ぶっ壊れた月

テレビの奥で偉い人が 何か喋ってる
能書きや筋書き云々 理屈を並べながら
傍観者達は上っ面で 分かったふりをして
確立された机上の理論に すさんだ風が吹く

過ちをただ繰り返すだけの歴史なら
一体何の意味があるのだろう

歪んだ世界 目のあたりに 何をしようか

遠く東の街で 惨劇の幕が明けて
世界中が悲しみと憎しみに包まれたその頃
空港が閉鎖された南の島じゃ これで
夢の続きが見れると 無邪気に海など泳いでた

対岸の火事じゃないぜ
一人一人の意識の問題だろ

歪んだ世界 目のあたりに 何をしようか
たった一つ 空に浮かぶ ぶっ壊れた月
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