黄昏のレシピ

切り刻む 今朝の誓い
押し潰す 昨日の後悔
盛り付ける 君の名前
ごちゃ混ぜのサラダボウル

例えばこの中いくつもの彩
僕が一つずつ失くしたとしたら
じゃあどっから僕が僕ではなくなるの
なんて知りたくもないけれど

代わり映えのないこの日々に
積もるとりどりの君の言葉が
僕を作っていく
混じり気のない風の中
嗚呼 募っていく
仰げば羊雲どこまでも
山並み平らげて駆けていく

傷んでた 淡い期待
切らしてた 心の余裕
もういいや
ヘルシーな感情だけじゃ
物足りないサラダボウル

例えば僕の知り得ない彩のオイル
豪華なプレートなんちゃらのチーズ
もうそれは僕じゃないとしても
一口大のこの今日が
塩気多すぎた今日までの証明だ
さあ存分に味わって

代わり映えのないこの日々に
積もるとりどりの君の言葉が
僕を作っていく
混じり気のない風の中
嗚呼 募っていく
仰げば羊雲どこまでも
山並み平らげて駆けていく
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