どんぐりころころベイビーブー | ベイビーブー | 青木在義 | 梁田貞 | 瀬川忍 | どんぐり ころころ どんぶりこ おいけにはまって さあたいへん どじょうがでてきて こんにちは ぼっちゃん いっしょに あそびましょう どんぐり ころころ よろこんで しばらくいっしょに あそんだが やっぱりおやまが こいしいと ないては どじょうを こまらせた |
かなりやベイビーブー | ベイビーブー | 西條八十 | 成田為三 | 小六禮次郎 | 歌を忘れた カナリヤは うしろの山に すてましょか いえいえそれは なりませぬ 歌を忘れた カナリヤは せどのこやぶに 埋(い)けましょか いえいえそれは なりませぬ 歌を忘れた カナリヤは 柳のむちで ぶちましょか いえいえそれは かわいそう 歌を忘れた カナリヤは 象牙の船に 銀のかい 月夜の海に 浮(う)かべれば 忘れた歌を 思い出す |
春よ来いベイビーブー | ベイビーブー | 相馬御風 | 弘田龍太郎 | 瀬川忍 | 春よ来い 早く来い あるきはじめた みいちゃんが 赤い鼻緒(はなお)の じょじょはいて おんもへ出たいと 待っている 春よ来い 早く来い お家の前の 桃の木の 蕾(つぼみ)もみんな ふくらんで はよ咲きたいと 待っている 春よ来い 早く来い あるきはじめた みいちゃんが 赤い鼻緒(はなお)の じょじょはいて おんもへ出たいと 待っている |
しゃぼん玉ベイビーブー | ベイビーブー | 野口雨情 | 中山晋平 | 瀬川忍 | しゃぼん玉 飛んだ 屋根まで 飛んだ 屋根まで 飛んで こわれて 消えた しゃぼん玉 消えた 飛ばずに 消えた 生まれて すぐに こわれて 消えた 風 風 吹くな しゃぼん玉 飛ばそ 風 風 吹くな しゃぼん玉 飛ばそ |
めだかの学校ベイビーブー | ベイビーブー | 茶木滋 | 中田喜直 | 瀬川忍 | めだかの学校は 川のなか そっとのぞいて みてごらん そっとのぞいて みてごらん みんなで おゆうぎ しているよ めだかの学校の めだかたち だれが生徒か 先生か だれが生徒か 先生か みんなで げんきに あそんでる めだかの学校は うれしそう 水にながれて つーいつい 水にながれて つーいつい みんなが そろって つーいつい |
あめふりベイビーブー | ベイビーブー | 北原白秋 | 中山晋平 | 瀬川忍 | あめあめ ふれふれ かあさんが じゃのめで おむかえ うれしいな ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン かけましょ かばんを かあさんの あとから ゆこゆこ かねがなる ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン あらあら あのこは ずぶぬれだ やなぎの ねかたで ないている ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン かあさん ぼくのを かしましょか きみきみ このかさ さしたまえ ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン ぼくなら いいんだ かあさんの おおきな じゃのめに はいってく ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン |
からたちの花ベイビーブー | ベイビーブー | 北原白秋 | 山田耕筰 | 林雄一郎 | からたちの 花が咲いたよ 白い白い 花が咲いたよ からたちの とげはいたいよ 青い青い 針のとげだよ からたちは 畑の垣根よ いつもいつも とおる道だよ からたちも 秋はみのるよ まろいまろい 金のたまだよ からたちの そばで泣いたよ みんなみんな やさしかったよ からたちの 花が咲いたよ 白い白い 花が咲いたよ |
みかんの花咲く丘ベイビーブー | ベイビーブー | 加藤省吾 | 海沼実 | 瀬川忍 | みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道 はるかに見える 青い海 お船がとおく 霞んでる 黒い煙を はきながら お船はどこへ 行くのでしょう 波に揺られて 島のかげ 汽笛がぼうと 鳴りました 何時(いつ)か来た丘 母さんと 一緒に眺めた あの島よ 今日もひとりで 見ていると やさしい母さん 想われる |
夏の思い出ベイビーブー | ベイビーブー | 江間章子 | 中田喜直 | 瀬川忍 | 夏が来れば 思い出す はるかな尾瀬(おぜ) とおい空 霧のなかに うかびくる やさしい影 野の小路(こみち) 水芭蕉(みずばしょう)の花が 咲いている 夢見て咲いている水のほとり 石楠花(しゃくなげ)色に たそがれる はるかな尾瀬 遠い空 夏が来れば 思い出す はるかな尾瀬 野の旅よ 花のなかに そよそよと ゆれゆれる 浮き島よ 水芭蕉の花が 匂っている 夢見て匂っている水のほとり まなこつぶれば なつかしい はるかな尾瀬 遠い空 |
この道ベイビーブー | ベイビーブー | 北原白秋 | 山田耕筰 | 東京リーダー・ターフェル・フェライン | この道はいつか来た道 ああ そうだよ あかしやの花が咲いてる あの丘(おか)はいつか見た丘 ああ そうだよ ほら 白い時計台(とけいだい)だよ この道はいつか来た道 ああ そうだよ お母(かあ)さまと馬車で行ったよ あの雲はいつか見た雲 ああ そうだよ 山査子(さんざし)の枝も垂(た)れてる |
月の沙漠ベイビーブー | ベイビーブー | 加藤まさを | 佐々木すぐる | 瀬川忍 | 月の沙漠を はるばると 旅のらくだが ゆきました 金と銀との くらおいて 二つならんで ゆきました 金のくらには 銀のかめ 銀のくらには 金のかめ 二つのかめは それぞれに ひもで結んで ありました さきのくらには 王子さま あとのくらには お姫さま 乗った二人は おそろいの 白い上衣(うわぎ)を 着てました 広い沙漠を ひとすじに 二人はどこへ 行くのでしょう おぼろにけぶる 月の夜(よ)を 対(つい)のらくだは とぼとぼと 沙丘をこえて ゆきました だまってこえて ゆきました |
