暮れる日の栞

ノスタルジー騒ぎ出す
夕暮れ自転車坂道を
信号待ち君を後ろに
背中に感じた青い日々の話

田舎町色づき出す
いつもより眺めた並木道
8月の終わり涼んだ風
おそろいのアイスくわえながら

いつまでも今を振り返れるように
栞をつけようよ

アイスクリームが溶けていく
あいも変わらずに今日も
君が綺麗だ君が綺麗だ
そんなことを思うばっかり日々だ
あいまいなままで過ごしてる君との日常が
ふわり落ちる夕日に溶けていく

近づきたい触れてみたい柔らかな君の全てに
繋いでみたいけどやるせないままはずれの棒を握りしめた
蝉の声が虚しく鳴り響いてる

アイスクリームが溶けていく
あいも変わらずに今日も
君が綺麗だ君が綺麗だそんなことを思うばっかり日々を
ああ壊せぬまま愛しいまま今日も手を振る
愛くるしさも少しだけ苦しいな
ぽつり佇む夕日に背を向けた

ノスタルジー騒ぎだす
ペダル踏み込んだ青い日々の話
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