狂想演奏家」の歌詞一覧リスト

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狂想序曲

LACCO TOWERLACCO TOWER松川ケイスケLACCO TOWERゼンマイ式の心臓が 華奢な僕に話す 「一体何になりたくて 一体何をしたいんだ」  人並みの幸福と 人並みの不幸せ 人並みの痛み悩み 叫んだ声も人並み  残響に呑まれる声  けらけらと僕らは もがくアイツを笑ってら 卑怯な面して ○か×かを楽しそうに口ずさんだ  瞬間的なさざめきや 一瞬の胸の震え ふっと僕に訪れる 正体不明の何か  充実を欲しがる声  ざわざわと心が 悶えて揺れて吐き出しそうだ 現実の僕は 罪か罰か教えてくれ 狂いそうだ  言葉にも何にもなれない思いは 痛みを込めて 救い求めて 幾千の夜明けには答えがあるのか 教えてよ  じわじわと心が 熱を帯びたらその時だ 言いたい奴らは 勝手気儘に阿呆面下げ 言わせておけ  けらけらと誰かが もがく僕らを笑ったら 答えは目の前 ○か×かはどうでもいい さあ笑い飛ばせ
恋人LACCO TOWERLACCO TOWER松川ケイスケLACCO TOWERさようなら恋人 午後六時 駅の前 泣き顔隠す為に 抱き合うことはもう無い 別れの訳なんて 挙げればきりがないから 別れない訳だけを 僕は探してた  あなたが消えるその前に 世界が止まってくれたら 震える肩に近づいて 痣になるほど 抱きしめてるのに  さようなら恋人 午後七時 駅の中 寂しさ塞ぐ為に 重ねる唇は無い  あの夜のあの躰 僕じゃない誰かに 触れられるくらいなら いっそ消えちまえ  二人を守るその為に 出来る事があるのなら 例えばそれが悪魔でも 罪であっても すがりつくのに  ああ 素晴らしい出会いには 別れなんて無いと 誰がほざいてたっけな 本当なのかな  あなたが消えるその前に 世界が止まってくれたら うつむく顔を抱き寄せて 何があっても 離さないさ  あなたの事が好きなのに あなたをただ好きなのに あの日の恋は戻らずに 二人は消えた さようなら恋人
奇妙奇天烈摩訶不思議LACCO TOWERLACCO TOWER松川ケイスケLACCO TOWER錠剤必須の理 手首の切傷にキッス 今日も元気に 病み病み  大バーゲンの阿婆擦れ 買い手が殺到して嵐 快楽主義で 入れ喰い  七色ネオン街 股を閉じれば さようなら世界  廻れ 廻れ 廻れ さあ狂狂(くるくる) 騒げ 騒げ 騒げ 置いてかれるぜ 純情も 愛情も 金銭で 買える時代だ 笑え 笑え 笑え 笑うしかねえや  産声切り裂く醜女(しこめ) 飢餓既知 知らんぷり醜男(しこお) 思考はすでにズタズタ  結局ぽっくり行った後で 閻魔様に舌でも抜かれりゃそれで済むんだろうがよって感覚なもんだから 地獄の沙汰も ぎりぎり  鏡よ鏡 この世界で一番 正しいのは誰?  廻れ 廻れ 廻れ ほら狂狂(くるくる) 騒げ 騒げ 騒げ 阿保も笑うぞ 救済なき 理由の 犯行に 口をあんぐり 笑え 笑え 笑え 笑うしかねえや  廻れ 廻れ 廻れ さあ狂狂(くるくる) 廻れ 廻れ 廻れ こんな世界は 走れ 走れ 走れ とんずらこいて 笑え 笑え 笑え 混ざったら御仕舞い
