憂き世の花

買いかぶりなさんなよ
ただ君の事を生き甲斐にしていたいだけ

寝ぼけ眼 隣の君が
“行こうよ”と僕を手招いている
遊びませう、遊びませう、
共に悪夢を見ましょうや
どのみち闇堕ちさ

もういいやってなっちゃって
惰性で生きていた
瓜二つの君と

もう限界だって笑顔で吐き捨てたら
ふたりぼっちで、手をとって、抱き合って、溶けようね。

あゝ買いかぶりなさんなよ
ただ君の事を生き甲斐にしていたいだけ
お天道様届かぬ影で
息を潜め暮らしてこう
あゝ悲しみを擦り合ってさ

正しいと思い込む
その正義を振りかざすなよ
ハリボテの街で僕ら
明日への出口探した

痛いよと叫んでも聞こえやしないだろう?
舌打ちして、駅前のスクランブル、消えようぜ。

あゝもう一生このまま狂い続けなきゃ
僕ら息もできないのか
お天道様届かぬ影で
君がシクシク泣くから
あゝ胸が張り裂けそうだよ

離さないから、手をとって、抱き合って、溶けようね。

あゝ買いかぶりなさんなよ
ただ君の事を今を生きる理由にさせて
もう一生このまま狂い続けなきゃ
まるで息もできないなら、
お天道様届かぬ影で
息を潜め暮らしてこう
あゝ悲しみを擦り合ってさ

憂き世の花
君を孤独にはしないよ
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