雨宿りのエピローグ

五月雨は 激しく
その足を 引き止める
どうか このまま
帰さないで

「これは“好き”なの?」って
声にしたら 褪せてく夢
抱きしめないで ほとんど答え
ずるい人
でも分かるの
傷つかなきゃ 嘘だものね
今はただ 会えるほうが良いから

真面目にならないで
さよならは 嫌よ
窓を叩く 雑音
言えない わがままの代わりに

五月雨は 激しく
その足を 引き止める
「愛される」「愛してる」
行き違う願い
さめざめと 泣くのは
一人ずつだとしても
もっと君に触れたい
私じゃ足りない?
見せて 君のサドネス

何が正解って
自問自答も とっくにやめた
正しさだけじゃ 縛れぬ心
かわいそう
鳴るはずない
スマホをずっと 気にしてるね
私みたい 同じ痛み 知ってるよ

受け取った分だけ
ちゃんと返せたら
幸せなど 易しい
だけどこんなに愛しい なんで?

うらはらに むなしく
雨足は弱くなる
「もう行くよ」「でも、だけど」
誰かが待ってるの?
悲しみの すべてに
意味があるって聞いたけど
こんな 終わりなんか
切なさ なんか
何になるでしょうか

想われたら 想ってみたい
想う人に 想われてみたい
見つめて あと少しだけ
雨が止むまで

五月雨は 激しく
その足を 引き止める
「愛される」「愛してる」
行き違う願い
さめざめと 泣くのは
一人ずつだとしても
もっと君に触れたい
私じゃ足りない?
見せて 君のサドネス

だけど もうだめみたい
背中 追えない
こぼれ落ちる サドネス
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