二酸化炭素

あなたが深くため息つく その度に
私は不安でたまらなくなる
何かしたかな 嫌われたかな
もうキスしてくれないかな

でもそんな女面倒臭いこと
痛いほど解ってるから
私も真似してため息つく
あなたに聞こえてるか知らないけど

きっとこの部屋の息苦しさは
私達二人の二酸化炭素のせい
言いたいこと言わない理由もないのに口を紡ぐ
そのかわりで吐き出したため息は
私をひどく虚しくさせる

いつまでもどこまでも そばに居たいのに
私を知られるのが怖かったし
あなたを知るのが怖かった
表面だけを愛し合うこんな関係に
何の意味があるというの

上辺の笑顔が貼りついて
もうこれはきっと剥がれそうにはないからさ
きっともう私達
ダメになるんだろうな
やだなぁ、好きだったなぁ

きっとこの部屋の息苦しさは
私達二人の二酸化炭素のせい
言いたいこと言わない理由もないのに口を紡ぐ
そのかわりで吐き出したため息は
私をひどく虚しくさせる

誰も知らない
私達二人の始まりも終わりも
お互いだけが知っていればいい
秘密の時
嫌いにもなれなかったよな
最後まで中途半端な二人よ
どうか永遠に目を覚まさぬよう
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