流氷BBHF | BBHF | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | | 氷の上にいる 安物の アイスキャンディー 急速に消える それは興味 僕らへの興味 節くれた木々に 押し潰されて 利己的な愛情 押し付けられて もう教え込まれた クソ我慢も 限界なんだ 手に触れて 手に触れて 手に触れて 気が触れる 寸前の一瞬 僕らの目はお互いをみる ひとりで頭を抱えないで お互いをみて 僕らをみて 僕に触れて 僕らをみて君に触れて 観測し続けていて 目を開け続けていて 僕をみて 僕らをみて 着地させてくれ ここにいさせてくれ 一度きりのタッチ 使わないアプリを まとめて消し去る それは快楽 捨て去ることへの 君が消える 寸前の一瞬 僕らの目は光をみる それでもあなたは壊れないで 俺の目をみて そうだよみて 君に触れて 僕らをみて君に触れて 観測し続けていて 目を開け続けていて 僕をみて 僕らをみて 俺にさせてくれ 君といさせてくれ 氷の上にいる それは興味 僕らへの興味 |
月の靴BBHF | BBHF | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | | ドアを開けて外にでる 向こう側からきこえる 歌を聞いて 月の上を歩くように 浮き足立つ 僕の 永い永い 暗闇の道路を この目でみる 酒を空けて 続けてくれよ |
SivaBBHF | BBHF | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | | 君のユーモアは 磨かれたダイヤモンド 君の言葉は一つでも 1億通り その割に脆すぎる姿で 僕の上にのっかる 身体を楽しげにシェイクして 電気を消して 触れ合う 君は言う 暗闇こそが真実なんだ恐れずにみつめて差し出し それ自体に触れてみればいい それでも眠りにつくとき 任せてはいけないあなたを 魂の目を開け続け みつめ つづけ なにも見えなくなるまで ただ闇をみつめて とらえて 問題は山積み 忍び寄る闇の手と 君は簡単に 握手して 僕は驚く 解決しようとはしないくせに 踊るだけ踊って また僕の腕に 戻ってくる 汗ばんだ君の身体に 僕はとっても弱くて そのせいでおかしくなっている 魂の目は曇りなく みつめ続け 君はあらがうことの神様 トラブルをかき集めて 真面目な顔で言う 悲しみこそが真実なんだ恐れずに身につけ着飾り それ自体を楽しめばいい 私が眠りにつくとき 任せてるものなど何もない 心の戸を少し開けて さそい こんで なにも見えなくなるまで ただ重ね合って 抱きあう 暗闇こそが真実なんだ恐れずにみつめて差し出し それ自体に触れてみればいい それでも眠りにつくとき 任せてはいけないあなたを |
N30E17BBHF | BBHF | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | | この回転から抜け落ちた時 日常の真ん中 仕事を終えて 日照りと 嵐が交互に それでも走る 南へと 受け入れられない ことばかり 踊りを知らずに 演じていた 浮き沈む 正しさと間違い 僕の居場所は どこに 混乱し続け 壁を殴り 時間を費やし 答えを急く 僕の帰りを もう待たないで 責め立てないで ひきつけないで 氷の張った 暗闇の道をいく 君の涙でまた押し流されて 穴の空いた船を漕いでいた 君が乗る前に 必死になって 夜明けを待たず 出発するよ お前を見捨てて 狂わぬように すべての負債を 後ろに乗せて 南へ下る 南へ下る 生きるために 正気を保つために 人は理性を選ぶんだ 人間性を僕は取り戻す |
クレヨンミサイルBBHF | BBHF | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | | 人は変わる 意図も変わる 最初から知ってる 言葉は枯れ 仮説は霧 覆しつづける 手放せぬ毛布 無垢な処女みたいだ 受け入れず 蹴りもつけず 足を閉じていて 夜の公園のアイボリータイル 落書きとしけた花火 クレヨン型のミサイルのてっぺんで かわされる愛撫 さぁ もう 君は飛べる 楽しいこと考えている 子供のままでいる ほどに増してく快感のこと 知ってる 首を横に振り続け 恐れない 痛みを知らずにいるから 君は変わり 意図も変わり 最初には戻れず 言葉を切り 仮説をやめ 現実をみつめて 買い換えた毛布 無垢な処女みたいだ 受け入れて 蹴りをつけても 足は閉じていた 夜の公園の棒立ちランプ 菓子箱と小人の靴下 クレヨン型のミサイルのてっぺんで 操縦している さぁ もう 君は飛べる 楽しいこと考えてる 子供のままでいる ほどに増してく違和感のこと 知ってる 首を縦に振り続け 恐れる 痛みを覚えているから 夜の公園で話そうよ 楽しいこと思い出して クレヨン型のミサイルと さぁ ほら 君は飛べる 楽しいこと考えてる 子供のままでいる 君がいちばん最初に大人になってた 首を横に振り続け 泣いてた 泣いてた さぁ もう 君は飛べる 楽しいこと考えてる 子供のままでいる ほどに増してく 快感のこと 教えて 誰にも言わずにいるから さぁ もう 君は飛べる 楽しいこと 考えてる |
