ブルースで死にな宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | 春は嫌だね しんと寒いよ 誰かいるなら電話を取れよ 隣の部屋は筒抜けで 男と女の睦み声 ブルースで死にな ブルースで死にな 背中合わせで愛し合い 面と向かってそしり合う 裏腹な人生 裏腹な生き様 肌を晒(さら)すならそれなりに ブルースで死にな 秋は辛いね じんとこたえる 酒と男が仕事のおまえ 待ってる俺は寝そべって 煙を丸めてタバコを喫う ブルースで死にな ブルースで死にな 淋しさだけで話し合い 夜がもつれて憎み合う 裏切りのメロディ 裏切りのブルーノート 恥を晒すならその前に ブルースで死にな ブルースで死にな ブルースで死にな 恥を晒すならその前に ブルースで死にな ブルースで ブルースで死にな |
レイジー・レディー・ブルース宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | 低血圧なんだよ アタイ お昼前にゃ 起きられないよ 低血圧なんだよ アタイ お昼過ぎなきゃ 起きられないよ 無視して起きたら それこそ死んじまうよ 料理は苦手なんだよ アタイ ブラックコーヒーがようやっとさ 料理は苦手なんだよ アタイ ブラックコーヒーだって やっとこさだよ 食べるだけならその癖 口うるさいよ 色とりどりの下着も アタイ 自分の手じゃ洗わないよ 色とりどりの下着も アタイ 自分の手じゃ洗えないよ 袋に突っ込み そのまま洗濯屋行きさ そのうえ酔うと何故か アタイ 人目構わず脱ぐ癖がある そのうえ酔うと何故か アタイ ところ構わず脱がす癖がある こんなアタイでも アンタ 構わないのかい こんなアタイでも 本当に構わないのかい こんなアタイでも アンタ 本当に構わないのかい こんなアタイだもの アンタ 苦労するよ |
待ち呆けのブルース宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 宇崎竜童 | | いつも同じテーブルで 頬づいてついてる タバコの煙を 髪にからませて こわれた壁の掛け時計 いつも10時ばかり指してる 溜息を 退屈な指にからませて ブランデーをもう一パイ おや まだ飲むのかい もうおやめよ いくら待っても あいつは来やしねえ さあ こっちへおいでよ Baby そんなさびしい顔しないでさ 俺でよけりゃ 聞いてやるよ Baby 打明けてごらん 楽になるからさ 俺は知ってる あいつがどんな奴か 女にかけちゃ 凄腕だと 誰かにきいたことがあるさ Baby 気をつけなよ そうさネ Baby 帰った方がいいよ 終電車もそろそろだし あいつが来たら アンタの事 伝えといてあげるよ Baby こんなに酔っちまって 店はカンバンだよ さあ 付き合ってやるから Baby もう一軒飲み直そうか Baby もう一軒 飲み直そうか |
沖縄ベイ・ブルース宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | Ah,Ah, お前となら もう一度 Ah,Ah, 苦労してもいいって あの人が言った 約束はとうに過ぎて 影ばかり震えてるの 今すぐ旅立てるよう 手荷物はまとめてあるわ バスローブ羽織る前の 囁きを信じたのは 逞しい腕の中で 海越える夢を見たから Ah,Ah, 聞き違いなの 教えてよ Ah,Ah, 待ち惚け残して 青い鳥が逃げた 沖縄ベイ・ブルース 揺れる珊瑚礁 Ah,Ah, お前となら もう一度 Ah,Ah, 出直してみたいって あの人が言った 約束はオウム返し 唇に乗せてみるの 窓からの月の光 心の壁 突き抜けてるよ Ah,Ah, 勘違いなの 教えてよ Ah,Ah, 忘れた顔をして 青い鳥が逃げた 沖縄ベイ・ブルース 燃える珊瑚礁 沖縄ベイ・ブルース 燃える珊瑚礁 |
アンタがいない宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 宇崎竜童 | | くちづけが待ち遠しくて 今日も部屋まで行ったの 朝が来るまで待てなくて 今日もここまで来たのに アンタがいない… 他人は皆 指さして あばずれと嘲笑うけど 惚れたのはアンタだけ ウブな気持ちを判ってね アンタがいない… この躰通りすぎた それだけの男たちとは 違うはずと思いたい 心まで許したから アンタがいない… 他の女と遊ぶなら 今夜限りと云ってね 朝が来るまで抱かれたら いいさ 別れてあげるわ アンタがいない… |