夕焼け小焼けベイビーブー | ベイビーブー | 中村雨紅 | 草川信 | 瀬川忍 | 夕やけ小やけで 日がくれて 山のお寺の 鐘がなる お手々つないで みな帰ろう 烏(からす)といっしょに 帰りましょう 子供が帰った あとからは まるい大きな お月さま 小鳥が夢を 見るころは 空にはきらきら 金の星 |
ちいさい秋見つけたベイビーブー | ベイビーブー | サトウハチロー | 中田喜直 | 瀬川忍 | だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさいあき ちいさいあき ちいさいあき みつけた めかくしおにさん てのなるほうへ すましたおみみに かすかにしみた よんでるくちぶえ もずのこえ ちいさいあき ちいさいあき ちいさいあき みつけた だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさいあき ちいさいあき ちいさいあき みつけた おへやはきたむき くもりのガラス うつろなめのいろ とかしたミルク わずかなすきから あきのかぜ ちいさいあき ちいさいあき ちいさいあき みつけた だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさいあき ちいさいあき ちいさいあき みつけた むかしのむかしの かざみのとりの ぼやけたとさかに はぜのはひとつ はぜのはあかくて いりひいろ ちいさいあき ちいさいあき ちいさいあき みつけた |
待ちぼうけベイビーブー | ベイビーブー | 北原白秋 | 山田耕筰 | 瀬川忍 | 待ちぼうけ 待ちぼうけ 或(あ)る日せっせと 野良(のら)かせぎ そこへ兎が とんで出て ころり転げた 木のねっこ 待ちぼうけ 待ちぼうけ しめた これから寝て待とか 待てばえものは 駆けて来る 兎ぶつかれ 木のねっこ 待ちぼうけ 待ちぼうけ 昨日鍬(くわ)とり 畑仕事 今日は頬づえ 日向(ひなた)ぼこ うまい切り株 木のねっこ 待ちぼうけ 待ちぼうけ 今日は今日で 待ちぼうけ 明日は明日で 森の外 兎待ち待ち 木のねっこ 待ちぼうけ 待ちぼうけ もとはすゞしい 黎畑(きびばたけ) 今は荒野(あらの)の ほうき草 寒い北風 木のねっこ |
証城寺の狸囃子ベイビーブー | ベイビーブー | 野口雨情 | 中山晋平 | 瀬川忍 | しょう しょう しょうじょうじ しょうじょうじのにわは つ つ つきよだ みんなでて こいこいこい おいらのともだちゃ ぽんぽこぽんのぽん まけるな まけるな おしょうさんにまけるな こい こい こい こいこいこい みんなでて こいこいこい しょう しょう しょうじょうじ しょうじょうじのはぎは つ つ つきよに はなざかり おいらのともだちゃ ぽんぽこぽんのぽん |
赤とんぼベイビーブー | ベイビーブー | 三木露風 | 山田耕作 | 瀬川忍 | 夕やけ小やけの 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か 山の畑の 桑の実を 小篭に摘んだは まぼろしか 十五で姐やは 嫁に行き お里のたよりも 絶えはてた 夕やけ小やけの 赤とんぼ とまっているよ 竿の先 |
叱られてベイビーブー | ベイビーブー | 清水かつら | 弘田龍太郎 | 瀬川忍 | 叱られて 叱られて あの子は町まで お使いに この子は坊やを ねんねしな 夕べさみしい 村はずれ こんときつねが なきゃせぬか 叱られて 叱られて 口には出さねど 目になみだ 二人のお里は あの山を 越えてあなたの 花のむら ほんに花見は いつのこと |
ゆりかごのうたベイビーブー | ベイビーブー | 北原白秋 | 井草信 | 瀬川忍 | ゆりかごの歌を かなりやがうたうよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごの上に びわの実がゆれるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごのつなを きねずみがゆするよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごの夢に 黄色い月がかかるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ |
ペチカベイビーブー | ベイビーブー | 北原白秋 | 山田耕筰 | 瀬川忍 | 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ お話しましょ むかしむかしよ 燃えろよ ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ おもては寒い 栗や栗やと 呼びます ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ じき春来ます いまに楊も 萌えましょ ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ 誰だか来ます お客さまでしょ うれしい ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ お話しましょ 火の粉ぱちぱち はねろよ ペチカ |
大きな古時計ベイビーブー | ベイビーブー | ヘンリ・クレイ・ワーク | ヘンリ・クレイ・ワーク | Ozzie Westley | 大きなのっぽの 古時計 おじいさんの 時計 百年 いつも動いていた ご自慢の 時計さ おじいさんの 生まれた朝に 買ってきた 時計さ いまはもう 動かない その時計 百年 やすまずに チク タク チク タク おじいさんといっしょに チク タク チク タク いまはもう 動かない その時計 何でも知ってる 古時計 おじいさんの 時計 きれいな花嫁やってきた その日も動いてた うれしいことも 悲しいことも みな知ってる 時計さ いまはもう 動かない その時計 百年 やすまずに チク タク チク タク おじいさんといっしょに チク タク チク タク いまはもう 動かない その時計 真夜中に ベルがなった おじいさんの 時計 お別れのときがきたのを みなに おしえたのさ 天国へのぼるおじいさん 時計とも お別れ いまはもう 動かない その時計 百年 やすまずに チク タク チク タク おじいさんといっしょに チク タク チク タク いまはもう 動かない その時計 |