甘い時間と苦しいせつなさを行ったり来たりはイヤ。

サクラはハラハラすぐに散っちゃって
空が早く早くと夏を呼んでる
お願い急ぎすぎないで
ゆっくりとね 好きになってね…
「アマハル」/Dream Ami

 2018年4月18日に“Dream Ami”がニューシングル「アマハル」をリリースしました。タイトル曲は、この春を彩る甘く切ないミディアムナンバー。本人出演のブルボン『おいしいココナッツミルク』CMソングとしてもオンエア中です。尚、曲を聴いた方々からのコメントには「Amiちゃんの雰囲気にピッタリな“世界観”が好き」という声が非常に多い模様…!

 さて、そんな歌詞に描かれているのは<Sweet Spring>=【甘い春(アマハル)】を願う主人公の恋心です。J-POPで<サクラはハラハラすぐに散っちゃって>というと、どこか失恋を連想させますよね。でも、おそらくこの曲の<私>と<あなた>は結ばれたばかりの恋人同士。付き合い初めだからこその幸せ。そして幸せと同じくらいの不安。マーブルな感情が、美しい切なさをまとったDream Amiの歌声から伝わってくるんです。

あなたと過ごせない平日は
ただただ もう淋しくて
会いに行きたくなる 不安よ
世界中がね モノトーンカラーで…
すごく優しい顔して 抱きついたのに
何にもなかった そぶりをするから
離れられない あなたまるで 春風みたい少し冷たい
「アマハル」/Dream Ami

 恋愛サイトにて『あなたは付き合い始め(交際3カ月まで)どれくらいの頻度で恋人と会っていますか?』というアンケートがございました。その結果、1位は『1週間に1回』という回答で、全体の約半数!たしかに、通っている学校が違ったり、働いていたりすると、会えるのは土日などの休日であることがほとんど。すると<あなたと過ごせない平日は>心の中で“幸せ”より“不安”の色合いが濃くなってゆくのでしょう。

 勉強中や部活中。仕事中や帰宅後。いつでも<あなた>のことばかり考えて<ただただ もう淋しくて 会いに行きたくなる>気持ち、きっとみなさんも経験あるかと思います。唯一、不安を掻き消してくれるのは一緒にいられる時間のみ。だけど<すごく優しい顔して 抱きついたのに 何にもなかった そぶり>をされたりすると、会えた“幸せ”と好きの温度差を感じる“不安”で、また心にマーブル模様が生まれてしまいますねぇ。

誰かを好きになるときって
ホントに そう一瞬で
その人のことだけ溢れて
零れるのよ 大きなため息
心配しすぎだよって 言われるけど
友達さえも 逃げ場にならない
わがままですか?
あなただけが 陽だまりみたい包んでくれる
「アマハル」/Dream Ami

 さらに<誰かを好きになる>と、恋バナ時間も増えるでしょう。とはいえ、友達と一緒にいたって、頭の中は<その人のことだけ>でいっぱい。そんな“好き”で満杯の心ですから、友達が「心配しすぎだよ」と声をかけてくれたって、その言葉の入る隙間はありません。それに<大きなため息>は、一見“不安”から生まれているように感じられますが、そこには<あなただけが 陽だまりみたい包んでくれる>という“幸せ”もたっぷり入り混じっているのです。この複雑な恋わずらいに効くのは、やはり<あなた>との時間しかなさそう…!

サヨナラの季節じゃない
出会って恋する季節でしょう?
甘い時間と苦しいせつなさを行ったり来たりはイヤ
私の春あなたから 運んできて

サクラはハラハラすぐに散っちゃって
他の花たちが綺麗に咲いてる
今はかなしみは欲しくない
この気持ちに色をください
春が躍(おど)るような 鮮やかな色を Sweet Spring
「アマハル」/Dream Ami

 出会って恋する季節である“春”に結ばれた二人。サクラはハラハラすぐに散っちゃったけれど、同じように<あなた>の心まで散ってしまわないでね、という切実な想いにキュンとしますね…!この歌の<私>も、今、恋をしているという方も、ゆっくりゆっくり「好き」を育みながら、甘い時間を、アマハルを、大切な人と過ごすことができますように。春が躍るような、鮮やかな気持ちが満開に咲きますように。