あの娘は街へ

あの娘もとうとう行きました
都へ 街へ あこがれて

仕方がない気で 見送って
ホームの隅で泣きました

汽笛も寂しい汽車でした
帰りの夜道 雨でした

灯の洩れてる 店からは
赤ちゃんあやす声がした

やさしく歌ってあやしてる
母さん声の歌でした

冷たい雨もここだけは
あたたかそうに降っていた
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