曇天

あなたが誰かの元へ消えたあの日から
何にも意味を見出せなくて私が誰かもわからない

枯渇して偏っていた人生に色を付けたのはあなただった
あの嘘を見破れたのならば何かが変わったのだろうか

どうなったっていいなんて孤り自暴自棄で帰る夜は
いらんことを考えている
頭の中は冴えず曇天
どうやったって変えられないことがあることも承知の上で
未だに少し希んじゃってる
だからぐるぐるぐるぐる彷徨っている

覗いた鍵穴の奥はきっと楽園じゃない
真実はいつも残酷なのに足掻くのは私の性状

何もかも期待していた十代に立てた予定よりズレた現在
あなたが側にいてくれるなら少しはマシになるだろうに

どうなったっていいなんて嘆き狂いそうになる夜も
理性だけで踏ん張っている
明日の予報もまた曇天
どうやったって変えられないんだとか強がるのは馬鹿な茶番
嫌な予感に汗ばんでいる
だからまだまだまだまだ彷徨っている

理解し難い事実なんてさ
そこんとこほっぽっといてよ
意外と未来に期待したりさ
嗚呼静寂が怖い

どうなったっていいなんて孤り自暴自棄で帰る夜は
いらんことを考えている
頭の中は冴えず曇天
どうやったって変えられないことがあることも承知の上で
未だに少し希んじゃってる
だからぐるぐるぐるぐる彷徨っている
未だまだまだまだまだ彷徨っている
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