リテイクBBHF | BBHF | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | | 毎週日曜は君と過ごすと決めた こだわりの強い2人の計画 突然の不機嫌 ぎこちないリテイク いまだに緊張してしまうけれど それがいい それがいい ここにいて ここにいて 君だけは許してくれる いかないで いかないで 僕だけが 僕だけが 君に優しくあれる 今日は君に約束した指輪を買う あそこのカルティエに帰りに寄る チョコレートも買う 手紙も書く やっぱり未だに緊張するよ 君にひどいことをたくさん言った 君に傷つけられて狂いそうにもなった それでも 2人は 言い合える それがいい それがいい ここにいて ここにいて 君だけが許してくれる いかないで いかないで 僕だけが 僕だけが 君に優しくあれる なんでなのか わからないよ きっと君も同じように理解せず ただ “愛せるか?” いつだって それなんだ これはラブソング 3ヴァースの コーラスでピッチを外しても それがいい それがいい 僕らは何度もリテイクする それがいい それがいい ここにいて ここにいて 君だけは許してくれる いかないで いかないで 僕だけは 僕だけは 狂わずに立ってみせる それがいい それがいい ここにいるよ ここにいるよ 君だけは許してくれる いかないで いかないで リテイク リテイク 何度でも歌わせて |
とけない魔法BBHF | BBHF | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | | あきらめのドリンクバー 並んでいるのは君のためだった 手をぽんとたたいて はい、このショーはおしまい 人形をしまって 糸を切ってみても まだとけない魔法 あなたと 気づかないで とけない魔法 そのまま ひとつずつ 飽きがきて 輝きを失って 言葉をなくす 手をぎゅっと握って 綴りを思い出して 何度でも言わせて 糸が切られても まだとけない魔法 あなたと タネあかしても とけない魔法 そのまま 腕をあげて さぁショーを続けよう またライトをあびて 顔をみせてくれ 手品なんかじゃないんだ 僕らは知ってる そのスペルを とけない魔法そのまま まだとけない魔法 あなたと 気づかないで とけない魔法 そのまま |
1988BBHF | BBHF | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | | 羽目をはずそうぜ 夜明けまで生き残る 死ぬことよりこわいことを 拳銃みたいに隠して そして病むまで飲め 愛そのもの何杯でも 聞こえるだろう 愛そのもの 喉を通り過ぎ 病むまで飲め 愛そのものを ラベルの数字には意味はない 金縁の紫 1988 金がなくなっても しぼりだすものはある 切り売りするんだ 人生を 拳銃を頭に向け そして病むまで飲め 愛そのもの何杯でも 聞こえるだろう 愛そのもの 喉を通り過ぎ 病むまで飲め 愛そのものを 俺の言葉には意味はない 金縁の紫 1988 遅かれ早かれ 物事は変転していく ハッピーなんてない よくもわるくも この国はうつ病じみているよ その数字には意味がない 僕らにはこない 必要もない 1988 だけど愛があるだろう だれかが言う 何回でも ああ本当にありがとう 愛そのもの もっともってきて 死ぬまで飲め 愛そのものを 瓶を壁に叩きつけて 粉々に砕いて 君にキスする 二日酔いによく似た 痛みを引き連れて 訪れる悪魔 人生を 拳銃みたいに引き抜け |
南下する青年BBHF | BBHF | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | | 継続、耐えること、関係、やりとり。 日が昇って沈むように 感情は回転していく。 まるで数枚のフィルムを小さなレンズから覗き込む、 チープなおもちゃのように。 次の絵…次の絵…そしてまた次の絵。 答え合わせの時間もなく、挨拶みたいに飛び交う複雑な問いに、 俺たちは曖昧で幼稚な答えをだしてきた。 君から何度もかかってきている電話にでないのは、 べつに怒ってるからじゃないんだ。 言葉を…見つけられないから。 時々わからなくなる、たぶん君がわからないように。 もう何時間も走り続けている。心地よい空虚 愛してるよ。 それは確かなんだ。 だから…続けるんだ。 |