キャラバンLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | LAMP IN TERREN | 夢を積んだ唄を鞄に押し込んで 広すぎる世界で 踵を鳴らしていた なんとなく それがどこか誇らしくて 鳴らし続けたら それが僕になった 険しい道の上も なぜか楽しくなる メロディーに背を押されながら 今を追い越しながら 魔法の様な唄を唄って 目映い今日を色付けていく あの消えない光に向かっていくよ 魔法がほどけない内に 踏み鳴らし続けた踵は磨り減って 新しい靴が それを思い出にした いつか この唄は何足潰すのだろう 唄い続けていられるのかな 勇者であろうとして サマにはならずとも 胸の内ではいつも勇ましい ある意味騙されながら 願いを大きな声で唄って 不安な今日も照らしていく ほら 恥ずかしい程に声にしてよ ほら 見えない あの魔法が掛かるように 消えないまま浮かんだ光は まだ手を叩いて呼んでいる 追い掛けたって きっと向こうだって離れていく 追い付けなくたって ずっと踏み鳴らす音 魔法の様な唄を唄って 目映い今日を色付けていく まだ醒めない夢が僕を騙している 願いを叶える魔法を掛けるよ 今日も願いを大きな声で 他でもない僕が唄おう さぁ 消えない光に向かっていくよ 眩しいこの世界で鳴らす音 |
地球儀LAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | Dai Matsumoto | Dai Matsumoto | | 日常に放り込まれて 踞ったまま 上手くいかない現実と戦っている 信号に追い立てられて 仕方なく歩き出す 居場所のない孤独の歌 空想の中に建てるガラクタの街 心の中では夢なんて言い張っている この目に映るそれに自信など持てなくて 口にする勇気などなかった その街では響いている 思い通りになるメロディー リズムなんて合っていなくていいさ 行こう ガラクタは いつも 崩れそうに 無我夢中で光ったまま 痛みだって照らしていけるように 僕らなら歌っていけるよ 今なら飛べるさ 音に乗って くだらない日常の中へ ガラクタに見えても きっと 輝くから 空想の中に居ても具現化できずに 頭の中にある内にくたばっていく そうなる前に無理矢理にでも引っ張っていこう 求められたいと思えたんだ 空き地を埋めるだけが居場所じゃないんだ 何度 立ち上がってみても その数だけ挫けてしまう 呟くように歌っている もう一度 信じてみたいんだ 今なら飛べるさ 繰り出そうぜ くだらない日常の中へ ガラクタに見えても さぁ 行こう 何が待ち受けようと 無我夢中で光ったまま 痛みだって照らしていけるように 僕らなら歌っていけるよ ここから始めよう 音に乗って 素晴らしい日常の中へ いつまでも光っていよう ずっと消えない歌を |
涙星群の夜LAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | Dai Matsumoto | Dai Matsumoto | | 街の放つ光に埋もれて 君の頬に流れた星 誰もが空に願いを探した日 その夜は二度とないほどの 輝きが時を満たした またひとつ 君の頬を撫でては消えた 誰の目も触れず 静かに落ちた 隣で弧を描く君の光 その流れ星を追い掛けるよ 心を抜け出して駆け巡る 忘れないように零れたもの 僕には美しく見えていたから 見付けたよって誰かが跳ねた 見逃したって君が笑った 叶わない願いが胸を痛めた日 滲む瞳で惚けてみせた 心をよくご覧よ 隠す事ないでしょ 願いをかけるのなら 君の頬を撫でる星がよく似合う 流れる度に近付くだろう 君だけが触れられる消えない光 君の放つ光に埋もれて いつも見逃しそうになる 探さなくてもある 心の中に たまには嬉しい時も頬を撫でたら その流れ星を追い掛けるよ 忘れないように零れたもの 何よりも眩しく輝いた 君が願いを叶えるまで 震える手を引いていたいけど あの流れ星を掴めるのは 他ならない涙の出所 それが美しく見えていたから |
heartbeatLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | Dai Matsumoto | Dai Matsumoto | | 心は今 溢れ返るほどの想いを携えて 眩しいままのその心へ 鼓動を放つよ 君を目指して それはまるで海の様な 声にならない想いの渦 知らない僕に触れるように 濁流に飲み込まれるように 溺れていく水底で聞こえた心地良い音 君の心の中で僕は息をしていますか 遠く離れていても 今 聞こえる音を手繰り寄せるよ 心は今 君と交わす想いを重ねて脈を打つ 君に触れた その時から 互いに欠片を預けたまま それが今を繋いできたとしても 大袈裟でもないほどに たとえ 心の底で僕を見失うとしても きっと 光り続ける君が何度も思い出させる 抱き締めた時に触れる / 互いの欠片が 両の胸で鳴るぬくもり / 僕らのしるし 欠けた心を合わせて / 不揃いな音が ひとつを奏でるぬくもり / 響き合うように 僕らはお互いの心は覗けないから 伝え合う 分かち合う 信じ合う 鼓動を 重ね合うたびにめぐり逢う 溢れる想いに きっと 何度も溺れては 眩しいすぐ側まで 君の心の中で僕は息をしていますか 僕は放ち続ける 君が君を見失わぬ光を |
innocenceLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | LAMP IN TERREN | その椅子にいつから座っていたんだろう 配られる定めを飲み下していた 鈍色に煌めく疑心に問い掛ける 僕は誰だっけな 記憶が嵩む程に汚れた靴 目を覚ます度に落ちる砂時計 手に入れた数だけ失うという決まりきっていた事 とても認められないだろう 気づけば戻れない日々は始まって 選べなかった椅子が居場所になっていた 終わり方はどうだ 頷けるだろうか 答えのない問いを繰り返し続ける 僕が僕じゃない誰かを生きる権利も 終わりを振り払う資格もなかった 息が続く間は自由でいさせて 揺るぎない心が捉えた日々の上から 歩く距離に比例して 遠ざかる冒頭 誰かの思惑通りに定めの上 虹色に煌めく意志を追い掛ける 決まりきっていたってさ 選ぶしかなかっただろう どれだけの物を抱え込んでいたって 果てに辿り着く頃に取り上げられる 何の為の人生 意味など無いにしても 投げ出すにもちょっと腰が引けるよ 何を選んでも弾かれる日々の先で この目に映っている色はどうだった 疑いようもない程 頭では解っている 絶え間ない定めの中から捉えた色 終わりの次に何も無いなら 戻らない日々はどこへ還るのだろう いずれ訪れる終わりは ただ何も残さず終わるのかな この日々が定めから放される事はない それでも この意志は消えたりしない 最果てまで ずっと脈を打ち続ける 答えのない日々が正しくある為に 僕がここで生きる意味 意志 答え 未来 呼吸を繋いでいく僕だけにあった 誰に聴こえなくとも掲げて 示すさ 揺るぎない心が迎える明日の上から |
at(liberty)LAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | Dai Matsumoto | Dai Matsumoto | | 瞬きの中に閉じ込めた 空の形に触れようとすれば 蝋燭でできた翼は太陽に溶かされた それから その眼は 瞼に焼き付く理想に心奪われて 瞳には映らない籠に気付いた 「それを手にすれば 満たされるものか」 どこか冷めた様な 鏡の様な顔が言う 耳を貸す気はない その先は見越せるから ここに至るまでもそう 振り向かないで 一層 羽ばたいて 風を叩いても 雲を切る様に 悲しい弧を描いた 一層 頑丈に築かれた理想が 握り締めた手を 更に強くさせる ここは未開拓の地 完璧に自由の場所だ 手に入れる術は思いの外 容易く 拍子抜けだった あれから理想は放り投げたのさ 望むと共に痛むから 届く事もなければ 落ちる事もない 「手に入れたんだろう」鏡の様な顔が言う 返すまでもないよ ほら 空っぽだって いっそ 羽ばたいて 打ち付けられた方が 物語の様に綺麗な弧を描くか 初めから自由だ 疑っていたのは僕だ 飛べなくてもよかった 飛びたいと乞う事が 一層 羽ばたいて 風を掴む様に 雲を切り裂いて 綺麗な弧を描いた きっと それでも焦がれてしまう自由を どうか閉じ込めないで その手は降ろさないで 行こう |
pellucidLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | Dai Matsumoto | Dai Matsumoto | | もしもこの身が透き通る術を得たなら 街の喧騒すら 潜り抜けてみたい 見知らぬ顔の唇を読むフリして 都合の良い方に傾けるよ それを話すと 不機嫌な顔 声はしなくても わかった その唇が声もなく震えたら 僕はそっと塞ぐよ ねぇ どれだけ言葉並べてみたとしても そのどれも伝わる気はしないよ それでも ほら また僕らは 分かり合えもしない声を待ってしまうから 曖昧なまま 日々は連なっていった 僕は自分をいくつ偽っただろう 君の耳には何が聞こえるのかな 君の言葉も君じゃないかな 僕の頭が 都合の良いように 君を受け取っただけかな 誰もが見栄や背筋を張ったまま 煩わしい街を彩るけど それでも その化の皮を 剥がした先にあるのは 同じだと思うんだよ きっと僕が素直である事を 君は知る由もないままだろう 僕は素直なまま 背伸びをするよ 君の目が僕を離さないように ねぇ どれだけ言葉並べてみたとしても そのどれも伝わる気はしないよ それでも 遠回りしてでも 有りの侭でいられる声を探している 僕ら互いに分かり合えないとしても 心の橋を渡っていくよ なぜなら 今 綴る想いが 胸の内にある事が 嬉しいも寂しいも君と見付けた全てが 愛しいと思っているから もしもこの身が透き通る術を得たなら 僕の心を見せたいけど もう 何も言わずに伝わる事もあるらしい 僕はそっと塞ぐよ |
オフコースLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | Dai Matsumoto | Dai Matsumoto | | 当たり前すぎて置き去りにした 朝陽と並べられたご飯 少しでも眠りたかったから いつも時間が食べてしまった そんなことに見向きもせずに 開いたあの日のドア いつも通り線路と並んで 遅刻の合図と追いかけっこ だけどあの日は面倒になって いつも通りには歩けなかった そんな僕を気にも留めずに 定刻に閉まるドア あぁ もう 当たり前なんか要らなくて だけど変わることも怖くって 当たり前じゃなくなった途端に 大切だなんて言わないように ひとつ遅れの電車に乗って 立ち並ぶビルの迷路の中 迷わずに僕を運んでいく 迷ったままで乗り込んだ僕を あの日よりも狭くなった空 重たいいつものドア あぁ もう 当たり前なんか要らなくて だけど変わることも怖くって 当たり前じゃなくなった今はもう ただそれを信じたくもなくて 止まらず 進んでいく 僕も電車もただ いつも通りの円を描いて 時間に食べられてしまわぬように 同じ道に探す特別 何度 僕を改めたとして それでも見逃していく そんな僕を気にも留めずに 置き去りにされたとしても ただ 見付けたい あとで言葉にしてしまう前に あとで記憶を辿らぬように 今を置き去ってしまうその前に 大切さに気付けますように 当たり前なんか要らなくて だけど変わることも怖くって 当たり前じゃなくなった途端に 大切だなんて言わないように 今 大切だと言えますように |
不死身と七不思議LAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | Dai Matsumoto | Dai Matsumoto | | 化学ではもう解き明かされているらしい不思議 頭の悪い僕には意味不明な文字の羅列だった オーロラがなんで揺れるのか 虹が七色になるのか 僕らはどうして終わるのか 理解させてくれよ 知りたい事 全てを知る為に支払う時間 笑えるほど 僕にはそもそも この世が不思議だった 飽きる程読んだつもりの図鑑 眺めて終わった写真と絵 上手くなったって足りなかった 命の使い方 そうやって どれも「わからない」で広げてった図書館で 「何から手を付けるべきか」も探してしまうよ 繰り返しの朝がやって来ては 退屈を引き摺っていた それはまるで息がないようで だけど死んだ訳でもないの 代わり映えのない世界で僕は その意味の欠片をきっと 拾い集めて答えにするんだ 訪れる終わりを笑うんだ ひとりでなら 惑わされる事なく導けたよ 比べる物のない答えなら 無敵だと思えたんだ 君は突然に現れた 僕の全てを変えていった 無敵の牙城は崩れ去った あぁ 忙しいかも ねぇ だって 君と出会ってしまった 答えはふたつになった 集めたその欠片を見せ合って 笑ってみたくなった 形のない時間に遊ばれて 使い切ってしまいそうな ひとり分の使い方だって 君となら分け合えるのかな いつか僕がひとりで結んだ 果たすべき約束だって だらけて終わってしまわないように 僕の側で見張って欲しいんだ オーロラが揺れるような不確かだった 虹のような感情だった 色とりどり 忙しなく僕の答えも変わった だから息をする度 笑う度 泣く度に見てみたいよ 図鑑にはない僕と君の未来を その欠片を散りばめていく 繰り返しの朝がやって来ては 皺々に笑い合った 終わりを見てしまわないように それまでは不死身でいたいんだ いつか君とふたりで結んだ 果たすべき約束の上 いつだって君に聞いて欲しいんだ 君とだから見付けた答えを 科学ではもう解き明かされているらしい不思議 君と繋ぐこの手だけが知る僕の不思議 |
eveLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | Dai Matsumoto | Dai Matsumoto | | きみと笑った ぼくの最後の日 桜がそっと彩ったような日 その声が泳ぐ風を いつも掴んでいた 傾く太陽 影が伸びていく 昨日よりずっと大きい影法師 明日はもっと特別な日 過去から見た今日がそうだったように ぼくがきみへと贈れたものなど きみがくれたもので滲んでしまった 今も宛のない声を ただ風に任せて 胸にしまい込んでいる 昨日が知らない 今日はひとりぼっちで 更に煌めく日を願っている 何度も 未来へ 明日へ 歌うよ ぼくの側で 離れていても 聴いていて 失ったって 近くに感じた 胸の内側で思い出せるから 痛むけれど それでもいい 引き換えにぼくはまた 笑おうとするから 過ぎ去ったきみに贈れるものが 悲しみだけじゃ どこか味気ないだろう たとえ世界が 暗い顔でいたとしても いつだって明日を待ち望んでいる 過去より 今朝より 今日よりもずっと まだ知らない 愛しさと出会えるなら 震えていたって いつか暗闇がぼくを迎えに来るかも その時が来ても きっと俯かないで きみの元へ 会いに行くよ きみと笑った ぼくの最後の日 また会えるよって 背中を押し合った 明日はいつも特別な日 まだ知らない世界に触れる ぼくの日 たとえ世界が 瞬く間に終わるとしても いつだってきみは輝き続ける 過去より 今より 明日よりもずっと ぼくの側で 息をするみたいに 昨日が知らない 今日はひとりぼっちで 更に煌めく日を願っている またね 明日ね 何度も叫ぶよ ぼくの側で とても近くで 聴いていて |