ウソツキ

僕は彼女を幸せにしたいのに、その幸せは彼女にとっての不幸だった。

 2019年9月18日に“ウソツキ”が最新ミニアルバム『0時2分』をリリース。真夜中の<0時2分>…。今作は、この時間に起きた出来事をコンセプトに、5つの物語が繰り広げられる内容となっているんです。同じ時刻、それぞれの登場人物に、それぞれの場所でどのようなストーリーが生まれたのでしょうか。どんな感情が描かれているのでしょうか…。

 さて、今日のうたコラムでは、そんな今作をリリースするバンドのボーカルであり、全曲の作詞作曲を担当している“竹田昌和”本人が歌詞エッセイを執筆!3週連続でスペシャルな記事をお届けします。今回はその第1弾!僕と彼女、まだ2人が若い頃の話。そして“幸せ”に対する今の想い。赤裸々に綴ってくださいました。是非、歌詞と併せてご堪能ください。

~ミニアルバム『0時2分』歌詞エッセイ~

「ごめん。幸せすぎるから。別れよう。」
昔、付き合っている人に
振られた言葉を未だに引きずっている。
その人はシンガーソングライターだった。

えと。こんにちわ。
今日から3週に渡って
恥ずかしげもなく偉そうに
自分の話をすることになりました。。
ウソツキ竹田です、
もしよかったら僕の話に
少し付き合ってくれたら嬉しいです。。

幸せ過ぎたら曲が書けない。彼女はそう続けた
わかる。わかるけど。わかりたくなかった。
というより認めたくなかった。
だから、とっさに何かを隠すように頭の中で
「プラスだけじゃない。
マイナスだって立派なエネルギーだもんな。
そうだ。腐っても理系の人間だ。
マイナス100ボルトだって人間は感電死するんだ」
とか、よくわからない理屈を考えた
でも、心ではちゃんと理解してた
辛いこと、不安なこと
その気持ちが強ければ強い程、もの凄い曲が出来るし
僕はそういう曲が好きだった。
何より
彼女の歌う曲が僕は好きだった。
皮肉な話である。
僕は彼女を幸せにしたいのに
その幸せは彼女にとっての不幸だった。
そして、彼女は僕より歌をとった。
まだ2人が二十歳とか10代とか若い頃の話。

その時からだったと思う
幸せだって歌にしようと決意した
幸せは不幸に勝てない
そう認めたくないと
自分はそれを証明しようと決めた。

なんかこんな話をするとピンとこない人もいると思う。
当たり前だとも思う。
普通の感覚では幸せの方がいいに決まってる。
だけど少し変な話をするんだけど
僕の思うシンガーソングライターに属される人達は
例えばバスケットボール選手で身長が高いと
「体格に恵まれてるね~」なんて言われると思う。
シンガーソングライターで言えばそれは
夜中、急に不安定になってSNSとかで
「消えたい」とか書いたり、
この前まで仲良かったのに急に
「会いたくない」とか言い出したりすること。
そんな不安定な心を持ってる奴を見ると僕はいつも
「体格に恵まれてるなぁ」と思う。。
冗談とかじゃなくて結構本気で嫉妬する。
そして、自分ももっと不安定にならなくては!!!
とか、こんななんの悩みもない
ツルッツルの心でいいのか!?!?とか
それがない自分を結構本気で悩んだりする
全員がそうってわけじゃないけど
そう思ってる人は多い気がする。

だけど、自分は安定が好きなのである
フカフカとは言えないけど慣れたベットの上で
インターネットのふわっふわの犬の動画とか見て
わたあめみたい~たべたい~とか
クソつまんないこと思っていたいのである。

そして、何年か経って
その人にまた会う事があった
というより、ふと気になってその子のライブに行った
彼女の歌は相変わらず凄かった。

でも、
そんな権利なんてないのに願ってしまった
あなたは今幸せだろうか
あなたの幸せはなんだったんだろうか
どうかあなたがあなたの幸せを見つけていて欲しい。と
まだ図々しくも考えてしまう。
多分それは今もまだ
その方法がわからないからなんだと思う。

さてさて
今回9月18日発売のミニアルバムの
「0時2分」は久しぶりに切ない曲です。
別に満を持してとかじゃないけど、自然と書けました。
よかったら聴いてみてください。

<ウソツキ・竹田昌和>

【第2弾に続く!】

◆紹介曲「0時2分
作詞:竹田昌和
作曲:竹田昌和

◆ニューミニアルバム『0時2分』
2019年9月18日発売
UKDZ-0201 ¥1,620(税込)

<収録曲>
01.0時2分
02.スープ
03.ネメシス
04.今だけは
05.大丈夫。
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