露地あかり

あるかないかの 運にさえ
道に迷えば すがるもの
浮くも沈むも ひとの世か
誰にわかって ほしくもないが
浮世忘れの 露地の灯に
俺はなみだを 棄てにきた

情に棹さしゃ 流されて
ひととぶつかり ひとを知る
夢で微笑む 片えくぼ
誰もあいつを 超えられないさ
浮世忘れの 白い花
俺の心に 今も咲く

なんでまぶしい 酔った目に
爆ぜるネオンの 夜の街
みんな寂しい 奴ばかり
夢が欲しさに 人恋しさに
浮世忘れの はしご酒
俺はなみだを 棄てにきた
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