砂漠で

訝しむ僕らは
砂の向こうに 揺れてる
玉虫色のガラス通して
飛行する粒たちは
捨てて
勘違いして
剥ぎ取られる服は
すべて草の日除けに
暴き笑う下山の神よ
降りて来給う ここに
捨てて

傷から沁みる
熱を忘れて動き出す
喉を潤し満たす気体のこと
一重に思う
夜明けまで
甘い 肩 捨てて

訝しむ僕らは
砂の向こうに 揺れてる
玉虫色のガラス見破り
エコー/水の嬉しさを 捨てて
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