RIVER

ひき止めもしないまま
君の電話を切った
かたくなに 僕は
何を守っているのだろう

なつかしい寂しさを
深く吸い込みながら
ネクタイをゆるめて
高層ビルの窓にたつ

陽射しの向こうには
数えきれない人が行き過ぎる
だれもが さざ波のような
あの日の夢を抱きしめて
そうさ 僕たちはRiver
求めあい さすらう川だから

あどけない綿雲が
風にちぎれて消えた
そういえば 二人
何を忘れていたのだろう

心から泣くことや
心から笑うこと
大切なものは
失った時わかるけど

通りを渡ったら
信じた今日にきっと会えるよと
歩道で 立ちすくむ人が
君に思えて つぶやいた
そうさ 人生はRiver
流れては きらめく川だから

陽射しの向こうには
数えきれない人が行き過ぎる
だれもが さざ波のような
あの日の夢を抱きしめて
そうさ 僕たちはRiver
求めあい さすらう川だから
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