風の街角

もうすぐに夜が 街に舞い降りて
今日を閉じる為に賑わう
そうあの日二人 同じ場所にいて
蒼く沈むたそがれを魅(み)た

少し冷えて吹く風を避けて
かじかむ指をポケットに
ああ 伝うあたたかさはすべて
証しだった 愛する

夕闇はとても 短く尽きても
そのやさしさ変わりはしない
深く心を 染める静けさと
愛はまだ 途切れずにいる

時を夜へ解き放ったなら
一面滲む星空
ああ 過ぎて行く日々ほど遠い
瞬(またた)きが拡がる

背を向けて二人は
違う通りを抜けた

人の波に紛れて歩けば
どこか似ている姿に
ああ 出会うたび心が今も
追いかける 風の街
追いかける あなたを
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