運命の前奏曲

優しいあの日を
胸にそっと抱(いだ)いて
何処まで行けるのだろう
逃げ込んだ場所に
答えはなくても
ねえ ただ君に出会えた
痛みなら 祈りに変えて
不確かな今日を超える
生まれた意味など 知らないまま
消せない傷を重ねて
鳥は東の空へ
ああ やっと見つけた
壊れそうな温もり
止まない涙の交響奏(シンフォニー)
君を守りたい
どれほど微かでも 聴こえるよ
その鼓動が 私を
呼び覚ますから

明日が来ること
そこに君がいること
願いを重ねる度
愛しく思うよ
この一秒さえ
また幻になるなら
遠ざかる記憶に揺れる
青い空が恋しくて
伸ばしたこの手を
離さないで

時代(とき)の炎が
二人を照らしてゆく
忘れないよ 出会った日
夜を灯すあの花
君と見たい景色があるんだ
消せない傷を重ねて
二人永遠(とわ)の円舞曲(ワルツ)を
いま水面の先に
燃える希望が昇ってゆく
止まない涙の交響奏(シンフォニー)
君と生きていたい
どれほど微かでも 聴こえるよ
その鼓動が
その言葉たちが
この歌によせて 私を
呼び覚ますから
×