたはずの 二人を引き裂いたものに 向けたその殺意(おもい)は決して否定しようもなく  『消してしまえば』 『あいつさえいなければ』 その思いの果てに起こした凶行は 元を正せば 貴女のせいよと 指し示す魔女の手先は ただ薄く笑っているばかり  「何がおかしいの?笑ってないでなんとか言ってみたら!?」  「貴女は何も分かっていない。 損なわれるべきでなかった色。救われた色。 貴女の魂の本当の色というものを。 ……なら、御覧なさい。見せてあげる。 あなたの、もう一つの可能性。」  あの幸せそうな影 私達は 並んで手を取り合い戦っていた かつてあった姿がそこに  そうしてたどり着いた運命の交錯する街【crossline】 可憐で淑やかな「ミリリ」と 貴女は惹かれ合っていく  呟く 私じゃない それは 私だけど そうじゃない 顔を覆って ああ どうして 私は どうして ah…  止められはしない 二人恋に落ちて いつしか戦うことさえ忘れていく 私(カナリア)といえばただ独りぼっちに 自暴自棄になりきれず己を殺して戦い続ける――?  『……シグが幸せなのならそれでいいから』と。 搾り出した言葉とは裏腹に 昏い内なる聲の曰く 『誰かに取られる位なら、いっそ、貴方ごと……』  「そう、聞こえるでしょう? あなたの内に潜むもの。 己の求めるものに純粋に従うその聲が。 美しいカナリア。決して己を犠牲になどしなくていいの。 さあ、その思いを認めなさい。 それこそがあなたを最も美しくするのだから。」  『ただ傍にいたい それさえ叶わないなら 貴方をあのときのまま“永遠”に……』 鎌首を擡げた本当の私が 私に向かって囁く それは歪な鏡像  「カナリアの心を待つミリリは言葉を詰まらせる。 己の内なる欲望の聲。それこそが真実の姿だという。」  「――否定したい。 ――けれど。 ――出来ない。 ――現に、自分はあの女を殺したのだから」  「そんな、だって、私は……」  「……沈黙。それはきっと、何よりも雄弁な回答。」
偽りなき聲少女病少女病RD-SoundsRD-SoundsRD-Soundsねぇ メリディエ あなたがいつかね 何もかもを そう 捨て去ってしまっても きっと傍にいるわ 人はあなたを 畏れるかもとも 知れないけれども その心の何よりも美しいこと 知っているから――  「生まれながらにして、王女の友人であることを運命付けられていた。 貴族の娘、メイメイ。」  「光を通さぬ漆黒の髪、感情を閉じ込めた昏い瞳、 国の唯一の跡継ぎと目された。王女、メリクルベル。」  「二人はいつしか。ただの役割以上に、惹かれ合う。」  「密やかな告白。二人の影は、寄り添うように。」  突き刺さる 違和感 何故人は こんなにも 生きるほどに醜く その身 朽ちていく  この身以上の 美など 許しはしない されどなお 汚されていく全てのモノ達が 疎ましく  心のどこか その声は いつしかはっきりと 語りかける とめどなく 肥大する―― それは内に宿した神の囁き  憎悪【odio】 全ての堕落に向けた かくも強きその感情(おもい) 全ての美しきものを手に 有りの儘 穢れぬ様に 渦巻くは神の声 この偽りなき聲を聞け  「あの日、私の心に舞い降りたのはなんだったのか。 私はもう、前のままの自分ではないのかもしれない。 でも、それは私の意志。 ――ねぇ、貴女はどうするの?」  浸潤する 価値観 この人は こんなにも 望むほどに次第に その身 壊していく  全てを撃ち棄てても 願うものが あるのなら その願いのままにならぬものが 呪わしく  その幸せを 思うなら この身にできることを為そうと ただ傍に その傍に―― 道を阻む全てのモノを許さない  憤怒【ira】 全ての腐敗に向けた かくも強きその誓い 愛しき意志の望みのままに その道を ともに歩まん 共振する神の声 その偽りなき聲と共に  村を焼いて 国を焼いた 全てその望みのままに 敗脳を塗し 虚偽を被せた 全てその望みのままに 魔女と呼ぶならば僕となれ 「メリクルベル」の聲を聞け  悲哀【maeror】 私の愛しき魔女よ かくも哀しきその願い 全てがいずれ朽ちるとしても その時までは その傍に  あなたの心の何よりも 美しいことを私は 誰より知っているのだからと その手をそっと握り締め  共に唱える神の声 この偽りなき聲を抱いて  「メイメイ。魔女とともに歩むその命。 人を殺めるときも、人を破滅に堕すときも。 終ぞ変わらぬ誓いだけが、その胸に。」  「メリディエ、哀れな人。世界の全てに傷ついて。」  「でも、私だけは。いつまでも――貴女とともに。」
