白状

もう疲れたんだ
声も出ない夜
溢れ出すのはいつもの 消えてしまいたい
今じゃ幻みたいだね ああ
愛も 夢も 続くもんだと思ってたなんてね
鏡に映る錆びついたガラクタ
死んだ魚の方がよほど綺麗な目をしてる
遠くで救急車 消えるサイレン
あれ 思い出せないや
なぜ 歌ってたのか
これが生きる理由だ そんな無邪気な歌で
たったそれだけで どこまでも行けると思っていた
これが生きる理由だ 本気で信じたんだ
たったそれだけで 恐れるものなど一つもなかった
本当は待ってた 都合良すぎるストーリー
最終も過ぎた駅で

そう これでいいんだって 蓋を閉めた
騙し騙し 精一杯
届きそうな幸せへの道はずっと渋滞中
開き直って 見切りつけて いっそ楽になりなよ
埋まらぬ暗い穴 覗き込んだら
今にも堰を切って ぐずりだしそうな気配
一つ残らず細胞も変わった
でも いつかの少年が
まだ 歌ってるんだ
これが生きる理由だ あんな無邪気な顔で
たったそれだけで どこまでも行けると思ってら
これが生きる理由だ 本気で信じてんだ
たったそれだけで 生きる理屈を越えてしまって
待ちきれなくなって 続きを描くように
最終も過ぎた駅を 後にして
遠回りでいい
壊れてもいい
意味がなくていい
答えもなくていい

泣き声でもいい
枯れててもいい
勝ち目なくていい
格好つかなくていい
本当は諦めてないなら
ここはまだ限界じゃないのさ
本当は死に切れないというなら
それじゃまだ生き切ってないのさ
もう疲れたんだ
もう疲れたんだ
そう疲れたのは
本気で信じてるから
これが生きる理由だ
行けるとこまで
行こうぜ
これが生きる理由だ
くたばるとこまで
行こうぜ
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