澄んだ暗闇

錆びついた歯車 あまりにも無力に
つかの間の幻 甘い夢は終わる

目に写るものが 僕の全てを嫌うなら
このまま全てを 終わらせてくれ

澄んだ暗闇が 僕を優しく包む
今は何もかも忘れ 一人でそっと眠ろう

まぶたを過ぎてゆく 妄想と現実
交じりあわずに只 運命を貪る

降り出す雨が 冷えた身体を包むように
何時しか心は 飲み込まれてく

夢は叶うと 何処かの詩入が謳う
僕の閉じかけた意識が そっと笑う
夜明けなどいらない

ゆらめく命さ 足元さえも見えず
答えなんていらないから 今は

澄んだ暗闇が 僕を優しく包む
枯れた思い出だけが この胸をなでる
せめてあと少しの勇気さえがあれば
今は何もかも忘れ 一人でそっと眠ろう
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