あゝ ブルース宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | 溜息ながして 何かを捨てよう 黄昏の街ひとりで 生きてゆく 知っていることが 辛いことだと 涙の中を泳いで あゝ ブルース かたいじ張って生きてゆく 小さな肩が重いから 今夜は誰か一緒にいて 長いパイプをくゆらせて あゝ ブルース みんなみんな夢だから 生きて泣いて辛いから 今夜は誰か一緒にいて 黒い子猫がうるさくて あゝ ブルース |
バッカス・ブルース宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | 先が少しだけ見えて 俺の心にも秋風が吹いた もちろん今も人知れず恋をしてる 多少の後ろめたさ 感じながら 溺れ切れない心をこの酒で 流せ 流せ 流せ 流せ いまだ…戸惑う Woman 仕方がないね あなたに不満ははいが 揺れているのさ 秋風の中で 生きてること自体 熱い恋と同じ 本気の遊びだから ムキになれる 抑えきれない吐息をこの酒で 汲んで 汲んで 汲んで 汲んで いつも…男 Woman 子供のようさ 溺れ切れない心をこの酒で 流せ 流せ 流せ 流せ いまだ…戸惑う Woman 仕方がないね Woman 仕方がないね Woman 仕方がないね |
横浜ホンキートンク・ブルース宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 藤竜也 | エディ藩 | | ひとり飲む酒 悲しくて 映るグラスはブルースの色 たとえばロング・ゴーン・ロンサム・ブルースなんて聞きたい夜は 横浜ホンキートンク・ブルース ヘミングウェイなんかにかぶれちゃってさ フローズン・ダイキリなんかに酔いしれてた あんた知らないそんな女 横浜ホンキートンク・ブルース 飯を食うなら「オリジナル・ジョーズ」なんて 聞いたふうなことをぬかしてた 亜麻色の髪のサラって言う女さ 横浜ホンキートンク・ウーマン あなたの影を探し求めて ひとりさすらったこの街角 本牧あたりの昔の話さ 横浜ホンキートンク・ブルース 革ジャン羽織って ホロホロトロトロ バーボン片手に千鳥足 ニューグランド・ホテルの明かりがにじむ センチメンタル・ホンキートンク・ストリート ひとり飲む酒わびしくて 映るグラスは過去の色 あなた恋しい 黄昏の 横浜ホンキートンク・ブルース あなた恋しい 黄昏の 横浜ホンキートンク・ブルース |
うらぶれた部屋で宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | うらぶれた狭い部屋に 泣いているおまえを置いて なけなしの金を把(つ)かみ 安い酒をあおる俺のことなんか 忘れちまいな それが身の為さ 白い花びら 散らした夜を お前が憎む その前に 通りすぎた男だと 割り切れば何でもないさ 優しいお前だから 悪い夢の続きを見ることはないさ 捨てちまいな それが身の為さ 白い花びら 散らした夜を お前が憎む その前に 傷つけたその分だけ 幸せを見つけておくれ この部屋を出てゆく時 裏腹な俺の愛の証しなのさ 忘れちまいな それが身の為さ |
BUBBLE UP BOOGIE宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | この世はツキだよなんて 甘い言葉に騙され 遠回りする癖が どうも俺にはあるらしい 泡のように弾けて消える 泡沫(うたかた)めいた浮世でも しぶとくやっていりゃ いつかは 花が咲く BUBBLE UP BOOGIE BUBBLE UP BOOGIE, MY LIFE BUBBLE UP BOOGIE この世はブギウギ そうさ 俺の取柄と言えば 好きな事さえやっていれば 落ち込まない めげない 懲りないことぐらいさ ちょいと陽気なおまえにすりゃ イラついていたんだろう 夢ばかり追いかける男と暮らして 例えやり直すことが出来たとしても 俺ならば この道を選ぶだろう 例え生まれ変わることが出来たとしたら もう一度 おまえと生きるさ BUBBLE UP BOOGIE BUBBLE UP BOOGIE, MY LIFE 踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊ろうよ BUBBLE UP BOOGIE BUBBLE UP BOOGIE, MY LIFE BUBBLE UP BOOGIE おまえとブギウギ 人と比べて幸せを 立場で計る虚しさなら 嫌という程これまで 思い知らされたさ シャボン玉でも構やしない たった一度の人生を 俺なりのやり方で 飛ばしてみせるさ 例えやり直すことが出来たとしても 俺ならば この道を選ぶだろう 例え生まれ変わることが出来たとしたら もう一度 お前と生きるさ BUBBLE UP BOOGIE BUBBLE UP BOOGIE, MY LIFE 座る阿呆に立つ阿呆 同じ阿呆なら乗ろうぜ BUBBLE UP BOOGIE BUBBLE UP BOOGIE, MY LIFE BUBBLE UP BOOGIE この世はブギウギ BUBBLE UP BOOGIE BUBBLE UP BOOGIE, MY LIFE 踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊ろうよ BUBBLE UP BOOGIE BUBBLE UP BOOGIE, MY LIFE BUBBLE UP BOOGIE おまえとブギウギ |