杏子LACCO TOWERLACCO TOWER松川ケイスケLACCO TOWER杏子色の空から 襲い掛かる宵の闇 狂おしく想う君へ 届け黒い影  薄い胸 軽く破って 心の奥へ 刺さるその声 鼓動は骨を 鉄琴にして きんきんと乱れ打つ  口を閉じて 息を止めて 瞳開けて 映るその背 夢の中で 見た笑顔で そっとこっちを向いて  すっからかんに 空けた両胸 まだ見ぬ想い 受け止めるため ねじれた首に 両手巻き付け 深く深く抱き合うの  出鱈目な 台詞並べて あなたの横で 笑う小娘 この風景を はさみで切って あなた側を残しましょう  真実は 小説より 奇なりなんて 事はないわ 笑う私 笑うあなた 夢と現(うつつ)が混ざる  願う景色が 夢の中なら いっそこのまま 眠り続けて その口づけで 目覚めるのなら 私死んでしまうでしょう  杏子色の空から 襲い掛かる宵の闇 狂った思いが黒に 変わる前に  届けこの影 あなたの元へ せめてその背に 重なるように はにかんだ顔 塗りつぶすように 世界は赤く燃えるの  すっからかんに 空けた両胸 あなたの型に 形を変えて 二人の為に 杏子の空よ もっともっと燃え上がれ
LACCO TOWERLACCO TOWER松川ケイスケLACCO TOWER時計の針の長い方に 縄をかけて首を吊れば あなたといたあの時間に 戻れたりするのかしら? それとも想いと逆回り くるくる先に進むかしら? そしてあなたは気付かずに あの娘と生きるんでしょう  悲しくて悲しくて 切なくてちぎれそうで 幾度となく思い返し 涙は枯れ果てて  さようならと言えたなら 少しは楽になってたの きっとあなたは知らないでしょう どれほど心が砕けたかを オレンジに焦げた空 涙も頬で焼け落ちて 潤む瞳が睨んだのは 写真で笑うその顔  「許してくれ」と言われたから 許さないことに決めました あなたが好きなあの娘の事 恨みぬくことにしました いつもはしない化粧をして 今あなたと会っていれば きっとあなたは馬鹿だった 悔しがるはずなのよ  「愛しくて可愛くて 離したくはないんだ」と 勘違いね馬鹿な私 真に受けてたなんて  望んでた偶像は 私なんかじゃないんでしょう? 図太い肩にたわわな頬 可愛いあの娘とは程遠く  くゆらせた煙さえ うつむく顔を笑ってる 冷めた珈琲に浮かぶのは 面倒そうなその顔  窓の外の翳りゆき 色づいた床の上 橙色 心はただ 赤く濁っていく  さようならと言おうとも 何にも楽にならないわ きっとあなたは知らないでしょう どれほど私が愛したかを  オレンジに焦げた空 涙も頬で焼け落ちて 潤む瞳が睨んだのは せいせいしてるその顔
新世界LACCO TOWERLACCO TOWER松川ケイスケLACCO TOWER始まりの銃が放たれた 横一線に並ぶ現実 僕は死んだ魚よろしく 銀色沈む顔  眠たげに起きた太陽の 眩しさにかざす掌に 流れていく感情線は 心臓にまで届いた  「夢」や「希望」「期待」「好奇心」「伝えたい事」が無かろうと 構わないさ 誰も彼もが そこから始めたんだから  溢れ出す幸福の始まりは きっときっと今ここからだから  百八つを超える煩悩は 気づけばするりと目の前に 「鬼さんこちら」色とりどりの 誘惑が手招き  余所行きの「僕」に着替えたら 病んだ心をカモフラージュ 誰も彼も神様させも きっとそうしてるはず  ほら空は 広いまま この胸は 狭いまま あるがまま ありのまま 僕たちは 進むよ  時に頼りなく 折れそうな心を がなり声あげて それでも進んでく  始まりの賽が投げられて 横一線に並ぶ僕たち 夢などまだ オーロラのよう 形を作れない  不安で抱えた膝の裏 それでも期待に汗ばんで こんな歌を胸に焼き付け 今ゆっくりとほほ笑む  「夢」や「希望」「期待」「好奇心」「伝えたい事」が無かろうと 関係ないさ 僕らはまさに ここから始めるんだから  さあ走りだせ 未来は夜明け前 高く 高く 羽ばたいていくのさ 溢れ出した幸福の始まりは きっときっと今ここからだから
