灯火

なにを夢見て この腕まくら
濡らす涙の いじらしさ
苦労ばかりの 明け暮れに
しのんでいるのか 故郷を…
泣くがいい 泣くがいい 春は遠いけど
おまえは俺の 心のともしび

酒におぼれて 世間にすねた
俺をささえて くれた奴
愚痴のひとつも こぼさずに
ささげてくれたね まごころを…
ふりむけば ふりむけば いつもそばにいた
おまえは俺の 心のともしび

水の流れに 棹さしながら
明日も浮き寝の 旅路川
ふたりづれなら 倖せと
よりそう女の 影ぼうし…
離すなよ 離すなよ この手いつまでも
おまえは俺の 心のともしび
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