傘の日!あなたは“傘の歌”というとどんな情景を思い浮かべますか?

孤独の雨に打たれないように
ハッピーアンブレラになって
遮りたいよ汚れた空
「ホワイトレインコートマン」シナリオアート

 本日6月11日は「傘の日」です。この日が“入梅”になることが多いため、1989年に日本洋傘振興協議会が制定したそうな。よって今回は“傘”にまつわるJ-POPの歌詞について取り上げたいと思います!「思い出はいつの日も雨〜♪」とサザンオールスターズも歌っていますが、日本の歌の“降水率”ってものすごく高いんです。あなたと出会った日の雨、別れた日の雨、悲しい日も雨…。となるとやっぱり“傘”も歌詞には欠かせない存在!

 たとえば、王道の“相合傘”と言えば、この単語そのものに「この時間が続いたらいいのに…」「雨が止まないで欲しい…」という想いが込められていることが多いですよね。どちらかというとネガティブなイメージを持つ“雨”というワードを、プラスに変えることが出来るのが“相合傘”という言葉なんです。

“雨の午後は二人相合傘
わざと傘忘れる私 君とそんな関係”
雨の午後はロマンスのヒロイン/種村有菜

“明日も雨が降れと
願ってしまう僕の欠片も 嘘じゃないから”
アイアイ傘/テゴマス

 また、“傘”を放り投げるという行動には、「ずぶ濡れになってしまいたいくらいの強い感情」が表れています。怒り、悲しみ、寂しさ、会いたい!という気持ち…。いっそ“理性”なんて捨ててしまいたい!というココロの象徴になります。ときには“保守的な自分”を変えたい!という思いが込められることも。

“雨なら傘持って 晴れたら上着脱いで
みんなそうして生きて行くのに
雨に打たれたい 晴れたら焼かれたい”
朝がまた来る/DREAMS COME TRUE

“土砂降りの思い出たちは
こんな傘じゃとても凌げない
それならばいっそズブ濡れのまま
君まで泳いでいこうか”
僕と傘と日曜日/スキマスイッチ

“雨が降って 髪が濡れても
何もささずに歩けたのなら
ぼくはもっと自分を 好きになれる気がする”
雨/柴田淳

 あなたは“傘”というと、どんな情景を思い浮かべますか?雨の数だけ存在するとも言える傘ソング。ここには書ききれませんが、まだまだいろんな物語を発見することができます!「傘の日」である今日、あの歌に登場する“傘”にはどんな意味があるのか考えてみるのも面白いかもしれませんよ!