青年LACCO TOWERLACCO TOWER松川ケイスケLACCO TOWER排気ガス空の下 兎の飛ばない月 赤錆びた鉄塔に 青春はぶら下がり  つまらない僕を 見ているんだ  洛陽の彼方には 親指しゃぶりながら 輝く瞳をした 青臭い僕がいる  煌めいた夢は やぶれかぶれ 陽炎の現在(いま)は ゆらゆら  青年、僕らが夢見たものは 幾千の夜を越えて 地平線の淵消えていった 胸に 溢れんばかりの感情 期待を抱えて笑う あの日の僕を乗せ  赤茶けた心臓の 隅っこ体育座り 「今」発「希望」行の 列車を待ち続けて  机の中から メカの猫は また来ないようで いらいら  青年、僕らが描いたものは 画用紙の中で きっと 描いたものは変わってった 戦う君を誰かが笑うと 誰かが歌った 僕は戦ってたっけな  甘い絵空事も しょっぱい昨日も 溜息ふくらませ ふわふわ 飛ばそう  青年、夢に破れた青年 知ってるか?夢は夢で所詮いつかは目覚めるもんさ 胸に 溢れんばかりの感情 不安を抱えて嘆く 君は間違いじゃない  青年、夢なき夢追い人よ 辛く幸せな明日を いつか笑えるように
少女LACCO TOWERLACCO TOWER松川ケイスケLACCO TOWERあたいは少女A 夢見る乙女 不幸せの似合う 普通の女  あたいは少女A 恋する乙女 彼の為働く 健気な女  やいやい暴言 その顔も 綺麗 素敵 心奪う  悪い奴は誰だ 廻る廻る地獄で 恋慕に恋をすりゃ にっちもさっちもいかない  あなたが望むなら 何でもやってあげられるのに なんて素敵「二人」  あたいは少女A 悲しい乙女 腫れた頬に雨が しとぴっちゃん  三日月の隅に腰掛けて 白馬の王子を夢に見る 鏡に映る涙の顔 きっと綺麗 きっと綺麗  悪い奴は誰だ 寛一お宮の幻想か 恋慕に恋すりゃ 真っ赤な嘘も変身  さあさあ見てらして 不幸せの幸せを ほら綺麗でしょう ほら素敵でしょう ほらそうでしょう ほらそうのはず そう決まってる
組絵LACCO TOWERLACCO TOWER松川ケイスケLACCO TOWER「例えば僕には 君のような声は無く 胸にあふれてる 思いを歌に出来ない」  「例えば僕には 君のような指は無く 悲しい思いを 奏でることは出来ない だから だから 代わりに弾いて?」  「じゃあ 代わりに歌ってよ?」  何処か足りない心の型に 重ねてやっと出来上がる形 星無き夜に 淡く輝く 強くて怖がりな僕ら 不意にこぼれた涙の中に やっぱり入りきらない想いを 例えば僕が歌えるように 例えば僕が奏でられるように  「例え僕らは 君のように誰かを やさしく見守り 愛する人になりたい」  「僕」と「君」つなげて 生まれたものなら その最小の世界を 支えていけるだろう  「例えば心が ぎざぎざになる時は 同じ型をして 僕らがそばにいるさ 夢も幻も 悲しみも切なさも 同じ型をした 歌を歌うさ」  時には心の無い言葉に ひどく傷つけられることがあり 聖者のように 清く正しく 生きていくことは出来ない 何処か足りない心の型に 重ねてやっと出来上がる形 そんな僕らが 奏でる物が いつか誰かを救いますように
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