すずらん

柔らかい髪を風が奏でて
清らかな肌はすずらんが香る

しづかな瞳に熱を宿して
さえ渡る針で願いを紡いだ
羽衣に包まれる

涙が流れてゆくのを許してくれる人よ
私の窓辺に優しいおひさまが届いた
貴方こそいちばんの贈りもの

ハンカチーフから零れる鈴が
この頬に触れてこの胸に触れて
私を確かにする

心がここから遠く奪われてしまっても
しおれた花壇はふたたび芽吹くときを知ってる

また会える日まで
まだ生きていけるから

涙が流れてゆくのを許してくれる人よ
私の窓辺に優しいおひさまが届いた
貴方こそいちばんの贈りもの
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