狂聲ドミナシオン少女病少女病RD-SoundsRD-SoundsRD-Sounds「ようこそ、七人目の美しき少女。ふふっ。さ、踊りなさいな?」  「そして始まる。晩餐会。 幸せそうに、皆口々に魔女を称えながら。 けれど、みなどこか空ろな目をしていて。」  「(何なのこれは……胸がざわつく。こんな事が……許されていいの?)」  「心のどこかに巣くう弱音を噛み潰しながら、ミリリは立ち上がる。」  「論戦にも成り得ない拙い感情の吐露。興味深げに応じる魔女。」  「――それは、彼女の最後の抵抗。」  ねえ貴女 その両手がどれほどの血に塗れているのか 省みることはないの その蛮行(おこない)を 何を今更 魔女は嗤う この手がどれほど穢れようとも この美は欠片ほども損なわれないと  ねえ貴女 この娘(こ)達が貴女にどれほど傷つけられたか 何も言うことはないの その陵辱(おこない)に 何を愚かな 魔女は嗤う その美が堕すのに比べるならば、 これらの幸せなど疑いようは無いと  神に見出された私の正義(ことば)の前には お前の偽善(ことば)など児戯に等しいと知れ  負けるな 己を保て この狂気の沙汰に飲み込まれなどしないと 歪みきった世界の主は ただ嗤うばかりで――  「拙い応酬の間にも、宴は続いていく。 冷笑。失笑。憐憫。侮蔑。猜疑。軽蔑。 少女たちからミリリへと向けられる、 ありとあらゆる負の感情を孕んだ視線」  「たまらずミリリは叫びかける。」  「どうして、ねぇ、どうして! あなたたちも昔はこうじゃなかったはずなのに! この魔女の言うことが……本当に正しいっていうの!?」  「悲痛なその声に応えるものは、誰一人として、いなかった。」  暗い闇の底を覗き込む 呆然として ただ立ち尽くす 私だけが道化のように滑稽な有様で 誰も手など差し伸べてはくれなかった ――だけど  ……負けたくない 認めたくない 歪な幸せを 吐き戻そうと頑なに  けれど 紡ぐ言葉の全てが 力なく消えていく  朽ちた眼嵩は 何も語らず 宴の一席に据え置かれた亡骸 何のための罪の贖いか? 何も赦されはしない  錯綜するエゴの仮託 生きるのか 朽ちるべきか 正しいのは私だ とも もはや信じることさえ出来なくなって ah…
最終楽章:魔女と七人の美しい少女少女病少女病少女病ピクセルビーピクセルビー「晩餐会の象徴のように設置された、大きな写し鏡。 その鏡には、7人の少女たちがこの場所を 訪れなかったケースの映像が映し出されていて…。」  壊死は進み 循環する 悲哀観念 最終楽章へ  居並ぶ 嬲る 奈落少女 glow 愚弄 苦楽殺傷 楽団員達は 死旋律弾(ひ)いて  最高の 偽幸者(ぎこうしゃ)に為りたい そんな悪夢(ゆめ)を見ていた ここはそう 薄暗い ショーケースだ 光は奪われて 届かない  「どうしたの?あなたも欲しくはないの?」  「みんな、みんな錯覚だったんだ。 やっぱりこんなの、幸せであるはずがないじゃないっ……!」  薬効のない 不具合 遅すぎる 最後通牒だ 血塗られた 白旗は もう意味を成さずに  有耶無耶 病むは 弱き証左 已むに 已まず 痛覚抹消 反吐が出るような 自己完結を呪う  網膜は 確かに映した 世界像の変革を 今はもう どんなに目 見開いても 錯覚だったのか 見つからない  「違う。私が、私たちが欲していたのは、 もっと尊くて……どこまでも純粋なっ……」  「そんな幸せは一過性のもので、すぐに儚く終わってしまうものよ? それよりも、私の与えられるモノのほうが 永続的で正しいとは思わない?あはははっ……!」  「あなたは このリンゴを 食べるの? 入っているのが毒かは知らない……」  最高の 偽幸者(ぎこうしゃ)に為りたい そんな悪夢(ゆめ)を見ていた ここはそう 薄暗い ショーケースだ 光は奪われた  逃れられない 運命(さだめ)を 感じた 少女は 薬(それ)を飲んだ 哀れなる 七人(しちにん)に 加わり笑う たった 一人の 観客へと  「例えこれが毒リンゴだとわかっていても、 今よりも楽になれるのなら……もういい」  「ふふっ、痛くて苦しいのは、最初だけ。 すぐに気持ちよくなれるから、ね?」  「ありとあらゆる災禍から美しいものを…… あなたたちを保護してあげる。 何も劣化なんてさせはしない。ずっとずっと、 ここに一緒にいましょ?生きて、いたいのなら……」  「何が正しくて、何が間違っているのか。 一人一人にある小さな世界像を描き変えるのは…… いつだって抗えないほどの力だった」  「魔女と七人の美しい少女は、 森の奥深くでいつまでも幸せに暮らしましたとさ……。 多分、ね。ふふふふっ……!あはは、あははははっ!!」
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