ララバイ・オブ・ユー宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | Friendly Oh, Friendly 友達になれたらいい Friendly Oh, Friendly それ以上は望まないさ まだあどけない お前の寝顔に浮かぶ汗 遊びつかれた後の安らぎのしるし シャツの シャツのボタン 外しながら 酒くさい息を吐き 独り言さ 生きることは愛することと 覚えていて欲しいのさ Lullaby of you 歌える日まで歌おう Lullaby of you 歌える日まで歌おう Lonely Oh, Lonely 見届けてくれたらいい Lonely I'm so lonely あとのことはおまえしだい お前の胸の中にも 悲しみが芽生えて いつか大人になれば 思い出すだろう 酒を 酒を飲んで 雨に打たれて 時に酔い潰れてた俺の姿 人はみんな孤独(ひとり)なのだと それを知って欲しいのさ Lullaby of you おまえのために歌おう Lullaby of you おまえのために歌おう Lullaby of you おまえのために歌おう Lullaby of you おまえのために歌おう |
新宿レイニーナイト宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 宇崎竜童 | | もうすぐ朝が来る いつの間にかお前と 踊り明かしてしまったね 新宿レイニーナイト 名前も知らない 何んにも知らない 雨が夜更けが 二人を 新宿レイニーナイト スローなバラードは 苦手なオレさ 裸足でステップ踏む お前は Oh yeah, Oh yeah 一夜限りの Only you 抜け出す街はまだ 夢追う人の波 傘もささず 濡れたままで 新宿レイニーナイト 約束したいけど ほほえむお前が 眩しすぎて 言い出せない 新宿レイニーナイト 熱いブルースが 好きだといって サヨナラのキスを 欲しがる Oh yeah, Oh yeah 一夜限りの Only you レイニーナイト レイニーナイト レイニーナイト in Tokyo いつか 又 See You Again |
腕宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | 日本の雪が見たいと泣いた それまでここに居たいと泣いた ジャバゆき 粉雪 お前の国は いつもの緑の常夏の国 夜が恐いとお前が泣いた 朝は嫌いとお前が泣いた ジャバゆき ボタ雪 お前の涙 俺の腕の熱奪う 便りはいつも金の無心さ 文句は決まって金の無心さ ジャバゆき ベタ雪 親類縁者 お前の腕にぶら下がる 憎む相手はこの俺のはず 憎む相手を気付かぬ振りで ジャバゆき 白雪 無邪気な女 俺の腕で夢を見ろ 淡く溶けてく夢を見ろ |
石榴宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | 私の家には石榴があって いいえ それしかなくて 隣の家にも石榴があって いいえ 境にあって 隣の家には少年がいて 客のない夜は遊びに来てた 言葉の遅れた少年と 言葉を失くした私の距離は 薄く赤い血の色の河 少年は石榴を噛んだ 小年は乳房を噛んだ お金に代えた冷たい体に ぬくもりが少し蘇った 私の家では石榴が枯れて いいえ すべてが枯れて 隣の家では石榴が実り いいえ 養分奪い 私の家では灯りも暗く 客もだんだん遠のいた 玩具(おもちゃ)をねだった少年と 玩具になり切る私の夜は ひびが入って 干上がった海 少年は玩具に飽きた 少年は石榴を捨てた 堕ちるはずない私の暮しに もうひとつ 奈落のあるのを知った |
竹田の子守唄宇崎竜童 | 宇崎竜童 | 京都府民謡 | 京都府民謡 | | この子もよう泣く 守りをばいじる 守りも一日 痩せるやら どうしたいこりゃ 聞こえたか 守りも嫌がる 盆から先にゃ 雪も散らつくし 子も泣くし 盆が来たとて 何嬉しかろ 帷子(かたびら)は無し 帯は無し この子よう泣く 守りをばいじる 守りも一日 痩せるやら 早よも行きたや この在所越えて 向こうに見えるは 親の家 向こうに見えるは 親の家 |